文・比嘉桃子
ナプキン選びは「価格」を気にする?
anan Beauty+ clubのメンバーに「月経用ナプキンを購入するときに価格を気にしますか?」という質問をしてみたところ、「YES」と答えた方が約6割でした。
気にする方、気にしない方それぞれのコメントを見てみましょう。
ナプキンの価格を気にする
「毎月使うし、頻繁に替えたいから」(32歳・その他)
「特にこだわりがないため、その時に一番安いものを買うことが多いです」(30歳・自営業)
「メーカーはいつも同じなのですが、『今だけ増量!』みたいな機会に多めに買っておきます」(30歳・専門職)
ナプキンの価格を気にしない
「オーガニックコットンのナプキンを買っているので、値段はどうしても高くなります」(46歳・専門職)
「ただでさえ体調が悪いので、つけ心地の良いものを買うようにしている」(25歳・会社員)
「大体同じ価格帯な気がするから、気に入っているものにしています」(37歳・主婦
ナプキンにこだわりがある方は、価格を気にせず気に入ったものを買っているよう。逆にこだわりがない方は、できるだけ安いものにするという意見が多くみられました。
オーガニックのものは比較的価格が高い傾向にありますが、その分使い心地はいいとのこと。かぶれや痒みが気になる方は、試してみるといいかも。
※anan Beauty+ club…美容・健康・エコ好きな女性たち約100名が集まるanan Beauty+の読者組織。
ナプキンの使用枚数を減らしたい人も
「今後、ナプキンが値上がりをしたら使用量を減らそうと思いますか?」という質問には、2割程度の方が「YES」と回答。月経用品への出費を抑えたい方は、量を減らすという選択肢も考えているようです。
「生理の貧困」という言葉ができるほど、月経用品を購入する負担が問題視されています。さまざまな品目の物価が上昇しているため、ナプキンの価格も今後どうなるかわかりません。その時のために、対策を考えておくといいかも。
ナプキンの使用枚数を減らすには?
「ナプキンの使用枚数を少なくするために、何か工夫をしていますか?」という質問をしたところ、約3割の方が「YES」と回答してくれました。みなさんどのような工夫をされているのでしょうか。
「家では布ナプキンか、ナプキンにシンクロフィットを併用しているのであまりナプキンが汚れず、替える回数が激減しました」(46歳・専門職)
「いちいち替えるのもたくさん持ち歩くのも買うのも面倒なので、トイレットペーパーを敷いて、それを変えています」(32歳・会社員)
「シンクロフィットを併用して、ナプキンにあまり血がつかないようにしています」(30歳・会社員)
「吸水量2倍のものを使う」(33歳・主婦)
最も多かったのは「シンクロフィットを使う」という意見です。シンクロフィットとは、カラダにつける薄いナプキンのような月経アイテム。吸水力が高く、ナプキンと併用すればナプキンを頻繁に替えなくても快適に過ごせるようです。
その他こんな工夫もおすすめ!
今回アンケートの回答にはなかったものの、ナプキンを減らすためにできる工夫は他にも。一例をご紹介しましょう。
吸水ショーツ
量が少ない日には、ナプキンをつけなくても、ショーツだけで過ごせるというもの。長時間外出する場合はナプキンとの併用が必要になる場面もあるかもしれませんが、ナプキンの使用数は大幅に減らすことができるでしょう。
月経カップ
シリコンなどの素材で作られたカップを膣の中に入れ、経血を溜めておくフェムテックグッズ。経血が空気に触れないため、においがほとんど発生しないこともメリットです。心配であればナプキンとの併用も可能ですが、慣れるとほとんど漏れの心配がなくなります。
月経ディスク
月経カップに次いで注目されている「月経ディスク」。月経カップとは形状が違い、お椀のような形のアイテムです。奥の方に装着するため、装着に慣れる必要がありますが、実際につけてみると感覚がほとんどないほど自然だといわれています。
こうしたアイテムを活用することで、ナプキンの使用頻度をグッと減らすことができそうです。
ナプキンにかけるお金も、替える頻度も減らしたい!
「フェムテック」という言葉と同時に、多くの種類の月経関連用品を見かけるようになりました。これまではナプキンをつけるのが当たり前でしたが、これからはつけない時代が来る可能性も…?
特にナプキンの価格を気にする方は、他のアイテムを検討してみると節約になりそう。初期投資は必要なものの、以降ナプキン代がまったくかからなくなる可能性もあります。
月経期間を少しでも快適に過ごせるよう、自分に合った方法を探してみてはいかがでしょうか。
(C)Josette Taylor / EyeEm/Getty Images