最初は猫嫌いだったのに…飼い主を虜にした猫さまのスイートな行動とは!

取材、文・Manabu Matsunaga — 2023.12.24
フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介! 第194回目はサバンナキャットのチャラ(T’chala)さまです。

大きなお耳がチャームポイントの猫さまの物語

【フレンチ猫さま】vol.194
猫さまの話をもっと聞かせて!
チャラさまはもうすぐ2歳の男性猫さま。


サバンナキャット


<チャラさまが語ります>
僕はパリ郊外のクレテイユ市にある9階建てのアパートの8階のベランダ付きの部屋に住んでいます。
サバンナキャット

朝は家族の誰よりも早く起きます。昼間はいろんな場所でお昼寝。夜が一番元気で、よく跳ね回ります。ある程度遊び疲れたらご飯を食べて、猫の木でお休みです。普段の食事はキャットフードとBARF(生肉)です。鰹節やドライ鴨肉も大好きで、結構なグルメ猫です。
サバンナキャット

高い所が大好きなのはサバンナキャットの血筋なのでしょうね。羽の付いたおもちゃを思いっきり追い回しています。飼い主は僕のことを、好奇心旺盛なのに怖がりなのね、と言うことが多いです。耳が大きく音にも敏感だからでしょうか。得意なのはジャンプ! どこにでも登っていきます。
<飼い主から見たチャラさまとは>
チャラは私にとって人生初の猫です。ブリーダーから購入しました。今まではどちらかというと猫嫌い派でした。父が猫嫌いだったので、実家では犬(柴犬)を飼っていました。祖母の家ではいつも猫を飼っていて、遊びに行く度に猫アレルギーで夜は眠れず、ご飯を食べていれば隣でミャーミャーと言われて、嫌な体験しか記憶になかったのです。
サバンナキャット

猫を飼う事を決めたのは、夫と息子がすべて世話をすると言ってくれたからです。が、結局我が家にチャラが来たら、あっという間に虜になり、今では猫友達もたくさんできました。
サバンナキャット

そんな私がますます猫好きになったのは、今年の夏、3週間ふたりっきりで過ごした時です。普段は夫や息子と戯れる事の多いチャラが、私にべったりで、呼べば来る、一緒に寝てくれる、とただひたすら甘えん坊だったのです。可愛いチャラにメロメロになりました。
サバンナキャット

息子とチャラは兄弟のような関係です。少々息子が粗い扱いをする時もありますが、チャラはされるがまま、なぜか息子のする事は許しています。毎晩息子がベッドに行く時間にはチャラも一緒に部屋に行き、そのまま寝る日もあります。時には一緒にテレビを見たり戯れあったりと、息子にとって、チャラの存在は欠かせません。もちろん私や夫にとってもです。今では生活に安らぎや笑いをもたらしてくれています。
サバンナキャット

私のことは一番美味しいご飯をくれる人と思っているのでしょうね。マイペースなところと土いじりが好きなところは私に似ています。いつも何かをせがんでいるようなまん丸の眼を見ると、子ども同然の愛を捧げたくなるのです。
ーーこの連載にサバンナキャットは初登場でしょうか? サバンナキャットの歴史は比較的新しいと聞いています。大きな耳をもっているチャラさまは、野性味に溢れていますね。どんなに高く飛べるのか実際見てみたいものです。
著者情報

松永学
猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!