プレゼントの今どき予算は？
貯蓄未知子（ちょちく・みちこ／34歳・会社員） 都内の賃貸で一人暮らし中。毎月の貯蓄は財形2万円＋口座に残った分のみ。奨学金は完済。家を買うべきか悩み中。
地道奈子（じみち・なこ／28歳・派遣社員） 既婚・子なしのDINKS。つみたてNISAは2年前にスタート。貯まったポイントを使った投資など、自分ができる範囲で楽しむのが得意。
散財好美（さんざい・よしみ／31歳・フリーランス） 5年交際中の彼と同棲中。貯めたい意思はありつつも、推し活とちょこちょこ散財する癖が抜けず、気づくと残高減。
お菓子やドリンクなど、“消えもの”が1番人気。
未知子：昨日、転職する先輩の送別会を社内の有志で開催したの。で、お餞別に何かみんなで贈ろう、って入社2年目の後輩に相談したら、「LINEでスタバのドリンクチケット送るのでよくないですか？」って言われて、返す言葉がなかった（苦笑）。
好美：そう？ 合理的で実用的で、絶対に使ってもらえるものという点では、良き選択だと思うな～。
奈子：まぁ、味気ない気もするけど、「何か見繕ってプレゼント買ってきて」なんて頼んだら、パワハラとか言われかねない時代だしねぇ。こっちが選ぶにしても、あれこれ悩んでしまいそうだし。でも確かに、プレゼントの予算って悩ましいよね。
好美：高価なものが正解、ってこともないし、缶コーヒー1本でも心にぐっとくることもあるしね。
未知子：今回のテーマに沿って、ananが行ったアンケートでも「“消えもの”が嬉しい」という回答が目立ってた！
プレゼントに正解はなし。相手への気持ちが重要。
好美：チョコレートやドリンクなどの消えもの類って、予算内に収まるものが必ずあるじゃない？ 贈る側からすると選びやすいことこの上ないもん。ブランドや商品を指定されるより気楽だし。ちなみに奈子は、今年のダンナさんのバースデーは何あげたの？
奈子：言われてみれば、我が家のバースデーはお互い“ディナーをご馳走する”が定番かも。そこに靴下とかTシャツとか、ちょっとしたものを贈ることはたまにあるけど。
未知子：うちの部長に、「バブル時代はラグジュアリーホテルでの宿泊と高級レストランでのディナーがセットで当たり前だった」ってドヤ顔されたけど、私たちからしたら知らない惑星の話よね。
好美：ホントそう。私がお世話になってる女性社長も「プライベートで海外に行っても半日はお土産探しで潰れる」って言ってた。信じられないよ（笑）。
未知子：さっき話した後輩ちゃんは、「会社へのお土産なんて、絶対に買いません！ プライベートの貴重な時間をそんなことに費やせません」って断言してたわ。
奈子：いや、ホント人それぞれ（笑）。まぁ本来、プレゼントは感謝の気持ちやお祝いの気持ちを込めて贈るものだからね。ただ、アンケートの中で共感したのは、「もらって嬉しかったプレゼントは？」という質問に、「コスメ」という回答が複数あったこと。
好美：わかる～。人気のハンドクリームとかめっちゃ嬉しいし、自分がヘビロテしてるコスメだったら、さらに感激しちゃうもん。私は“推し”のグッズも嬉しい。
奈子：プレゼント選びは金額よりも、相手のことをよく見て選ぶのが大事、ってことだね。
未知子・好美：その通り！
200人にアンケート調査！ 今どきのプレゼント予算、教えて！
Q1. パートナーへのバースデープレゼントの予算は？
1位：10,000～30,000円 未満…35.5％、2位：5,000～10,000円 未満…29％、3位：5,000円 未満…26.5％、4位：30,000円 以上…9％
Q2. 友達へのバースデープレゼントの予算は？
1位：1,000円 未満…61.5％、2位：1,000～2,000円 未満…19.5％、3位：2,000～3,000円 未満…10％、4位：3,000円 以上…9％
Q3. ホームパーティに招かれた際の手土産の予算は？
1位：3,000円 未満…56.5％、2位：3,000～5,000円 未満…30.5％、3位：5,000～10,000円 未満…11.5％、4位：10,000円 以上…1.5％
Q4. 友人の出産祝いの予算は？
1位：3,000～5,000円 未満…33％、2位：5,000～10,000円 未満…30.5％、3位：3,000円 未満…23％、4位：10,000円 以上…13.5％
Q5. 出張、旅行の際の職場へのお土産の予算は？
1位：1,000～3,000円 未満…49％、2位：1,000円 未満…36％、3位：3,000～5,000円 未満…11.5％、4位：買わない…3.5％
Q6. LINEギフトなどのオンラインギフトを利用したことはありますか？
利用したことがある…50％
アンケートデータ／年齢：20歳～35歳、居住地：大都市圏、性別：女性、人数：200人、アンケート取得日程：2024年10月
★次回は、2422号（11月13日発売）掲載予定です！
イラスト・小迎裕美子 取材、文・一寸木芳枝
anan 2420号（2024年10月30日発売）より
