僕はこの家の王様なんで…飼い主に溺愛される巨大もふ猫さまのご自慢は

取材、文・Manabu Matsunaga — 2022.11.27
フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介! 第83回目はバーマン種のネイコ(Neïko)さま。

羽で作ったおもちゃが大好きな猫さまの物語

【フレンチ猫さま】vol.83
猫さまの話をもっと聞かせて! 

ネイコさまは4歳の男性猫さまです。


猫 保護猫 フランス バーマン種

僕はパリから30kmほど南に下った住宅地にある、庭付きの一戸建てに住んでいます。午前6時30分頃に飼い主を起こして、外に出て1時間ぐらい散歩します。飼い主が仕事に出掛ける前に一緒に少し遊びます。僕は、飼い主が家に帰るまで一人で留守番をしています。
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飼い主は、僕が血統書付きの猫だから盗まれると心配しています。だから、不在の時は家から出してもらえません。夕方、仕事から帰ってきた飼い主と遊んだり、庭を行ったり来たりします。夜は追いかけっこしたりもします。寝るときはブラシをかけた後、ベッドで飼い主と一緒に寝ます。
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普段のごはんは、シリアルの混ざり物が入っていないカリカリが食べ放題です。朝と夕方には、パテ状のものもいただきます。夏の暑い時はスイカが大好きです。おやつは獣医さんオススメのスナックです。
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大好きな居場所はソファや猫草の近く。夏には、庭の奥の日向ぼっこできる場所も好きです。
飼い主の友達がくれた羽と、田舎の池の近くに落ちていたガチョウの羽を紐に組み合わせて作ったもの、これがあれば庭でたくさんジャンプできます。
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飼い主から見たネイコさまとは?

ネイコは私の最初の猫です。小さい頃、ハムスターやウサギや犬を買っていたのですが、両親が猫があまり好きではなくて…。でも、私は猫が大好きだったので、飼うなら絶対にバーマンと決めていました。夫が仕事で不在の時が多く、2人の子どもも手がからなくなったので、ネイコは3人目の子どもだと思っています。


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猫であり犬でもあり、人懐っこくてどこでも私を追い回してきます。でも、抱っこは好きではないようで、ネイコが望むときだけできます。椅子から椅子へジャンプする方法を知っていますが、食卓に乗るのは禁止です。おやつの時は待ちきれなくて、椅子の間を飛びまわります。
毛皮が立派な大きなテディベアのようです。ふかふかの首回りがチャームポイントで、ブラッシングする時の気持ちよさそうな表情といったら、こっちもとろけてしまいそうです。彼なしでは生きていけなくなりました。ネイコは自分が家の王様であり、主人であり、私がなんでも従う奴隷だと思っているようです。
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ネイコが小さかった時、誤飲してしまったことがありました。手術をして5日間入院した時はもうダメなのかと思いましたが、奇跡的に生還して家に戻ってきました。家族の皆が喜んで、嬉しくてネイコを拍手で迎えて抱き合えたのが一番うれしかったエピソードです。
ネイコは感じる力があって、たとえば、私たちが何かに悲しんでいる時、絶妙なタイミングで悲しむ人のところに来ます。それは共同生活にとって同居する間柄にはなくてはならないものだと思います。
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――家族のムードメーカーでもあるネイコは今日も落ち葉でいっぱいの広い庭で思いっきり遊んでいるのでしょうね。

取材、文・松永学