5thミニアルバム『HOT』は昨年2月にリリースした3rd ミニアルバム『EASY』、8月にリリースした4th ミニアルバム『CRAZY』に続く三部作の最終章となる。『EASY』では心の中の悩みと焦りを打ち明け、『CRAZY』ではそんな不安に悩まされる代わりにすべてを投げ出して“CRAZY”になろうと語りかけたLE SSERAFIM。そして今作『HOT』では、自分たちが愛することに全力を尽くすアティチュードを通して、内面を磨く過程を見せてくれるという。

(P)&(C) SOURCE MUSIC
タイトル曲「HOT」はロックとディスコが合わさったポップジャンルの曲で、「タイトルだけだと強烈なイメージを感じられると思いますが、叙情的なメロディなので、今までの(私たちの)曲とは違った印象を受けると思います」とリーダーのKIM CHAEWON。その言葉を受けて、「メロディは叙情的ですが、落ち着きすぎてもよくないし、かといって明るいのも似合わないので、その中間くらいの感じを出すのが難しかった」とKAZUHA。また、SAKURAも「この楽曲には『結末が分からなくても好きなことのためにすべてを燃やして全力を尽くす』というメッセージが込められています。デビュー後初めてタイトル曲で“愛”について歌いました」と、LE SSERAFIMにとって初めて“愛”をテーマにした楽曲であることを明かした。
ダンスのポイントについて尋ねられて、KAZUHAが実際にステージで踊ってみせる一幕も。KIM CHAEWONが「叩くような振り付けがパワフルなので、印象深いと思います」と挙げると、HONG EUNCHAEはムーンウォークする振り付けについて「練習室の端から端まで使って練習しました」とにっこり。この日のメディアショーケースでは「HOT」の生パフォーマンスも行われ、そのムーンウォークも披露。ボヘミアンな衣装とスクリーンに映し出された夕日も相まって、叙情的なメロディの中に情熱を感じさせるエモーショナルなステージとなった。MVではその夕日が大事な役割を担っているそうで、「夕日が中心の演出だったのですが、その日突然、雪が降ったんです。屋外での撮影で寒かったのですが、雪が降ったおかげできれいに撮れたと思います」とHONG EUNCHAE。また、HUH YUNJINはこれまでの三部作を振り返って、「結果を自分で決めることはできなくても、その過程でベストを尽くし、大事な人たちと一緒にいられたら幸せだ、ということに気づくことができました。そしてそのことを今回のアルバムにメッセージとして盛り込もうと思いました」と語った。
これまでにも数々のコラボレーションをしてきたLE SSERAFIMだが、今作でも世界的なミュージシャン、企業とのコラボレーションが際立っている。タイトル曲「HOT」はショーン・メンデスとカミラ・カベロがコラボした「Senorita」、カミラ・カベロの「Havana」、BTSの「IDOL」など数多くのヒット曲に参加した経歴を持つAli Tamposiをはじめ、BTSの「Run BTS」を制作しLE SSERAFIMの「UNFORGIVEN (feat. Nile Rodgers)」にも参加したFeli Ferraroが楽曲制作に参加。収録曲の「Come Over」はイギリスの有名バンド・JungleとのコラボレーションでJungle特有のヴィンテージで幻想的な雰囲気を、LE SSERAFIMが見事に表現している。「So Cynical (Badum)」はアクションゲーム『オーバーウォッチ 2』との2度目のコラボ楽曲で、メンバーのKIM CHAEWON、HUH YUNJIN、HONG EUNCHAEが楽曲制作に参加。ソロで作詞作曲にも挑戦しているHUH YUNJINをはじめ、クリエイティブな活動にも積極的に参加し、アーティストとしてさらなる成長を遂げているLE SSERAFIM。4月19日からのワールドツアーを控え、今後の活動もますます目が離せない。