文/のぞみ
【キッチン】のNG家事
1:冷蔵庫内の汚れ、見てみぬふりをしていませんか?
蒸し暑くなる時期は、冷蔵庫の中についなんでも食材を詰め込んでしまいがち。肉や魚の汁、調味料などが棚や引き出し内にこびりついていたり、いつ開封したかも忘れてしまった食材が出てきたり…。そんなゴチャゴチャした状況になっている方もいるかもしれません。
夏場は食中毒も特に気になりますよね。食材が早くに傷んだり庫内にカビが発生するのを防ぐには、棚や引き出しをいつも清潔にして、整理しやすい状態にしておくことがとても大切です。
梅雨時期には特に、消毒用アルコールを吹きかけたキッチンペーパーで、庫内をしっかり拭き掃除しておきましょう。
賞味期限切れのものを処分して余白を作る、使いかけのものを手前に置いて早めに使い切る、平たい収納ケースを利用して奥のものを引き出せるようにする…などの工夫を凝らすと扉の開閉時間を短縮できて冷蔵効果アップも期待できるでしょう。
2:使いかけの乾物やスナック類、いつのまにか湿気っているかも…
パントリー、食品をストックしている棚やケースなどの中に、輪ゴムやクリップで封をした使いかけの食材が残っていませんか? 乾物やスナック類は、湿気の多い梅雨時期になると余計に湿気りやすく、食材の傷みの原因になってしまいます。
梅雨時期は、一度開封した食材は早めに使い切るのがいいでしょう。輪ゴムやクリップで適当に止めたまま放置している食材が残っていないか、チェックしてくださいね。
開封済みの食材を保管する際、筆者宅では『エニーロック』のスライド式ジッパーを愛用しています。わが家では、クリップや輪ゴムはほとんど使用しません。この形状のジッパーがあれば立てて収納しやすくなり、食材が丸まって中身がわかりにくくなることもありませんよ。100均などにも似たような商品がありますので、ぜひ試してみてくださいね!
【玄関まわり】のNG家事
1:濡れた雨具や靴、そのまま放置すると劣化の原因に…
雨で濡れたままの傘や靴を置きっぱなしにしていると、玄関内の湿度が上がってカビの発生リスクが高まります。傘は撥水や防水の効果が下がってしまったり、骨サビの原因になることも。靴も濡れた状態で放置しておくと、雑菌が繁殖して嫌なニオイが発生しやすくなったり、靴自体の劣化にもつながります。
雨具の水分や汚れは玄関に入れる前にしっかり落として、寝ている間に浴室に広げておくと乾きが早くなるでしょう。
濡れた靴も表面の水分や汚れをふき取って、早めに除湿剤を詰めておきましょう。『無印良品』の「消臭機能付き くりかえし使える除湿剤」は10個入りとたくさん入っているのでおすすめです!
中敷きがある靴の場合は、外して乾かします。つま先を段差や壁に立てかけて、靴底に空間を作っておくとより乾きやすくなりますよ。
2:閉め切ったままの下駄箱、なんだかカビくさい…
雨の日は玄関周りがジメジメしがちですよね。重く湿った空気がたまったままだと、下駄箱内の靴にも影響を与えてしまう恐れがあります。気が付いたらお気に入りの靴がカビだらけでショック! なんて事態にもなりかねません。
下駄箱の除湿対策では、除湿剤を使う、定期的に換気をする、不要な靴を減らし空気が通りやすいスペースを作る、という3つがポイントです。
市販の除湿剤を利用したり、重曹を深めのお皿に入れて置いておくのも効果的! わが家は調湿・消臭効果のある備長炭を、湿気がたまりやすい奥や下段の棚にいくつか置いています。
また、週に1回は下駄箱の扉を開け、扇風機やサーキュレーターを活用して効率的に玄関の空気を循環させましょう。サイズアウトや劣化してしまった靴があれば処分して、換気しやすいスペースを確保しておくことも大切です。
できることから始めよう!
雨の多い6月は、暗い天気や湿気の影響で憂鬱な気持ちになりがちで、家事をするのもつい億劫に感じてしまうこともありますよね。体調を崩しやすい時期でもありますので、無理にあれこれ頑張って家事を進めなくても大丈夫です。今回ご紹介したNG家事ポイントを参考に、できることから一つだけでも取り入れてみてくださいね。ジメジメと重い気持ちが少しでも軽くなることを願っております!
筆者情報
のぞみ
シンプル志向の整理収納アドバイザー・ライター。クリンネスト1級。「暮らしもこころも かろやかに」をテーマに、ものとじぶんとゆっくり向き合える、続けやすい暮らしのちいさな仕組みを提案しています。Instagram▶@non.karoyakani