やめたらメンタル好調です! ガジェット好きが実践「本当に効果があったデジタルデトックス」

ライフスタイル
2024.04.25

文・椎原茜

スマホやガジェット依存から抜け出すために、少しの間、手放す時間を設けるデジタルデトックス。IT企業の役員をしながらガジェット系YouTube配信をしている中山晴菜さんが実践している、楽しみながら心身の健康もキープするデジタルデトックスのルーティンを教えてもらいました。ぜひ参考にしてみてください。

ガジェットマニアが毎日デジタルデトックスを行う理由とは?

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毎日、SNSやゲーム、動画視聴などで片時もスマホが手放せない日々。楽しいけれど、人間関係のストレスや睡眠の質の低下などのデメリットも同時に感じているかもしれません。そういったかたは無理のない範囲でデジタルデトックスを取り入れてみるのもよさそうです。

今回はIT企業の役員を務めながらも、YouTubeなどでガジェットに関する情報発信を行っている中山晴菜さんに、日々実践しているデジタルデトックスを聞いてみました。

中山さんは、ガジェットマニアでありながら、毎日、デジタルデトックスのルーティンがあるそう。その理由とは?

中山さん 便利で生活を豊かにするガジェットたちは、私のポジティブの源でもあり、楽しむレベルでは必要なものです。しかし依存レベルが高くなってしまうと他人や世の中の意見に振り回されがちになり、自分のカラダや心の声が聞こえにくくなり、メンタルも弱ってきます。

実は、昨年までは1分1秒を争う忙しい生活を送っていた結果、突然糸が切れたかのようにやる気がなくなり、自分を責め、メンタルが不安定になった時期もありました。そんなとき、デジタルデトックスを日常に取り入れることで、素直にありのままの自分で生きられるようになったのです。もはやデジタルデトックスはカラダと心の健康を保つのに欠かせません。

ーーデジタルデトックスは、忙しくガジェットに囲まれる現代人にとって必要なようです。中山さんはどんな取り組みを行っているのか、毎日のルーティンと効果を教えてもらいました。

中山さん流デジタルデトックスのルーティン3選

ーー中山さんが実践している朝・食事中・入浴中のデジタルデトックスを教えていただきました。

【朝活】ウォーキング、筋トレ、瞑想、ヨガ

ーー朝は、ウォーキング、Voicy(音声配信プラットフォーム)配信、瞑想、ヨガを実施しているそう。朝活の流れはこちら。

5:00 起床
5:15 ウォーキング30分間と筋トレ15分間
6:00 Voicyライブ配信10分間+収録配信30分間
6:50 瞑想10分間
7:00 ヨガ10〜15分間

中山さん まずは健康的なカラダづくりとメンタルケアのためにウォーキングと筋トレを行い、次にVoicyライブ配信を行っています。ライブ配信はデジタルと触れ合いますが、自分の言語化能力を高めるための大切なルーティンです。そして瞑想は呼吸を深め、姿勢を正し、精神を安定させるために実践。脳の休息をとることで、仕事の生産性を高めるようにしています。ヨガは全身の血流や姿勢改善、柔軟性を高めるために行っていて、カラダと心がリフレッシュできます。

朝活のデジタルデトックスの効果

ーー朝活でデジタルデトックスを行うことにより、どんな効果が実感できているのでしょうか?

中山さん 以前までは、朝活の最中もオーディオブックやラジオを聴いたりして、常にインプットをしていました。ところが起きてからずっと脳が休まることなく、いつも焦った状態のまま仕事に向かうことに。小さなミスを連発したり、集中できなかったりしていました。

そこで朝活はできるだけ「脳を休める」ことを意識するようにしたところ、以前のようにセカセカすることがなくなり、心にゆとりが生まれました。始業後の集中力も高まり、以前よりも正確に早く作業を進められています。日々の成長も実感しやすくなり、自己肯定感も上がっています。

【食事中】マインドフル・イーティングを実践!

ーー一人で食事するときには、スマホなどを触らず、食べる瞑想「マインドフル・イーティング」を行っているそうです。

マインドフル・イーティングのやり方
味や香りにしっかりと注意を向け「ていねいに、味わって食べる」ことがポイント。

(1)30秒、目を閉じて、心のなかで「この食事を通して、自分の体に栄養をいただきます」とつぶやく。
(2)目の前の料理をじっくりと観察する。
(3)一口、ゆっくりと口に入れる。目を閉じて、食材から味がしみ出てくるのを十分に楽しみながら、「これ以上はできない」というくらい何度も何度も咀嚼して、ゆっくりと飲み込む。

食事中のデジタルデトックスの効果

中山さん 仕事柄、人と食事する機会が多いので、そのときは人との会話を存分に楽しみますが、一人でランチに行くときや夜に家で一人で食事するときには、マインドフル・イーティングを行うよう、心がけています。

以前は仕事やスマホ、動画視聴などの「ながら食い」が当たり前で、使われている食材や味も思い出せないレベルだったんです。

マインドフル・イーティングに取り組むようになってからは、素材の味がダイレクトに感じられるようになり、少量でも満足感が得られるようになりました。いつも適量の食事で、カラダも軽く、集中力も保てるので、イキイキと活動できる時間が増えました。

【入浴中】キャンドルを灯して、リラックス

ーー続いては夜の入浴中。キャンドルをつけてゆったりカラダと向き合うデジタルデトックスの時間にしているそうです。

中山さん 以前はスマホを持ち込んで湯舟で動画を見ていましたが、キャンドルを持ち込むようになりました。きっかけは、週2回通うほど大好きなサウナです。サウナは脳を「思考→感覚」に切り替えることで雑念を消し、自律神経を整えてくれるので、夜は深く眠ることができ、次の日の集中力は驚くほど高くなります。家での入浴タイムも、サウナと同じように脳を休めて心のリフレッシュの時間にしたい、という思いで実践しています。

入浴中のデジタルデトックスの効果

中山さん エプソムソルトを入れて柔らかくなったお湯に浸かって、ゆらゆら揺れるキャンドルに意識を向けます。過去への執着や未来への不安を手放し、今ここに集中すること。忙しい現代人でもすぐに取り入れられるマインドフルネスの考えです。

また夜は寝付きの良さと、眠りの質の高さを感じています。以前までは布団に入ってから1時間ほど眠れずiPhoneを触ってしまうこともありました。入浴法を工夫してからは、あっという間に眠りにつきます。そして深い睡眠の時間も長くなりました。おかげで朝早くてもスッキリ起きられます。

ーー朝活、食事中、入浴中のデジタルデトックス、気になる効果の実感のコメントを見ると、どれも実践したくなりますよね。ピンときたものがあったなら、ぜひ自分の心身の健康のためにも一度試してみましょう。

Information

<教えてくれた人>

中山 晴菜(なかやま・はるな)さん

nakayama

ガジェット インフルエンサー、株式会社ターン・アンド・フロンティア 取締役。同社で営業・マーケティング・エンジニア部門を統括する業務の傍ら、Voicyでのラジオ番組やYouTubeチャンネル「いまさらチャンネル」での情報発信活動にも力を入れている。動画再生回数200万超のわかりやすいガジェット解説が話題。

<筆者情報>

椎原茜
ライター。記事を通して、読者の方々に役立つ情報を知ってもらい、ハッピーかつ快適な生活を送っていただきたいという思いで執筆中。

(C) ronstik/AdobeStock

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