ほぼ毎日が2割強…女性の“運動”調査 1位は自宅でできる筋トレ!

ビューティ
2021.01.20
ここ数年で、目まぐるしく変化した体型や運動に対する価値観。現代女性たちのリアルなボディメイク事情とは? 25~39歳の女性200人のアンケート結果を専門家が分析します。

整えて、鍛える。変化する価値観。

ここ数年でインスタグラムをはじめとしたSNSが広まり、芸能人だけでなく一般の人たちの日常を目にする機会が増えた。「実はSNSの普及に伴って、女性たちの美的価値観が変わったんです」と話すのは、運動指導者の森拓郎さん。「一昔前なら、女性がバーベルを上げるなんて理解されなかった。しかし、女性たちが筋トレをしている姿や鍛えた筋肉の写真をSNSにアップし始めたことで“こんなキレイな人が鍛えているなら、私も筋トレをしなくては”という風潮に変わりました。さらに最近では、ただ鍛えるだけではなく、カラダの歪みを整えて、女性らしいボディラインを作りたいという人も増えましたね」と語る。

また、モデルでボディメイクトレーナーの佐々木ルミさんは「あまり運動をしていなかった人が、外出自粛の影響で一気にカラダの変化を感じ、フィットネスに関心を持った人も多いです。オンラインレッスンの需要が増え、自分でカラダのメンテナンスをするという思考が芽生えました。また、外食が減ったことで、食事コントロールへの意識も高まっています」という見解。

今回のアンケートの結果を見て「継続的に運動している人が思ったより多い」とお二人も驚いた様子。これからはよりメンテナンス志向が高まり、運動を習慣化する人が増え、自分の理想のカラダを長期的に作っていくことが主流になっていきそうだ。

Q1. ボディメイクの努力をしていますか?

YES…63%、NO…37%

YESと答えた方、どのくらいの頻度で運動していますか?
ほぼ毎日…23%、週に2~3回…33%、週1回…27%、月1~2回…17%

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継続できて、効果的な運動かを見極めて。
6割以上の人がボディメイクの努力をしていると回答。運動は「ほぼ毎日」「週に2~3回」と、高頻度で行っている人が過半数の結果に。「カラダを変えたいときは週2~3回運動すると効果的ですが、大切なのは頻度より内容です。たとえばウォーキングを毎日しても、運動強度が弱すぎて効果が感じられないかも。続けやすく、さらに効果的なやり方を見つけることがボディメイクの鍵。生活に合ったエクササイズを見つけて」(佐々木さん)

Q2. Q1でYESと答えた方、どんな運動をしていますか?(複数回答)

筋トレ…28%、ウォーキング…27%、ランニング…15%、ストレッチ…13%、ヨガ…9%、体幹トレーニング…5%、ダンス…3%、サイクリング…2%、その他…4%

自宅でもできる筋トレ人気が止まらない。
筋トレを行っているという人が約3割。ランニングやヨガがやや少なめに感じるのは、新型コロナウイルスの影響もある…? 「一昔前まで、運動といえば腹筋かランニングと答える人が多かったですが、最近は筋トレ全般を行う人が増えました。コロナ禍でもオンラインでプロの指導を受け、筋トレができるようになったのはいい傾向。ランナーが思ったより少ないのは、コロナの感染リスクを恐れての可能性が高いのでは」(森さん)

Q3. Q1でYESと答えた方、1回あたりの運動時間は平均してどのくらい?

10分未満…12%、10分~20分未満…14%、20分~30分未満…34%、30分~60分未満…30%、60分以上…10%

自宅トレが運動時間の短縮を実現。
運動時間が30分未満の人が多数。コロナの影響で、ジム通いから自宅でのトレーニングにシフトする傾向に。「自宅で行う筋トレであれば30分くらいでできます。最近は道具を使わない自重トレーニングをする人が増えました。YouTubeなどの動画配信サイトでは、10~20分で終わるトレーニング動画が散見されるので、そういったものを活用する人も多い様子。HIITなど、高強度の運動を短時間行っている人もいるかもしれません」(佐々木さん)

Q4. 効果を実感したボディメイク術は?

1位…筋トレ、ストレッチ、ヨガ
筋トレを3か月やったら体脂肪率が下がった。(30歳)/毎日最低10分以上の腹筋を半年続けたら、お腹に筋が出てきた。(34歳)/筋トレを2週間続けたらお尻が引き締まりくびれができた。(26歳)/ヨガを5か月続けたら、腕やお腹まわりが引き締まり、体重が2kg減少した。(28歳)/毎日のストレッチ運動でヒップが上向きに。(37歳)

2位…高タンパク・低糖質の食事
炭水化物を抑え、鶏胸肉、ささみ、ゆで卵などのタンパク質を多めに摂るようにしたら減量に成功した。(39歳)/夜は炭水化物を控え、大豆食品やヨーグルトを毎日。少し引き締まってきた。(33歳)/米をオートミールに代えたらウエストが細くなった。(34歳)

3位…有酸素運動
ポスチャーウォーキング(美しい姿勢のウォーキング)で、普段使わない部位の筋肉がつきウエストも細くなった。(38歳)/朝ランを毎日していると太らない。体型を維持している。(32歳)/ウォーキングで、太ももやお尻が締まったと思う。(37歳)

継続的な運動と食事のコントロールが大切。
筋トレや有酸素運動を継続的に行うことで、効果を実感している人が多数。また、食事面では高タンパク・低糖質を意識している人が多い傾向に。「5年前くらいから、食事に対する意識が変わった気がします。間違ったプロテインの知識が払拭され、運動+食事の大切さがより周知されました」(森さん)。「タンパク質の重要性を知った人がここ数年多いですが、タンパク質メインの食事は禁物。脂質と糖質の制限しすぎには注意して」(佐々木さん)

森 拓郎さん もり・たくろう 運動指導者。運動の枠だけに囚われず、様々な角度からボディメイクを提案する。モデルや女優などからの信頼も厚い。YouTubeチャンネルで発信するボディメイク情報も好評。

佐々木ルミさん ささき・るみ モデル、ボディメイクトレーナー。機能的な美ボディを作るメソッドに定評が。健康的できれいに歳を重ねるウェルネスエイジングを提唱。インスタグラムやYouTubeも人気。

※『anan』2021年1月27日号より。取材、文・澤 薫

(by anan編集部)

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