黄色い靴下が自慢です!…猫さまの得意な家事苦手な家事とは?

取材、文・Manabu Matsunaga — 2022.12.11
フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介! 第87回目はミックスのブチ、トリコート(Tricote)さま。

パリまで電車でやって来た猫さまの物語

【フレンチ猫さま】vol.87
猫さまの話をもっと聞かせて! 

ヨーロピアンミックスのトリコートさまは8歳の女性猫さま。


猫 保護猫 フランス

私の住まいはパリの20区のアパートです。4階の南向きで、小さな公園に面している部屋です。サロンと寝室、独立したキッチン、そんなに広くはありません。
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平均的な1日は、午前7時から午後10時までの間の15時間が行動時間です。長い昼寝をすることもあります。普段のごはんはカリカリ。ちょっと太めなのでダイエットフードとのミックスです。
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飼い主は整理整頓好きで、愛情たっぷりで、たくさん抱っこしてくれて、とてもいい人です。そんな飼い主がすることに、ひとつだけ嫌なことがあります。それは掃除機です。やめて欲しいです! 
朝食のお皿に残ったパンとバターは、片付ける前に私が皿洗いをします。
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『好奇心の塊』とよく言われます。飼い主が針仕事をしている最中は、気になって仕方ないんです。膝の上に乗ってみたり、紙、ひも、羽や、飼い主が糸で編んだ小さい玉でよく遊びます。自慢のチャームポイントは黄色い靴下かな。
飼い主から見たトリコートさまとは?

幼い頃にさかのぼりますが、祖父母のところに猫がいて夜になると黄色い目が光っていて、とても怖かったです。大人になってからは今まで3匹の猫を飼いました。


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トリコートは、大西洋側のナントという街にあるアソシエーションのホームページ上で見つけました。たまたまナント方面にバカンスに出ていて、パリに戻ってくるタイミングでナントの駅で初めてトリコートに出会いました。トリコートを引き取るナント駅で、ワクワクしながら待っていたこと、写真でしか見ていなかったので抱っこしたときの可愛さは忘れられません。
猫 保護猫 フランス

実は、トリコートのきょうだいも1匹一緒に預かりました。その猫はパリに里子に行くことが決まっていたので、私が新しい飼い主に届けました。子猫2匹と電車に乗ってパリに戻ったのはいい思い出です。すでにジャミラという名前がついていたのですが、しっくりこなかったので、私の仕事『トリコ=編み物』からとってトリコートにしました。
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観察心があるところは私に似ています。彼女が私が質問すると、答えてくれます。彼女が私に話しかけると、必ず対応します。お互いの気持ちを理解しながら生活する、似たような間柄です。私もただの動物であり、トリコートのほうが人間的であったりします。素朴な甘えかたで、たくさんの愛情を与えてくれています。
――自宅で飼い主が作品を創っている間そばにいて、微笑ましい風景が素敵でした。ちょっと邪魔をされるのもいい気分転換になっているようでした。

取材、文・松永学