明るい時間から店先に行列ができるもつ焼き店や、おでんが名物の居酒屋などが軒を連ねる、センベロの聖地・立石。駅前の立石仲見世商店街の一角にあるのが、創業40余年の『焼肉 幸泉』だ。
「暑い日に無性に食べたくなるのが焼き肉! お肉を焼きながらビールで喉を潤したい衝動にかられ、以前から気になっていた立石エリアへ。早い時間からどの店もにぎわっていてびっくり」
こちらは、先代の祖母から暖簾を継ぎ、安龍秀さんがカウンターに立つ。注文ごとに手ぎわよく肉をスライスし、肉の部位に合わせたタレをその場で作って和えていく。
「お店に入った途端、食欲を刺激するいい匂いと煙に包まれます。まずは、センマイ刺しから。歯切れのいい食感で味付けも抜群! 鮮度のよさと仕込みの丁寧さがこの一品でわかります。ビールを飲みつつ、タン塩、ハラミ、レバーなどを焼き、途中から焼酎のソーダ割りへ。箸休めに頼んだアボカドキムチも気が利いていて好み。いい気分になったところで、仕上げは迷うことなく白いご飯ですね。合わせるのは上ロース。両面をさっと焼いてご飯にのせ、くるりと巻いて食べれば最高においしい! 気持ちもおなかも満たされたので、立石でハシゴ酒は次回の楽しみに取っておこうかな」
手前左から時計回りに、アボカドキムチ¥400、上ロース1人前¥1,800、センマイ刺し¥900、瓶ビール(中)¥650、ライス(小)¥200。
焼肉 幸泉 東京都葛飾区立石1‐18‐5 TEL:03・3694・7316 17:00~24:00(23:30LO) 日・祝日休 カウンター8席と2階座敷席(8~10席)がある。予約は電話・インスタグラム(@yakiniku.kousen)で。
うが・なつみ お酒をこよなく愛するアナウンサー。自身初のエッセイ本『じゆうがたび』(幻冬舎)が発売中。
※『anan』2023年7月19日号より。写真・清水奈緒 取材、文・池田祐美子
(by anan編集部)