Tシャツやノースリーブで過ごすことが多い季節に気になるのが、二の腕のたるみ。お腹や脚、お尻といったパーツよりも目立ちにくくケアを後回しにしがちだけれど、放っておくと脂肪や老廃物が溜まりやすい状態に。ボディケアセラピストの手島渚さんによれば、次のような人は二の腕が太くなりやすい傾向があるのだそう。
「まず、背中が丸まり首が前に出ているいわゆる“スマホ姿勢”の人。次に、ストレスから呼吸が浅くなっている人。そして首・肩が凝り固まり、冷えやむくみが生じている人。どれか一つでも当てはまる場合は普段の生活で二の腕がうまく使えず、筋力が低下することで老廃物が溜まりやすくなっているかもしれません」
家で過ごすことが増えた最近はこれら3つの条件が揃いやすいため、早いうちにケアをしたいところ。そこでオススメが、場所を選ばず手軽にできる「腕まわし」。
「気になる部分を掴んで腕を回すことで筋肉がほぐれ、むくみが取れてスッキリした印象に。この状態のままプチ筋トレをすることで、二の腕が引き締まります」
筋肉が硬く凝り固まっているからといって、もみほぐすようについ強く握るのは筋肉の動きが制限されてしまうため逆効果。筋肉を包み込むようにふわっと掴み、手首をラクにしてゆっくり回そう。
基本の腕まわしをマスター!
回数の指定はナシ。テレビタイムや休憩中に、くるくるほぐそう!
1、ほぐしたいパーツを掴む。
片方の肘を軽く曲げて、太さや硬さが気になる場所を反対の手で掴む。手に力は入れずラクに。
2、肘から先をくるくると回す。
筋肉の動きを感じる程度の圧をかけながら、肘を軸に左右に腕を回す。もう片方の腕も同様に。
ここでは、“ふりそで”ゾーンと“天使の羽”ゾーンの腕まわしをご紹介します!
HOW TO:気になる部位を反対の手で掴み、力を抜いて肘から先の前腕を回すのが基本の動き。お風呂やテレビタイムなど、隙間時間に筋肉が気持ちよくほぐれるまで回そう。プチ筋トレを組み合わせれば、引き締め効果倍増!
ふりそでゾーン(上腕三頭筋)
普段ほとんど使わない二の腕の裏側。脂肪がつきやすく、たるみやすい部位。
こんな人に…二の腕を触ると冷たい/首こり、肩こりがひどい
ほぐす:腕まわし
腕を下から掴み、手のひら全体で上腕三頭筋を圧迫しながら腕を回す。
引き締める:肘を引く
1、カラダの横で肘を曲げ、両手を軽く握る。腋を締めた状態でスタート。
2、肘を真後ろに引いて6秒キープ。ゆっくり元へ戻す。10回繰り返す。
天使の羽ゾーン(僧帽筋)
埋もれがちな肩甲骨を正しいポジションに戻して、背中美人を目指そう。
こんな人に…姿勢が悪い/一日中座っていることが多い
ほぐす:腕まわし
首の付け根と肩甲骨の境目あたりを指先で押し、ゆっくりと腕を回す。
引き締める:鳥のポーズ
1、両腕を体側に伸ばし、手のひらは内側に。肘を伸ばしたまま後ろに引く。
2、ラクな位置からさらに15度ほど腕を上げ、3秒キープ。10回繰り返す。
手島 渚さん ボディケアセラピストとして多くのクライアントに施術や講座を行う一方で、雑誌やメディアでも活躍。著書に『二の腕のぷよぷよがなくなる本』(PHP研究所)ほか多数。
ブラトップ(エミ ヨガ/エミ ニュウマン新宿店 TEL:03・6380・1018) ショートパンツ(ヨギー・サンクチュアリ/ヨギー TEL:03・5725・1881) レギンス(ジュリエ ヨガ アンド リラックス TEL:03・6690・2925) ※すべて参考商品
※『anan』2020年7月1日号より。写真・小笠原真紀 スタイリスト・杉原英理子 ヘア&メイク・浜田あゆみ(メランジ) モデル・宮内理沙(プラチナム) 取材、文・黒澤祐美
(by anan編集部)