夫の年収は関係ない!? 専業主婦「幸福になる人」「不幸になる人」の違い

文・藤島佑雪 イラスト・小迎裕美子 — 2023.6.12
銀座のマガジンハウス6階、anan編集部の片隅に『クラブ佑雪』が開店。人生相談で有名な当クラブのママ、藤島佑雪さんが迷えるみなさんのお悩みにお答えします。今回は、専業主婦願望が強い24歳女性。佑雪さんが、専業主婦で幸せになる人、不幸になる人を教えてくれます!

お悩み:「専業主婦になりたいって、思っちゃいけないの?」

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【クラブ佑雪】vol. 298


今、彼はいません。でも、29歳には第一子を産みたいと思っています。そうすると逆算すると28までに結婚。彼とは最低2年は付き合って恋愛を楽しみたいので、26歳までに彼ができればいいかなと思っています。

先日、そういった話を仕事関係の友だちとしていて、その友だちも「私も〜」と言っていたのですが、私が「専業主婦がいい」と言った途端、「それ、男の人の前では言わない方がいいよ」と言われました。私は自分の母が専業主婦で幸せに暮らしているので、専業主婦がそんなに特別なことだとは思わなかったのですが、友だちに言わせると、それは違うようです。実際のところはどうなのでしょう? 男の人は専業主婦を望んでいないのでしょうか?

(かとちゃん 24歳未婚 IT営業)

「“専業主婦”の中身を見極めましょう」

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出ました、専業主婦問題! わたくし、銀座のクラブでのホステス時代から今日に至るまで、ずーっとあらゆる年代、あらゆるステイタスの男性に「妻に専業主婦でいてほしいか?」ということを聞き続けてまいりました。感覚としては現在の60歳以上はほぼ、「男性が養って当然でしょ?」という感じで、専業主婦が当たり前という価値観。ただ、それ以下になると世代が若くなるに従って、「いや、専業主婦とかまじ、勘弁! 絶対働いてほしい。子ども産んだら、できるだけすぐ仕事に復帰してほしい。自分だけの収入で子ども育てるとか無理だから」という意見が増えます。

まあ、それはいいんです。若くても「全然、専業主婦OK」っていう男性だって、いるんですから。大事なのはその内容、前提がどういうものか、ってこと。そこを現実的に理解しないと、運よく(運よくです)専業主婦になったとして、泣くハメになるのは自分ですから。これを専業主婦願望のあるすべての女性に理解していただきたく、回答させていただきます。

そもそも「専業主婦になりたい」という言葉の裏には「働きたくない」思いがあるんですよね? 働く=きつい、めんどくさい。専業主婦=楽、幸せ。っていう考え方です。でも、本当にそうでしょうか? あ、ここで専業主婦も立派な仕事で、きつい部分もあるし、大変っていう話をしたいわけではありません。そうではなくて、働くということは自分で自由にできる経済力をもつということであり、専業主婦になるということはその逆で、自分の自由になる経済力がなくなること、という理解が必要だと申し上げたいのです。仕事にしても専業主婦にしても、きつかろうと楽しかろうと、どっちでも構いません。もちろん、楽しい方がいいですが、経済的に自立できる立場かどうかっていうのが本質的な部分です。

結婚して専業主婦になった友だちで「自由になるお金がない」とガン泣きしてくるケースがたくさんあります。ブランド物が欲しいけど買えないとか、海外に行きたいけど行けないとか、そういう話じゃなく、「何を買うにも夫にお伺いを立てないといけない状況がツラい」みたいな内容です。対等な関係だと思っていた、いや、むしろ付き合っている時代は惚れられている自分に主導権があって、懇願されて結婚したはずなのに、経済力がない今は立場が逆転しているという訴えもあります。

夫との関係性や夫の収入及び、渡されている金額などによって、ツラさにも濃淡はあり、「赤ちゃんの洋服も買ってあげられない」というのもありますが、究極は「離婚したいけど、経済力がないから別れられない」でしょう。もちろん、特に夫の稼ぎがさほどいいわけではなく、渡される生活費も特別多いわけではなくとも幸せになっている方もいらっしゃいます。そういう方は取り立てて“自分の意思でこうしたい”という欲望がなかったりします。

もちろん、専業主婦として夫から十分なお小遣い&生活費をもらったうえに夫と対等な力関係をキープしている方もたくさんいらっしゃいます。でもね、夫と対等な関係を築いている専業主婦で多いのは“実家が太い”パターン。マンション購入費用や、子どもの学費を妻の家が出してるとか、夫の事業を妻の実家が応援してるとか。あとは生前贈与などで相続した遺産があるとか。あとは独身時代に稼いだ貯金がそれなりにあって、いざというとき、決断できる資金力をもってるっていうパターンね。結局ね、経済力があると強いんですよ。

でね、「専業主婦OK」っていう男性って、大きく2つに分けられると思うんですね。一方は男尊女卑を含む古臭い価値観をもっていたり、生活費や子どもの教育費、妻のお小遣いを最小限の金額で考えていたりして、自分もその価値観ならいいけれど、そうでない場合はかなり苦労します。もう一方は「僕たちは対等。主婦も大変だよね。だから、時間もお金も楽しく遣ってね。いつも、ありがとう!」という考え方の男性たち。先日、稼いでいる知人男性が、夫婦の危機が訪れたけど「家政婦とシッターサービスを頼んだら、すべての問題が解決したよ」って幸せそうな笑顔で言ってましたけど、専業主婦を目指すなら、このような方と結婚するか、それまでに資産形成をするかのどちらかを強くおすすめします。

ファイナルアンサーとしては、「専業主婦OK」という男性はそれなりにいる。ただ、その内容はいろいろあるので、お相手の価値観と“実力”を見極めること。あとは今後どう転んでもいいように、独身の間に資産形成をしておく。ただ専業主婦というんじゃなく、経済力を背景に発言力があって、自由に行動できる専業主婦を目指すといいんじゃないですかね?


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藤島佑雪(ふじしま ゆうせつ)
元リアル銀座のクラブのホステスを経て、占い師・開運アドバイザー。著書に『元銀座ホステスが教える強運!美女になる方法』(文藝春秋社刊)。anan web上の銀座『クラブ佑雪』オーナーママとしてお悩み相談「クラブ佑雪」、『TABI LABO』で「目覚めよ! 恋愛力 藤島佑雪のLOVE占い」など連載多数。


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