価値観より大事なこととは…? 結婚を決める際に必要な「たった一つのこと」

文・安本由佳 イラスト・ELLEJOUR — 2024.3.9
婚活サポート・結婚相談所を経営している、作家の安本由佳さん。ご自身のインスタグラムに届くお悩みを毎週掲載します。リアルな婚活市場を取材してきた知見を生かし、恋愛、仕事、夫婦、家族、友だちなどいろいろな悩みにお答えします! 今回は、いざ結婚が結婚が決まったら急に不安に襲われてしまった31歳婚約中女性のお悩み。

結婚が決まって嬉しいけど、不安…

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『安本由佳のお悩み相談室』では、個人のインスタグラムで募集し、回答してきた3,000を超えるお悩みアーカイブの中から、ananweb読者の皆さまにもぜひ共有したい内容をピックアップしてお届けしています。
みなさまにとって、自分らしく幸せに生きるヒントになれば嬉しいです!

さて、今回ご紹介したいお悩みはこちら。

お悩み:31歳女性です。付き合って1年になる同い年の彼と結婚話が進んでいます。古くからの知り合いで安心感があって居心地もよいですし、大事にされていると感じます。

ただいざ結婚が決まると、たった1年足らずの付き合いで「本当に彼の本質が見抜けているのだろうか」と不安を覚えてしまいます。自分の直感を信じて飛び込むしかないのでしょうか。(31歳・会社員)

相手のすべてを知ろうなんて無理

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「結婚すると決めたものの、私は本当に彼の本質を見抜けているだろうか」
「このまま結婚して、本当に後悔しないかな」

――相談者さんが不安を覚えてしまうのは、彼との関係性が変わってしまわないかどうかとか、結婚後に想定外の事象が起きたらどうしようとか、考えたところで答えの出ない問いに頭を悩ませているからです。

当たり前の話ですが、未来のことなど誰にもわかりません。彼のすべてを把握しようなんていうのも無理な話です。

夫婦になっても所詮は他人で、どれだけ長く一緒にいたってわからない部分や理解できないポイントは出てきます。しかしそんなことは恐れるに足らず、価値観のズレや意見の食い違いが出てきたら、そのたびに話し合って歩み寄れば良いのです。

また、想定外の「まさか」が起こるのが人生ですよね。予定調和で一生を終える人などいないでしょう。

想定外の「まさか」を一緒に受け止め、手を取り合って乗り越えていくのが夫婦です。

結婚を決める際の心構え

交際0日婚でもうまくいく夫婦はいるし、10年付き合って結婚したって離婚する夫婦もいます。

この事実からも、結婚生活がうまくいくかどうかにおいて、交際期間や結婚時に相手をどれだけ知っているかは重要ではないということがわかりますよね。

では、結婚を決める際に何が重要かというと――。

それは「この人と未来を一緒に作るんだ」という強い意志です。そして、一度決めたら振り返らない覚悟です。

彼の本質を見抜こうなんて考えなくて大丈夫。彼と一緒に人生を歩もう、想定外の荒波も乗り越えていこうと、強い意志を持って前に進んでください。

筆者紹介

安本由佳 作家 / 婚活サポート・結婚相談所経営
慶應義塾大学法学部卒。2016年~2020年まで東京カレンダーWEBで執筆し「二子玉川の妻たちは」「私、港区女子になれない」などのヒット小説を生み出す。著書に、婚活に悩む女子200名に取材して執筆した「不機嫌な婚活(講談社文庫)」、モテ商社マンと港区女子の恋愛模様を描いた「恋と友情のあいだで(集英社)」がある。リアルな婚活市場を取材してきた知見と、特技の四柱推命鑑定を取り入れた親身なアドバイスで婚活サポート・結婚相談所も経営している。

不機嫌な婚活(講談社文庫)
恋と友情のあいだで(集英社)


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