文/桐生奈奈子
1:身体のぜい肉を拾うタイトな服&シンプルコーデ
暑くて何もコーディネートを考えたくない日、特別な予定のない日はTシャツ×ボトムのようなシンプルなワンツーコーデになりがち。そこで気をつけたいのが、“ヒップライン”と“背中のぜい肉”です。
タイトスカートはスッキリ見える印象が強いですが、ヒップラインがあらわになるので、ウエストインして着こなすと大尻が悪目立ちしてしまうことも…。シャツやカーディガン、ジャケットなどヒップを隠せるものと組み合わせて着こなすのがベターです。
同様にピタッとしたリブTシャツもインナーに要注意。特に背中にブラが食い込んで見えると後ろ姿が老けて見えるので、ブラトップなどインナーが響かないものを着て対策を取るのがいいでしょう。ヒップや背中は自分からは確認しにくいですが、実は、道行く人からはよく見られている箇所なので油断せずに!
2:通気性の悪いレイヤードアイテム
シアーなアイテムが豊富な今期。タンクトップの上から重ね着をしたオシャレを計画している人も多いのではないでしょうか。シアーなもの、重ね着するものは“天然素材”を選ぶのが正解です。薄くてシアーなものは、一見涼し気に見えますが、化学繊維の素材で作られた服だと、熱がこもってしまう可能性も。
また、汗で服が肌にまとわりついているのは、着ている側も見ている側も少し不快かもしれません。せっかくのオシャレが蒸れてしまい、着る頻度が少なくなってしまうのは残念ですよね。初夏は通気性のいいリネンやコットンなどの生地を選ぶと快適にすごせます。
3:背中の開いた肌見せアイテム
オフショルダーやおへそが見えてしまうショート丈の服は、出かけていくシーンが思い浮かばないので買ったことがないのですが、ほんのりと背中の開いたバックオープンのTシャツは30代の頃は持っていました。ただ最近は、背中が丸くなり老けて見えそうだと感じたこと、背中そのものを見せていいのか迷いが出てからは着なくなったことが30代との違いです。
そんな40代の筆者が肌見せ服の中で唯一OKとしたのが、背中が開いているブラウス・ワンピース類。身体につかず離れずなので、背中のラインが丸見えになることはありません。ただ、見えないと思っていたブラトップがミスマッチだったり、着古したブラトップだったり……ということがあるので、抜かりないオシャレを楽しみたいところです。
薄着の大敵は盲点となる後ろ姿です。体形が隠せず自分から見えにくいので注意したいところ。シンプルな服でも格好よく着こなせる健康的な体型を目指したいですよね。
着こなしや選び方を変えて初夏コーデに取り入れてみて
ややコンパクトなTシャツや肌見せ服、透け感をいかしたレイヤードアイテムはすべて“この夏着てみたい服”だったりもします。40代になったからと着なくなったり、あえて避けてしまうのも少し寂しいですよね。選ぶ素材やコーディネートを工夫して、体形の崩れや粗をうまくカモフラージュしながらオシャレと向き合ってみてはいかがでしょうか。
筆者情報
桐生奈奈子
ファッションやライフスタイルジャンルを執筆するフリーライター。プチプラファッションの人気アイテムを記事化することでWEB記事の影響力を体感。流行がめまぐるしく変わる早さに寂しさを感じ、価格を問わず長く愛用できるものについて発信できるようになりたいと模索中。パンとコーヒーが大好き。Instagram @ happynanako0111