ポイントは呼吸と背骨。腸の刺激に効果てき面。
ヨガトレーナー、そして管理栄養士として腸内環境改善法に詳しい岡清華さん曰く、「まずはヨガの基本でもある深い呼吸が重要です。それにより副交感神経が優位になり、腸の働きが促されるのはもちろん、横隔膜を大きく動かすことで、腸へのほどよい刺激につながります。また、自律神経の通り道である背骨にも要注目。腸の活性化には、背骨を動かすことも効果をもたらします」
ポーズに関しては、腸やその周辺の筋肉を、伸ばす、縮める、そしてぎゅっとねじることが腸機能アップのポイントに。こうした基本のケアのほか、デスクワークの合間に座りながらできる腸ヨガや、不調を改善するための症状別のヨガも紹介。岡さん本人が、わかりやすく実演!
腸のスイッチをオン! 毎日したい3つのこと。
朝の呼吸【10~20回】
一日の始まりに、肺を大きく広げて深い呼吸を形状記憶。全身に酸素を届けて、目覚めもシャキッと。
床に座り、肋骨に手をあてる。目をつぶって鼻から大きく息を吸い、肋骨が広がるのを感じたら、「ふっ、ふっ」と10~20回に分けて鼻から強く息を吐く。
夜の呼吸【6回】
夜の呼吸は、吸うよりも2倍長く息を吐くことを意識。寝る前に副交感神経を優位にするのが狙い。
- 両鼻から息を吸い、左を閉じて右から6秒吐く。
- 右の鼻から3秒吸ったら、両方の鼻を閉じる。
- 左を開けて左の鼻から6秒吐く。6ラウンド行おう。
整腸のポーズ【朝夜の呼吸とセットで】
朝、夜のどちらかに1日1回とりたいポーズ。腸が最も動きやすい位置に整い、肛門の向きも正常に。便意が促せる!
- 足を腰幅より少し広めに開いて立ち、つま先は外側に向ける。手は胸の前で合掌。
- お尻が床に近づく程度に深くしゃがみ、恥骨を前に出すようなイメージでキープ。腰骨はまっすぐ立てる。膝の内側に肘をつけ、肘と膝を押し合い、胸を開く。
岡 清華さん ヨガトレーナー、管理栄養士。ヨガやアーユルヴェーダの情報を発信する「MOTHER」主宰。アーユルヴェーダ指導者養成講座を開催中。https://www.mother-japan.com/
※『anan』2020年7月22日号より。写真・中島慶子 イラスト・別府麻衣 取材、文・保手濱奈美
(by anan編集部)