疲労感や痛みなど、日々を過ごす中で生じる不調。自分の力で体をリカバーする動き、「自力整体」のメソッドの中からポイントを学び、寝る前の数分でケアする方法をチェックしよう。今回は、よくある不調別にお届け。
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教えてくれた方
Profile

矢上真理恵さん
矢上予防医学研究所代表取締役。自力整体考案者である父・矢上裕氏と共に自力整体の指導を行う。著書は『すごい自力整体』『すっきり自力整体』(共にダイヤモンド社)など多数。撮影:榊 智朗
その日の不調はその日のうちにリカバー。寝る前に気持ちよくほぐす自力整体
自分が自らの施術者となってこりや痛み、疲労感などを取り除き、根本的な解決に導く「自力整体」。
「脱力させる動きやツボ押しで体をゆるめることで、体の不調を引き起こしている老廃物の滞りを解消していきます。行うことで副交感神経優位のリラックス状態になり、体が本来の機能を発揮できるようになるため、代謝や排泄力も高まります」
と言うのは、自力整体の指導者である矢上真理恵さん。効果を最大限に得るために気をつけるべきは、体の感覚に意識を向けながら行うこと。
「体の声を聞く気持ちで行いましょう。たとえば、左右でどちらが硬いかなどを探り、硬いほうをよりほぐす、などの意識を持つことが大切。常に深い呼吸をするよう心がけると、より体がほぐれやすくなります」
使うのはおもに、「指圧」「伸ばす」「ゆする」の基本技法。「指圧」するツボは点でなく、“このあたりのくぼみ”ととらえてエリアを刺激することが効かせるコツ。「伸ばす」ときは骨と骨の間を広げるイメージで筋肉の奥を意識しながら行うのが◎。
「やさしく『ゆする』動きも重要。神経の過度な緊張を和らげる筋肉がほぐれやすい状態に導きます」
今回は自力整体の大きな流れの中から不調に合わせた動きを紹介。目的を意識しながら行おう。
効果を高めるための7つのポイント
1. 必ず空腹で行う
食後すぐは消化にエネルギーが使われるため、お腹が張って動きづらい。最低でも2時間ほど空けて。
2. 夜、入浴後のタイミングがベスト
夜に入浴して体が温まった状態で行うのがおすすめ。副交感神経が優位になり、良い眠りに誘われやすい。
3. ゆったりした服装で行う
動きやすく、体を締め付けない服装で、時計やベルトは外す。目も緊張させないようメガネやコンタクトも外して。
4. 脱力しながらゆっくり深呼吸
息を止めずに体の力を抜いて深呼吸を繰り返すのがポイント。整体でほぐした部位の血流がより促され、ゆるむ。
5. 動作はゆっくり
はじめは「気持ちいい」、慣れてきたら「痛気持ちいい」と感じる程度に、無理せずゆっくりと行って。
6. 回数や長さは自分のペースで
無理せず自分のペースで、気持ちの良い刺激を与えることに集中して。終わった後に疲れるようだとやりすぎ。
7. 体の内部感覚に意識を向ける
感覚を研ぎ澄まして、自分自身の体内の違和感やこり、緊張、血流などを感じ取りながら行おう。
肩こり|肩と肩甲骨まわりをほぐして詰まりを解消
猫背|肩甲骨を気持ちよく動かすことを意識して
写真・土佐麻理子 スタイリスト・白男川清美 ヘア&メイク・浜田あゆみ モデル・中野優香 取材、文・古屋美枝
anan 2488号(2026年3月18日発売)より

































