「モテ」はどこまで追求すべき? 彼氏ができない女性が「愛され彼女になる方法」

文・藤島佑雪 イラスト・小迎裕美子 — 2024.1.22
銀座のマガジンハウス6階、anan編集部の片隅に『クラブ佑雪』が開店。人生相談で有名な当クラブのママ、藤島佑雪さんが迷えるみなさんのお悩みにお答えします。今回は、彼氏ができないのは「自分がセクシーじゃないから」と思っている女性のお悩み。イメチェンしてみたものの、周囲からは不評だそうで…。彼女が何を優先すればいいのか、「女性の生き方」まで佑雪さんがアドバイスしてくれます!

お悩み:「セクシー派と清純派、どっちがモテる?」

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【クラブ佑雪】vol. 329


あまりに彼氏ができないのは(いない歴3年)、自分にセクシーさが足りないせいだと思って、イメチェン。黒髪をやや赤っぽいブラウンにカラーリングして、眉もアイブロウマスカラで同色にするなど、メイクも変えました。自分ではちょっとは大人っぽく、セクシーになったかなと思っていたのですが、先輩から物言いがつきました。

「前の方がよかったのに~。モテたかったら、結婚したかったら、絶対に前の黒髪の清純派な雰囲気がいいよ!」とガッカリした顔をされました。先輩も長年、彼氏のいない人ですが、他人への恋愛アドバイスはいつも的確です。私は黒髪に戻すべきでしょうか? どうしたらいいでしょう?

(じゅんちゃんです。 26歳未婚 会社員)

「ヘアメイクやファッションって生き方だから」

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うわ~、わかるな~、その先輩のアドバイス! 銀座のクラブ時代のことをめちゃくちゃ思い出してしまいました。銀座のクラブは大きく2つに分けられます。反社会的な組織に属する方々の入店がOKな店とそうでない店とです。で、主にOKでない店では黒髪で日焼けさせない色白の肌が推奨されます。なぜなら、その方が銀座のクラブにお見えになるような、社会的ステイタスの高いかたにモテるから。

売り上げに直結することなので、髪型、髪の色、服装、メイク、話し方、LINEの仕方などなど、ママや黒服からホステスに対して、さまざまな指導が入るのです。ですからね、その先輩は完全に銀座のクラブのママ目線でアドバイスされてるんでしょうね。素晴らしいです!

ただね、ビジュアルをどう作るかっていうのは、すなわち、どう生きるかってことにつながりますから、まずはご相談者さまが“どう生きたいのか”を明確にしたらいいと思うんですよね。ほら、オシャレは男性のためにするんじゃなく、自分のためにするものだ! で、恋愛も自分の好きな格好をして、それを好きになってくれる人じゃないと意味がないっていう考え方もありますから。

それで好きになってくれる人が現れればいいけれど、現れなかったらどうする? っていうのが問題になると思うんです。その場合は優先順位をつけるしかありませんよね。自分の“好き”を貫くのか、それとも妥協してモテるように工夫するのか。

この話って実はすごく深くて、服装や髪型だけの話では終わらず、それこそ彼氏ができた場合、デートでどこ行く、何したい、連絡や会う頻度、ライフスタイル全般にまで及ぶ話なんです。そこでも「私は私」を貫くの? どうするの? って。

もうひとつは自分がどこをターゲットとして狙い、その彼のどういう存在になりたいのか、っていうこともあります。日本の男性は本命の女性には色白で黒髪の清純派、つまり『ドラえもん』のしずかちゃんタイプを好む傾向があるので、そのようなルックスの方が得することが多いのです。単純に、派手だと遊びや単なる恋人にはいいけど、結婚するには…とかね。

でも、でもですよ? 何十億、何百億と稼いでいるハリウッドスターや海外のサッカー選手のパートナーを見てくださいな。しずかちゃんみたいな女性、ひとりもいなくないですか? みーんな峰不二子タイプのセクシー系ですよ。なんか、そこらへんにも日本が衰退している理由があるのかな…なんて、考えずにはいられませんが、いろんなことを総合的に考えて方向性を決めればいいんじゃないでしょうか。ま、髪型やメイクなんて、すぐに変えられますから、いろいろ試してくださいね。


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藤島佑雪(ふじしま ゆうせつ)
元リアル銀座のクラブのホステスを経て、占い師・開運アドバイザー。著書に『元銀座ホステスが教える強運!美女になる方法』(文藝春秋社刊)。anan web上の銀座『クラブ佑雪』オーナーママとしてお悩み相談「クラブ佑雪」、『TABI LABO』で「目覚めよ! 恋愛力 藤島佑雪のLOVE占い」など連載多数。


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