出会いのチャンスがほぼゼロ…新型コロナ禍で約6割が「恋活」に変化
世の中が転換する時は、自分を見つめ直す時機。
恋愛至上主義だった時代も今や昔。生き方が多様化するにつれ、恋愛の形も様々に変化した。自由な生き方を謳歌できるのは素晴らしいことだけど、アンケートでは、恋愛とは心理的距離がある、自信が持てない、などといった消極的な考え方が増えていることが判明。さらに、新しい生活様式で恋愛がより難しいものになったよう。
「確かに、ソーシャルディスタンスをとらざるを得ない今、人との“距離”は新時代のキーワードです。また、ステイホーム期間に『一人時間が楽しいから恋愛はいらない』と感じた人がいる一方で、人恋しさが助長され、恋愛モードにスイッチが切り替わった人もいます。自粛期間以降、恋愛に関する悩み相談も確実に増えました」(公認心理師・山名裕子さん)
今は時代の転換期。今後さらに恋愛の形は多様化していくはず。
「実は転換期は、自分の理想の恋愛はどういうものか、改めて見極める良いタイミング。そのためには、まず自分の弱みを受け入れ、強みが何かを見直してみること。すると、新しい視点で恋愛のことも考えられるようになりますよ」
アンケートで集まったリアルな声も参考に、恋愛との距離感を改めて見つめ直すきっかけにして。
Q.新型コロナウイルスの影響で、恋活に変化があったと思いますか? (女性123名)
A.YES…59%、NO…41%
半数以上の人が認めた、恋愛そのものへの変化。
約6割の人に変化あり。「恋をしたくても、自粛生活では出会いのチャンスがほぼゼロ…」「何か行動に移すのが面倒になる」「恋活は、心に余裕がないとできない」など、新しい生活様式で、多くの人の恋愛への取り組み方が変わったよう。
Q.今、恋人はいますか? (女性100名)
A.NO…80%、YES…20%
想定内? 想像以上? 恋人がいない人は8割。
恋人はいないという人が8割。いる人の方が少数派という結果に。ただ、恋人がいる人たちは、今の相手に「とても満足している」と答えた人が6割近く、「まあ満足」の約3割を加えると、現在の恋の満足度は高いという結果に。
*このアンケートは、23~39歳未婚の一般女性100名、一般男性100名と、anan総研メンバーを対象に行いました。
山名裕子さん 公認心理師。「やまなmental care office」を開設し、クライアントのストレスケアやメンタルトレーニングなどに従事。
※『anan』2020年7月8日号より。イラスト・maegamimami 取材、文・板倉ミキコ
(by anan編集部)