文/寒川あゆみ
「おりものシート」を使っていますか?
「おりもの」とは、子宮内膜や子宮頸管、膣壁、汗腺などから分泌された粘性のある分泌物のこと。
anan Beauty+ clubのメンバーに「おりものシートを使っているか」をリサーチしたところ、約7割が愛用しているとの結果に。おりもの対策アイテムと言えば、主流なのは「おりものシート」ですが、最近は「布ナプキン」タイプも登場しています。
そこで、さまざま生理用品をレビューしてきた筆者が「おりものシート」と「おりもの用 布ナプキン」を比べてみました!
※anan Beauty+ club…美容・健康・エコ好きな女性たち約100名が集まるanan Beauty+の読者組織
「おりものシート」と「布ナプキン」の特徴
「おりものシート」は圧倒的なコンパクトさが魅力!
使い捨てのおりものシートは、ドラッグストアなどで生理ナプキンと同じ棚で販売されていることが多いです。肌触りはコットンのようなふわふわ感のあるもので、肌あたりもチクチクしません。
生理用ナプキンをとても薄くした形状で、サイズもデリケートゾーンをカバーするくらいの小ささです。
ポーチに数枚入れても場所を取らないほど、小さく薄いので持ち運びしやすいサイズ感。
「布ナプキン」は何度も使えるので高コスパ!
一方、近年洗って繰り返し使える月経用「布ナプキン」が話題になっていますが、おりもの用も登場しているのをご存じですか? ネットショップなどで販売されていることが多いです。
商品によって布の素材から肌触りまで違いはありますが、筆者が持っているものは生地の表面がメッシュ状になっていて、ガーゼのような肌触り。肌あたりでチクチク感はありません。
おりものシートは裏面がシールのようになっているのでショーツにくっつきますが、布ナプキンは裏面でホックを止めて固定します。
外出での交換や旅行時など持ち運ぶ場合は、コンパクトに折りたたむことができます。
「おりものシート」と「布ナプキン」の大きさ&厚さを比較してみると…
おりものシートと布ナプキンを並べてみると、サイズの小ささや薄さではおりものシートのほうが圧倒的にコンパクトです。
ちなみに、「おりもの用 布ナプキン」と「月経用 布ナプキン」を比較してみたところサイズが全然違います。「おりもの用 布ナプキン」の方が、サイズは小さめ。
同じメーカーなので生地の質感や肌触りは似ていてわかりやすいと思いますが、厚みも「おりもの用 布ナプキン」の方が薄い印象です。
実際に使って感じたメリット・デメリット
おりものシート
【メリット】
・ふわふわな肌あたりでつけていても肌ストレスは少ない
・持ち運びしやすいサイズ、コンパクトさが魅力
・装着してもサイズが小さく薄いので、パンツラインにも響かない
【デメリット】
・長時間つけているとふわふわ感が少なくなるため交換が必要
・長時間の外出時は交換用を持ち歩く必要がある
・ごみが増える
布ナプキン
【メリット】
・装着時に安定感がある
・吸収力がよく、1日程度の外出であれば交換の必要もなさそう
・1日程度であれば、交換用を持ち歩く必要がない
・ごみが減る
・長い目で見ると経済的に優しい
【デメリット】
・使い捨てタイプに比べて少しサイズが大きく、厚みが気になる
・服装によってはパンツラインが気になることがある
・長時間の外出や旅行時は交換用を持ち歩く必要がある
・洗う手間がかかる
筆者としては、おりものの量が少なく、使ったら捨てたいという人は「おりものシート」。おりものの量が多く、ある程度の吸収力が保証され、肌や地球にも優しいアイテムを選択したい人は「布ナプキン」をおすすめします。
【商品情報】
・「ロリエ しあわせ素肌 パンティライナー 天然コットン100%」
個数:54個
・「ベイビーハーツ 楽天市場店 布ナプキン 防水 お試し3枚セット オーガニックコットン」
月経期間以外も「おりものシート」をつけている人であれば、ゴミの量や経済面もしっかりと考えて選びたいところ。
薄さや洗う手間がない「おりものシート」と、洗う手間はあるものの経済面でコスパがいい「布ナプキン」。フェムケアアイテムを選ぶ上で譲れないポイントを軸に、自分に合うアイテムを見つけてくださいね。