文/桐生奈奈子
長さもシルエットも異なるパンツを比較
右側はよく穿くお気に入りのデニム、左側はオケージョンや法事などさまざまなシーンで8年ほど穿いているスラックスです。デニムは、ヒップが大きくカービィで、裾がやや細くなったシルエットが魅力的。スラックスの方は、久しぶりに手に取るとウエストの大きさに「手放したほうがいいかも」と思うことがあるのですが、穿いてみるときれいに着こなせます。
ここでは、長さやウエストのサイズが極端に違うこの2つのパンツを比較していきます。
シルエットが違ってもヒップのサイズ感は同じ
スラックスの方は、ローウエストでウエストのサイズがゆったりとしているのが特徴的。持っているパンツの中でも丈が短く、ワイドストレートのシルエットが際立つスラックスです。
ところが、畳んでデニムと並べてみると、ヒップまわりのサイズ感やシルエットが同じなのがよくわかります。
お直しのきかないヒップのサイズに合わせると似合わせ上手に
パンツはウエストで選びがちですが、ウエストのサイズはベルトなどで調節することができます。しかしヒップはサイズ調整ができないパーツなので、ヒップを基準にパンツ選びを行うと自分にフィットするパンツに出会いやすくなるはずです。
ヒップ周りのサイズと、自分のヒップラインが合っていると、似合わせ上手に。丈やウエストはお直ししてもらうのがベターです。
素材が違っても「ヒップのサイズ」が重要
次は、この2本を比較。画像左のチノパンは、少しヒップが大きなパンツです。丈がぴったりだと思って購入したのですが、ヒップにゆとりがありすぎるのか、きれいに着こなすのが難しいと感じています。
そして画像右のドロストパンツは股上が深く、ヒップが下に落ちるようになっているシルエットです。
チノパンの方は、ヒップラインの下にパンツのふくらみが出ている点が、やや気になります。ヒップラインは、体形が出すぎないように「ゆとりがある方がいい」と思われがちですが、ジャストサイズで穿くことがパンツスタイルをきれいに見せる秘訣ではないでしょうか。
なお、ドロストパンツの方は、ウエストインするには向かないパンツですが、ヒップ周りのサイズ感はジャスト! アクティブな雰囲気のあるパンツでも、ヒップのサイズ感が重要なのがわかります。
似合うパンツは「ヒップのサイズ」で選ぼう
パンツのシルエットはさまざまですが、新しいものを買う際は、ヒップのサイズが自分の体形に合っているかをまずチェックしましょう。窮屈すぎず、大きすぎないピッタリなパンツに出会えたら、パンツスタイルがもっと素敵に着こなせるようになるはずですよ。
筆者情報
桐生奈奈子
ファッションやライフスタイルジャンルを執筆するフリーライター。プチプラファッションの人気アイテムを記事化することでWEB記事の影響力を体感。流行がめまぐるしく変わる早さに寂しさを感じ、価格を問わず長く愛用できるものについて発信できるようになりたいと模索中。パンとコーヒーが大好き。Instagram @ happynanako0111