個々がそれぞれのフィールドでも活躍する才能を持つことから“エリート音楽集団”とも表現される、WONK。ジャズからビートミュージック、ヒップホップまで縦横無尽に取り入れたサウンドは常に先進的だ。今年、リリースされた香取慎吾のアルバム『20200101』に参加したニュースもまだ記憶に新しい。

壮大なストーリーへと誘う、コンセプチュアルな音楽体験。

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アルバムとしては約3年ぶりのリリースとなる『EYES』は、全22曲を収録し、アルバム1枚で物語を形成するコンセプチュアルな作品となった。

「映画みたいなものが作りたかったんです。スタートは1枚の絵。頭上にパラレルワールドがあって…みたいなSF的な世界観で。そこを起点に物語を構築してサントラを作るようにシーンにあてはまる曲を作っていったんです」(荒田)

NetflixのSFドラマ『ブラック・ミラー』や映画『インターステラー』『インセプション』が想像のヒントに。宇宙空間を浮遊するようなイントロダクションから音が繋ぐ物語の世界へとただ没入する。

「歌詞を書くときも主人公の人間像をすごく意識して心理描写しました。そうすることで一曲ごとの心情やメッセージ、僕たちが問題意識を持っていることがより具体的に伝えられる、みんなに当事者意識を持って響くのではないかな、と」(長塚)

「主人公はけっこう普通の人だと思っていて。多分、それってWONKの総体なんです。アルバムを通して、僕らのもっとこうしていったらいいのに、こうしていきたいという考えやバンドの姿勢そのものも伝わると思う」(井上)

ジャンルにしばられず、常にカウンターな音楽を届け、リスナーに刺激と気づきを与えてきたWONK。彼ららしい、今伝えたいこととは?

「曲を一曲一曲、ぽんっと聴いて、それでジャンルは何だとカテゴライズするような流れだけで本当にいいのかな、と。ケンドリック・ラマーのアルバムのように尺をかけてこそできる表現の世界もある。音楽から広がるものの見方、グラデーションになった音楽の層の厚さを感じてもらえたらと思います」(江崎)

「CDの収録分数もギリギリ限界まで詰め込んでるんです。それがどう評価されるか。深く刺さってくれる人がいれば、いちばんうれしいですね」(荒田)

Music

オリジナルビジュアルイメージ+歌詞+対訳入りのART BOOKも登場。4thアルバム『EYES』全曲配信中。ART BOOK+CD(¥8,000)は完全予約限定生産、7/22発売。(ユニバーサルミュージック)

ウォンク 写真左から、井上幹(B)、江崎文武(Key)、長塚健斗(Vo)、荒田洸(Dr)の4人組バンド。リーダーの荒田を中心に2013年結成。堀込泰行、m-flo、冨田ラボ、King Gnuなどへの楽曲提供、リミックス、演奏参加など活動は多岐にわたる。自主レーベルEPISTROPHを擁し、アパレルなども手掛ける。

※『anan』2020年7月1日号より。写真・土佐麻理子 取材、文・梅原加奈

(by anan編集部)

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