「やっぱり相性合わない…!」同棲中の彼女をドン引きさせた「彼の“無意識NG行動”」

文・三松真由美 — 2023.8.31
現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、彼女と同棲中の26歳男性。心から幸せを感じる彼だったが…。三松先生が、同棲や交際が長続きしない男性の特徴を教えてくれます!

カツラ(26歳)、同棲いい感じだと思っていたのに、おでかけレスで彼女が実家に帰っちまった

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【レスなひとびと】vol. 215


少しだけ風が涼しくなってきた、ある休日。ちょっぴり頬をふくらませて、文香がカツラの顔をのぞきこむ。

「も〜カツラ、いつまで寝てるの?」

「ごめんごめん、昨日朝4時までオンラインゲームやっちゃってさ。ってか、めっちゃいい匂いしない? もしかして焼きたてパンかな」

そう言って、カツラが勢いよく起きあがる。

「そうだよ。カツラがなかなか起きてこないから、シナモンパン焼いちゃった」

「やべー、俺、幸せすぎじゃない?」

「はい、はい、いいから顔洗う!」

文香にうながされ、カツラは洗面所へ。
同棲はじめて半年。こういう何気ない休日に、カツラは心から幸せを感じていた。

「同棲、サイコーー!」

文香は、製菓専門学校を出たあとパン屋さんで働いている。いずれは、自分の店をひらくのが夢らしい。ということで、彼女の焼くパンは絶品なのだ。料理もうまい。

「うっわ。外はカリッとしてて、中はふわっふわ。もうね、顔近づけただけで幸せな匂いするもん。はぁーー最高」

焼きたてのパンを頬張り、絶賛するカツラ。でも、いつもなら喜んでくれるはずの文香が、浮かない様子だ。

「どうしたの?」

「ううん」

「そう? ならいいけど…」

おなかがいっぱいになったカツラは、元気のない文香を抱きしめて再びベッドへ。機嫌がよくないのはわかるけど、どうしたらいいかわからない。
とりあえずモーニングエッチでごまかそう。

抱き合っているうちに、ふわふわのおっぱいが当たるものだから、つい、カツラのアソコはムクムクモコ。おっぱいをもみもみ。
文香の作るパンと文香のふわふわおっぱいで幸せすぎる日常。このままいちゃいちゃする流れだと思った、そのとき。

「ねえ、カツラはこれでいいって思ってる?」

険悪な声。

「えっ、なに? もしかして、食器の片付けサボったから怒ってる。ごめん。あとでやるから許して」

「じゃなくて。前から言ってたじゃん」

「な、なんだっけ」

「休みが合う日は、おでかけしたいって」

「あ、あ言ってたね」

「結局、夏もどこにも行けなかったじゃん。花火も神社のお祭も、フェスもなんにもなし。大体昼まで寝てるし、計画立てようって言っても全然乗り気じゃないし」

「いや、そんなに出かけたがってるって、知らなくて。計画しようって言ってもいつも途中で話終わっちゃうから」

「だって、全然乗り気じゃないから、無理やり連れてくのもイヤで。カツラは家が好き。私は外で遊びたい。うちらやっぱり合わないのかな?」

「そんなことない。俺、文香のこと好きだし。毎週は無理かもだけどできるだけ希望は叶えたいって思ってる」

「そうなの?」

「もちろん。じゃあさ、今日は遠出は無理かもだけど。文香が前、気になるって言ってたカフェ行こう。お店づくりの参考にしたいって言ってたとこ」

「えっ、いいの?」

文香に笑顔が戻る。ムクモコの下半身をおさめよう。そのままエッチ続行でまったりしてるうちに、カフェ行く時間がなくなってしまう。

「やっぱ、今日はカフェやめとこう。…わたし、ヤるだけの彼女になりたくない」

文香はご機嫌ななめで瞬速で実家に帰ってしまった…。


【三松さんからのコメント】

夏が終わり、デートについての不満がポロッと出てくるカップル多発。「ああしておけばよかった」「ここも行っておきたかった」「休みを合わせてくれなくて最低―」など。

特に今年は、花火大会やお祭りが久しぶりに開催されましたよね。しばらくガマンしていたぶん、今年の夏こそははじけるぞ! と期待が大きかったのではないかなと。

二人がインドア系カップルならばいいですが、カツラさんたちはどうやらそうではない様子。しかもカツラさん、エッチだけはちゃっかりしてるってとこが、キレられてもしかたないポイント。

カフェデートが提案できたまではよかったんですが、いちゃいちゃですりかえちゃダメだわ。インドア派orアウトドア派。どちらが歩みよるかは臨機応変対応せよ。もともと休日は家でダラダラ好きの人も、一緒におでかけするうちに、楽しさに気づくパターンもよく聞きます。ジコチュー彼氏、ジコチュー彼女にならぬよう同棲するなら察する努力を。

「彼女の(彼氏の)不機嫌を抱くことで埋め合わせようとするなかれ。それだけの相手って思われたら不利。いや待て。極上のテクがあるなら、それでもいいかもしれんわ。ご機嫌バンカイセックス。誰か挑戦してみて」

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三松 真由美 
恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。ほか各人気コミック作家としても活躍中。


恋人・夫婦仲相談所のオフィシャルサイト令和バージョン!!
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『相互アリバイ妻 ママ友同士で浮気のアリバイ作ってます』(KADOKAWA)
原作:三松真由美 漫画:カナメキヌコ
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©Dmitrii Marchenko/Gettyimages