文/のぞみ
窓サッシ掃除は5月が最適!
高温多湿の状態が長く続く梅雨の時期は、窓際に結露が発生しやすくなります。窓際にたまった汚れと結露の水分が合わさると雑菌やカビが繁殖して、カーテンや窓枠、壁にまで黒カビが広がってしまうことも。ぜひ梅雨前の今のうちに、サッシの念入りなお掃除をオススメします!
窓のサッシの汚れは、主に花粉や砂埃など外からの汚れと、室内のホコリ、ペットや人の毛など室内の汚れの2種類です。これらの汚れに強い洗剤は不要、基本的には水のみでOK。家にあるブラシで汚れを取り除く、そして水拭きをする、という2ステップで簡単にキレイにできますよ。
窓サッシ掃除の注意点
サッシに使用されている素材はアルミニウム製のものが多く、酸性・アルカリ性・塩素系洗剤の使用はNGなことも。塗膜剥がれや変色を引き起こしてしまう可能性があります。汚れがひどい場合は、住居用中性洗剤(ウタマロなど)や薄めた台所用中性洗剤を使用しましょう。
また、たわしや硬いブラシでこすると表面に細かな傷ができてしまうため、やわらかい雑巾や使い捨てのキッチンクロス、マイクロファイバーなどを使用するのがおすすめです。
簡単! 窓サッシ掃除の手順
1.サッシにたまった砂埃や花粉をブラシで掻き出す
ブラシを使って、乾いた状態の砂埃を掻き出しましょう。100円均一で手に入る掃除用ブラシや、使い古しの歯ブラシなど、家にあるもので大丈夫です。隅の汚れは爪楊枝を使うとキレイに取れます。この段階でできる限りしっかりと汚れを取り除いておくと、次の水拭きがぐんとラクになりますよ。
【ポイント】
最初から、窓サッシに水をかけないでください! ホコリが濡れるとドロドロになり、余計に汚れが取れにくくなります。まずは乾いた状態でしっかりホコリを取り除き、その後に水拭き掃除の手順で進めるとよいでしょう。
2.窓サッシを水拭きして汚れを拭き取る
水を含ませ固く絞った雑巾かキッチンクロスを使って、汚れをこすり洗いします。ヘラや割りばしに雑巾を巻き付けて、隅の部分も丁寧に汚れを落としていきましょう。汚れがひどい場合は、住居用中性洗剤や薄めた台所用中性洗剤をほんの少しだけかけて、さらにこするとキレイになります。
水をかけても大丈夫な場合は、最後にペットボトルに入れた水で汚れを洗い流して、サッシ周辺に残った水分を乾いた雑巾で拭き取ります。
マンションの共用部分に面しているなど水を流せない場合は、雑巾で洗剤や水分をしっかり拭き取り、仕上げに乾拭きもしておいてくださいね。
【ポイント】
サッシを洗い流すには、100円均一にあるペットボトルに取り付けられるブラシが便利! 水を少しずつ出しながら、ブラシ掃除も並行して進められるのでとても効率的ですよ。
窓サッシのカビを落とす、ナチュラルクリーニング
すでにサッシにカビが発生してしまった場合は、重曹+クエン酸の発泡作用で汚れやカビを浮かせる掃除方法もあります。
重曹とクエン酸の粉を同量混ぜ合わせ、カビが付いた部分にふりかけます(目安は小さじ1ずつくらいから試してみてください)。上から少しずつ水をかけるとブクブクと発泡するので、そのまま30分ほど放置。重曹+クエン酸と浮き出た汚れを雑巾で拭き取り、最後に仕上げの乾拭きをして完了です。
まとめ
窓サッシ掃除の重要なポイントは、砂埃を長期間溜めないこと。拭き掃除が面倒な場合でも、月一回はブラシで砂埃をさっと取り除くだけはしておきましょう。
それも面倒なら、裏ワザを一つお伝えします。他の場所を掃除して交換寸前のクイックルハンディなどのハンディモップを使ってさっと掃除すると、そのまま捨てられてもっとラクに掃除できますよ。
長期間たまったホコリが梅雨時期の湿気と混ざると、カビの栄養分となる恐れも。今のうちにさっぱりと掃除しておくことは、家族やペットの健康被害のリスクを軽減することにも繋がります。基本は「ブラシ、水、雑巾」の3つだけというシンプルな方法で掃除できますので、ぜひ5月中に試してみてくださいね!
のぞみ
シンプル志向の整理収納アドバイザー・ライター。クリンネスト1級。「暮らしもこころも かろやかに」をテーマに、ものとじぶんとゆっくり向き合える、続けやすい暮らしのちいさな仕組みを提案しています。Instagram▶@non.karoyakani