アラサー女性は注意して! 過去の恋愛にすがってしまう「勘違い」と対策

文・安本由佳 — 2023.8.12
婚活サポート・結婚相談所を経営している、作家の安本由佳さん。ご自身のインスタグラムに届くお悩みを毎週掲載します。リアルな婚活市場を取材してきた知見を生かし、恋愛、仕事、夫婦、家族、友だちなどいろいろな悩みにお答えします!今回は、学生時代の燃え上がるような恋が忘れられないアラサー女性のお悩み。

素敵な彼氏なのに…盛り上がらないのはなぜ?


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『安本由佳のお悩み相談室』では、個人のインスタグラムで募集し、回答してきた3,000を超えるお悩みアーカイブの中から、ananweb読者の皆さまにもぜひ共有したい内容をピックアップしてお届けしています。
みなさまにとって、自分らしく幸せに生きるヒントになれば嬉しいです!

さて、今回ご紹介したいお悩みはこちら。

お悩み:大学時代から付き合っていた彼と別れて、もうすぐ1年が経ちます。振られて終わった恋だったのでしばらく引きずっていましたが、現在は別の男性とお付き合いしています。ただ、とっても優しい申し分のない相手なのに、なぜか盛り上がっていない自分がいて…。元カレの時のように情熱が湧いてこないんです。

これは歳をとったせいなのでしょうか。昔の、燃え上がるような恋愛を知っているだけに、このまま彼と付き合い続けていいものか不安になっています。(28歳・会社員)

学生時代の恋愛は「非現実」だと認識して

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学生時代の恋愛は、誰にとっても特別なものです。特に、親の庇護下にありながらも多くの自由を手にしている大学時代は、有り余る時間と体力のすべてを目の前の恋愛に注ぐことができます。

すでに社会人になっている相談者さんなら、これがいかに特殊な状況かよくわかるはずです。社会人になれば、仕事があり、生活があり、その余力で恋愛するのが現実ですものね。

しかもまだ経験値の浅い学生時代の恋愛は、たくさんの「初めて」を共有することができます。初めての経験ってそれだけで眩しいし、鮮烈な印象を残すもの。そりゃあ特別な思い出になります。

つまり、相談者さんの記憶の中で今なお元カレとの恋愛が輝きを放っていたとしても、彼が特別な存在だからではないんです。 非現実な状況下での恋愛だったからです。

非現実でしていた恋愛と現実世界の恋ーー次元が違うのに、ときめきレベルを比較するのは間違っていますよね。そんなことをしたら確実に拗らせてしまいます。

燃え上がるだけが恋じゃない

アラサーになった相談者さんは、現実世界を生きています。過去は過去、今は今です。

学生時代とは違うのだから、恋愛の仕方も変わって当然ではないでしょうか。情熱的にのめりこむ恋は確かにドラマチックだけど、仕事や生活が手につかなくなって支障をきたすようでは「良い恋愛」とは言えませんしね。

燃え上がるだけが恋じゃない。大人の男女には、むしろ心を安定させてくれる穏やかな恋愛が必要だし、それだって十分に大恋愛です。

筆者紹介

安本由佳 作家 / 婚活サポート・結婚相談所経営
慶應義塾大学法学部卒。2016年〜2020年まで東京カレンダーWEBで執筆し「二子玉川の妻たちは」「私、港区女子になれない」などのヒット小説を生み出す。著書に、婚活に悩む女子200名に取材して執筆した「不機嫌な婚活(講談社文庫)」、モテ商社マンと港区女子の恋愛模様を描いた「恋と友情のあいだで(集英社)」がある。リアルな婚活市場を取材してきた知見と、特技の四柱推命鑑定を取り入れた親身なアドバイスで婚活サポート・結婚相談所も経営している。

不機嫌な婚活(講談社文庫)
恋と友情のあいだで(集英社)


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