「寂しがりや」「妄想好き」は注意して! 「惚れやすく冷めやすい恋愛体質の人」の対処法

文・おおしまりえ — 2023.7.27
「恋愛してないと自分が自分じゃないみたい」そんな気持ちから、いつも恋愛モードが途切れない女性がいます。しかし、こうした惚れっぽすぎるタイプには、好きになった相手と、毎回短期間にトラブルが起き、結果として痛い目を見ている女性もいます。今回は惚れっぽすぎて失敗してばかりの女性に共通する、恋愛体質のクセと解消方法を解説します。

惚れっぽすぎて失敗続き! 泣いてばかりの恋愛体質を卒業するためにできること

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【おおしまりえの恋愛道場】vol. 233


あなたは惚れっぽいタイプですか? 「はい」と答えた方に、今日のお話は参考になるかもしれません。
筆者の周りにも、いつまでも10代の頃みたいに熱しやすく冷めやすい恋愛を繰り返し、傷ついてばかりの女性がいます。傷ついて泣いて、次こそは良い恋愛をしようと心に誓うのに、やっぱり突然わ―っと恋に目覚めて舞い上がってしまう。
そしてまたいつもの繰り返し……今回はそんな惚れっぽすぎて失敗続きの女性へ向けて、よくある特徴を3つ挙げながら、解消方法を合わせて解説しています。

恋愛初期の高揚感がクセになりすぎている

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惚れっぽい人の恋愛パターンは似ていることが多いです。恋愛初期はグワーッと熱が高まり「この人だ!」「この人しかいない!」「好き!!!」とスイッチが入り、短期間のうちにカラダの関係を持ったり、恋愛関係に発展したりします。

そして交際が始まるのですが、大体が3か月くらいすると男性側の態度が付き合った当初とは変わっていき(落ち着いていくとも言う)、「なんか違うかも」というズレが生じます。そして、一気に冷めたり、喧嘩したりすれ違いが起きる関係に変化していきます。

惚れっぽすぎるタイプの多くは、この恋愛初期に感じる「グワーッと高まる熱」を感じるのが、ある種クセになっている人が多いです。
ちなみに初期のグワーッと高まる熱は、恋愛感情とは言い切れません。正しくは、興奮ホルモンがドバドバ―ッと出ているだけです。

「恋愛」とは本来こうした初期の興奮ホルモンだけを指すのでなく、一緒にいる安心感や信頼感を感じる「安らぎのホルモン」を感じることも含まれます。
つまり、惚れっぽすぎるタイプは、興奮ホルモンにだけ依存してしまっており、恋愛の本質とも言える部分を味わえていないと言えます。

こうしたタイプが恋愛体質を整えていくにはどうしたら良いかというと、シンプルに「興奮ホルモンから離れる時間を取る」ことと「安らぎのホルモンでの幸せを体感する」という2つの取り組みが有効です。

興奮ホルモンから離れるには、文字通り恋愛から少し距離を置くだけでOK。また恋愛から離れても、推し活やセフレなど、別の興奮材料を探さないようにしてください。

安らぎのホルモンで幸せを感じるには、1番手っ取り早いのは信頼できる相手(家族でも異性でも同性でも可)とスキンシップを取ることです。また動物とのスキンシップでも、安らぎのホルモンは放出されるとされます。信頼できる相手が思い当たらない人は、動物とのふれあい時間を探してみましょう。

こうしたプチリハビリ行動で、だんだんと心は整っていき、惚れっぽすぎる性格も落ち着いていきます。ぜひできることから始めてみましょう。

自分の中の「寂しい」が大きすぎる

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恋愛を常に求めるタイプの心には、普通の人以上に「寂しい」という感情が隠れていることが多いです。人は誰しも寂しさを感じながら生きているものですが、これが大きすぎると、手っ取り早く埋められる相手を探し、その結果極度の恋愛体質になってしまうケースも多いです。

このタイプは、まず自分の中の「寂しい」という感情に気づき、異性で埋めるのではなく、自分1人で向きあって消化できるようになることが解決につながります。

オススメなのは、寂しさが出てきたときは、気持ちが収まるまでノートに今の感情や思ったことを書き続ける方法です。これは「書き瞑想」の一種で、自分の感情を観察しながら文字としてアウトプットすることで、自然と心の整理を進める方法です。
恋愛に走って寂しさを埋めるのが辞められれば、短期的な恋愛で涙する日も減るかもしれませんよ。

妄想や思い込みを相手に当てはめて恋愛をしている

10代の恋愛と大人の恋愛で決定的に違って欲しいことの1つは、「妄想や思い込みで恋愛しているかどうか」の違いです。
経験がまだ少ない10代頃は、恋愛スイッチが入ると「こんな素敵な彼」「彼なら分かってくれるはず」と、自分の理想や思い込みを相手に当てはめ、恋愛モードをさらに盛り上げていることがあります。

こうした行為はやりすぎると、現実の彼と理想の彼の間にギャップができ、その結果がっかりしたり、ドン引きしたりする原因になります。

こうしたタイプは、妄想するクセを極力発揮しないよう意識をし、同時に普段のコミュニケーションでも自己完結するのではなく、相手に言ったり聞いたりするシーンを積極的に持つことで改善していきます。

具体的な実例を踏まえて解説します。妄想癖が強く、恋愛するといつも「きっと彼はこんな人」と、一人もんもんと考えることの多かったある女性がいます。
彼女はまず、1人でボーッと妄想する時間を極力取らないよう、普段の生活スタイルを見直すことから始めました。彼女の場合、おもにLINEの返事待ちの瞬間に妄想してしまうことが多いと気づき、その瞬間は意識的に考えないよう気をつけたといいます。

また、「きっと彼はこういう人なはず」と、自分の頭の中で自己完結するクセも強かったため、そのつど「これってどう思う?」と彼に聞くようにしたそうです。
地道な行動の変化によって、彼女が恋愛で妄想するシーンは減っていき、今では長く付き合う彼と幸せな関係を築いています。

妄想は、都合の良いことだけを考える瞬間なので、とても気持ちが良いものです。だからクセになるのですが、現実の彼と頭の中の彼が離れると、恋愛は大体うまくいきません。
まずは自分がどんな時に妄想する傾向があるのか、意識して探すことからはじめてみましょう。

惚れっぽすぎる女性がやりがちな、3つのクセと解消方法を解説しました。
惚れっぽいことは自分の感情に素直である証拠なので、それ自体は良い部分もあります。ただし、その力も使い方が極端だと自分自身が傷つくことも増えてしまいます。
今日の話が少しでも当てはまった女性は、自分のアンバランスな感覚に気づきながら、幸せになれる恋愛を見つけていってみましょう。

おおしま りえ/恋愛ジャーナリスト

10代より水商売やプロ雀士などに身を投じ、のべ1万人の男性を接客。本音を見抜く観察眼と、男女のコミュニケーション術を研究し、恋愛ジャーナリストとして活動を開始。私生活では20代で結婚離婚を経験した後、現在「女性自身」「週刊SPA!」など大手メディアを中心にコラムを執筆中。


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