東⽅神起、3度⽬の⽇産スタジアムの2デイズ完⾛! 「ひそかに夢⾒ていた願いが叶って、夢のよう」

東⽅神起が⾃⾝3度⽬の⽇産スタジアムのステージに⽴った。東⽅神起は4⽉27⽇に⽇本デビュー21周年を迎える。その直前、20周年の締めくくりとして4⽉25・26⽇に⽇産スタジアムで「東⽅神起 20th Anniversary LIVE IN NISSAN STADIUM 〜RED OCEAN〜」を開催。2⽇間で約13万⼈を動員した。東⽅神起が⽇産スタジアムに帰ってきたのはおよそ8年ぶり。海外アーティストが⽇産スタジアムに3度⽴つのは史上初かつ史上最多で、⽇本で⻑く活動し、愛され続けている東⽅神起ならではの記録となった。⽇産スタジアムという巨⼤な会場を、⾚いペンライトが埋め尽くした様⼦はまさに今回の公演のタイトルである「RED OCEAN」(⾚い⼤海)そのもの。前⽅に巨⼤なスクリーンを左右・正⾯に設置したメインステージ、さらにアリーナ席の左右を囲む形で敷かれた花道はムービングステージで動く仕掛け、会場の最後⽅にも回転するバックステージが設置されるなど、広い会場のどの席にいるファンにも近く感じてもらえるような⼼遣いが感じられた。アンコールも含めて全31曲、3時間半を超えた初⽇のライブの模様をレポートします。

Index

    花道の上を動くムービングステージでスタジアムのファンの近くへ

    スクリーンにふたりの映像が映り、それがあたたかな光となってしばらくスクリーンに注⽬していたスタジアムのファンたちは、アリーナにぐるりとめぐらされた花道にフッと現れたふたりを⾒つけて⼤歓声。まさに1曲⽬のタイトル「Small Talk」のように、⽇産スタジアムという⼤きな会場にもかかわらず、⾃分のよく知る⼈に語りかけるような⾝近さを感じさせる演出でコンサートは静かにはじまった。T字型のペンライトで真っ⾚に染まったスタジアムを感慨深げに眺めるチャンミン、振り付けはない曲だけれど時折激しい⾝振りで感情を表すユンホと印象的なスタートとなった。

    2曲⽬の「Reboot」ではそんなしっとりとした雰囲気を⼀掃。⿊いマントのフードを⽬深にかぶり、荘厳なメロディでステージに降り⽴つ2⼈。マントを脱ぎ捨てると、⽩に⾦の縁とボタンとが印象的なナポレオンジャケットを⽻織り、まさに王⼦様然としたふたりがハイトーンを響かせる。サビでは2⼈が上⼿と下⼿に分かれ、それぞれの花道をムービングステージで移動しながらのパフォーマンスとなった。曲の合間、「3度⽬の⽇産スタジアムです!」とユンホが叫び、チャンミンも「気合⼊ってるか!」とスタジアムのファンを奮い⽴たせると、スタジアムの熱気はより⾼まっていった。

    いよいよ最奥まで到着したムービングステージを降りると、そのままスタジアム後⽅に作られたバックステージへ。続いて響いたのは、ロックなギターがかき鳴らされる独特のイントロ。3曲⽬にして「Why?[Keep Your Head Down]」がはじまったことに気づき、スタジアムが歓声でどよめいた。「Keep your head down」のフレーズに合わせて⾚いペンライトが⼀⻫に振り下ろされる様は、まさにレッドオーシャン。チャンミンのハイトーンも美しく響き、コンサート序盤にして早くもスタジアムの興奮は最⾼潮に。

    「Choosey Lover」では軽やかなメロディに合わせて再び花道をムービングステージに乗って⼤きなスタジアムを縦断していく。途中、アリーナを挟み込む形でふたり向き合い、セクシーな振り付け勝負に興じる⼀幕も。「We are one」というフレーズのリフレインが印象的な「Special One」まで⼀気に駆け抜けた。

    ふたりのファンへの感謝と想いが伝わるVCRの後は、スタジアムに動物たちの遠吠えが響き渡り、「Jungle」がスタート。豹柄をあしらったレザージャケットに着替え、野性味あふれるステージングを披露。「さあ⽇産、⼀緒に歌おうか」というチャンミンの⾔葉でスタジアムの⼤合唱がはじまった「Champion」では、再び花道のムービングステージへ。今度は花道の真ん中でストップすると、そこでもしっかりとダンスブレイクを⾒せ、広いスタジアムのどの場所にいる⼈も絶対に楽しませるという強い意気込みを感じさせた。

    「みんなもっと⼿を上げて」とユンホが⼤きく⼿を叩くと、その動きに合わせてスタジアムも⼀⻫にクラップ。その勢いのまま、後⽅ステージではじまった「Spinning」ではゆっくり回転するステージの上で少しでもファンの近くでパフォーマンスを⾒せようとステージの先の端まで乗り出し、激しいダンスにステージが揺れるほど。

    グレージュのオーガンジーをあしらった⾐装に着替えて再びバックステージに登場すると、ここからはバラードタイム。「One and Only One」にはじまり、ふたりのハーモニーが美しく重なる「Time Works Wonders」、真っ⾚に染まる会場を愛おしそうに眺めながら歌う姿がスクリーンに映し出された「明⽇は来るから」では最後にしみじみとした拍⼿が送られた。

    ⼩さなペンライトが集まってできたレッドオーシャンに感激

    MCでは「最後のライブは1年前の東京ドームでしたけど、1年の間にみなさんに何が起きたんですかね。めちゃくちゃ声が⼩さくなってませんか」とチャンミン節が炸裂。それでも「東京ドームでライブした後、⽇産スタジアムでまたライブができるとは予想もしてなかったんですけど、⽇産スタジアムという素敵な場所でみなさんと再会できてとってもうれしいです!」と笑顔を⾒せた。

    「ひそかにちょっと夢⾒たんですけど、今、夢のようですね」とチャンミンが夢⾒⼼地で語ると、ユンホも「まず、よくお越しいただきました。本当にありがとうございます」と深々とおじぎした。今回の公演タイトル「RED OCEAN」について、その意味を「みんなで東⽅神起」とユンホ。「20周年の締めくくりをここにいるみなさんと⼀緒に過ごせていることに感謝の気持ちを込めて、『RED OCEAN』とつけました」と説明。

    チャンミンが「まさに僕たちの前に輝いているみなさんのことですが、この景⾊、上から⾒てみたくないですか?」と語ると、ユンホは「まさか、前回の⽇産みたいにワイヤーに吊るされて、⾶ばされたりするわけじゃないよね?」と不安顔。その⾔葉にチャンミンは「会場の何⼈か、ワイヤーないかなって確認しましたよね(笑)。それはないです、勘弁してください」と苦笑しつつ、ユンホが語った前回の8年前の映像を準備したと語った。そうしてスクリーンに映し出されたのは、⼤⾬が降る中、ワイヤーに吊るされて⽇産スタジアムの上空を縦断するふたり。「20〜30秒くらい⾶んでましたよね」とチャンミンが⾔うと、ユンホも「⾬の中で⾶んでたからね」としんみり。「⼈⽣最初で最後のフライトでした。もうやりません」と断固拒否の構えのチャンミンに対して、ユンホは「どうだろう…」と含みを持たせた表情を浮かべ、ファンを楽しませた。

    「時代は変わって、あんなことをやらなくても上から⾒られるんですよ」とチャンミンが⾔って、ドローンでスタジアムの映像を映し出すことに。スタジアムの観客が「We are T」の掛け声に合わせて⼀⻫に⼿に持つペンライトを掲げる様⼦は、⾚い⼤波のよう。その様⼦を⾒て、「⼩さなペンライトが⼀つ⼀つ集まって、今みたいにレッドオーシャンができてるんですよね。やっぱりみんなで東⽅神起!」とユンホがはしゃぐと、「今⽇に⾄るまでみなさんが僕たちのことを照らし続けてくださって、今もペンライトを持ってふたりのことを照らし続けてくださっているように、そのおかげでここまで来られたと思います。これからふたりもがんばって、ふたりなりにできることをがんばって、今よりみなさんのことをもっと照らし続けたいと思います。歌う曲や⾳楽でみなさんの⼒になれたらと」とチャンミンが誇らしげに語った。

    さらに、昨年7⽉にリリースした「⽉の裏で会いましょう」のジャケットには、当時まだ決まっていなかった⽇産スタジアムに⽴つふたりの姿が描かれていることを告⽩。「また⽇産スタジアムに⽴てることを願って描いてもらったイラストなんですが、その夢が実現したんですよ。だから、願えば叶うんです。ここにいるみんなで叶えたんですよ。東⽅神起にはたくさんの仲間がいて誇りに思っています」とユンホが笑顔を⾒せた。仲間の話といえばと⾔って、今回の⽇産スタジアムには歴代のダンサー陣を誘ったとチャンミン。「今までで最⼤⼈数のダンサーに参加してもらってるんですよ。そして毎度おなじみのバンドのみなさんにも⼒になってもらっています。今回は特別に横浜市と協⼒していろんなコラボが実現しました」(チャンミン)、「今回ご⼀緒にしてもらっているスポンサーさんも、ありがとうございます!」(ユンホ)と、東⽅神起の⼤事な仲間を紹介した。

    20年という時間を共にした仲間を想う気持ち

    「仲間は僕たちにとってアイデンティティと⾔っても過⾔ではないと思います」というチャンミンの⾔葉で、話題は東⽅神起 ⽇本デビュー20周年を記念した映画、東⽅神起 20th Anniversary Film『IDENTITY』へ。「僕も観ましたけど、昔の映像を観て懐かしかったり、恥ずかしかったりしました。でもがむしゃらに進んできた過程を振り返ってみると、今までの20年という時間を実感しました」とチャンミンがしみじみ語る隣で、ユンホは「時間を実感!?」というライムが気になった様⼦。でも「本当に20年ってすごいですよね。⼈⽣の半分以上をここにいるみなさんと⼀緒にしているんですけど。本当に⻑い時間を共にしたんだなと思うと、この曲を歌いたくなりますよね」と映画の主題歌でもある「IDENTITY」がスタート。最後、「君がいた となりにいた それが僕のidentity」という歌詞を歌いながらステージで隣り合わせに⽴ちレッドオーシャンを⾒つめる姿が⼼に残るステージとなった。

    すっかり⽇が落ちたスタジアムが真っ⾚に染まる中、レーシングスーツの⾐装に着替えたふたりがメインステージに再び登場。「Survivor」ではチャンミンがハイトーンを⾼らかに響かせながらカメラに向かって茶⽬っ気たっぷりにウィンクしたり、ダンサーと⼀緒にハートを作ったり、ハイテンションなステージに。「High time」ではジャジーなメロディに乗ってダンサーを引き連れ花道を歩きながらちょうど真ん中でふたりしてアリーナを挟んで、もしくはスタンド席に向かって⼿を振り、笑顔を向ける。再び後⽅に向かって歩き出しながら歌った「Hot Hot Hot」ではスタジアムを熱く盛り上げた。そんな雰囲気のままはじまった「⼤好きだった」ではふたりの歌声がスタジアムに⾼らかに、清らかに響く。バンド紹介の流れではじまった「ITʼS TRUE ITʼS HERE」ではダンサーも勢揃い。チャンミンがシンバルを叩いてみたり、ダンサーたちとわちゃわちゃしたり、バンドともダンサーとも⻑い時間を共にして絆が深まったことを感じさせた。

    コンサートもいよいよ佳境へ。特徴的なイントロが流れるとメインステージの後ろから花⽕が続々と上がる中、「Rising Sun」から「"O"-正・反・合」へと続く流れは、この⽇⼀番の盛り上がりを⾒せた。チャンミンが語った通り史上最⼤⼈数と踊るダンスブレイクは3度⽬のスタジアムにふさわしい豪華さでこの⽇の公演を盛り上げた。最後には「PROUD」を歌い上げ、本編は終了。

    1/1

    アンコールでは真っ⾚に染まった⽇産スタジアムが背中に刺繍されたスカジャンを着たふたりが花道に登場。「MAXIMUM」で会場を盛り上げた後は、ホーン隊が奏でるジャジーなメロディではじまる「⽉の裏で会いましょう」(Original Loveのカバー)へ。ジャズからボッサへと移り変わるメロディに乗って花道を歩きながら、歌いながらスタジアムを埋め尽くしたファンに⼿を振り、笑顔を⾒せた。

    続く「Share The World! -RED OCEAN Ver.-」は4⽉15⽇に配信されたばかりの最新曲。TVアニメ『ONE PIECE』の主題歌でもあるこの曲を、海賊船をかたどったフロート(ユンホはサウザンド・サニー号、チャンミンはゴーイング・メリー号)に乗ってゆっくりと進む。同じく『ONE PIECE』の主題歌だった「ウィーアー!」ではフロートから客席に向かって「ウィーアー?」と問いかけると、客席が⼀⻫にT字型のペンライトを掲げて「T!」と呼応するお約束のムーブでスタジアムは今まで以上の⼀体感に包まれた。

    続く「OCEAN」ではみんなでタオルをぶんぶん振り回して夏を先取り。「Somebody To Love」では打ち上がった花⽕を号砲代わりに、東⽅神起のふたりがメインステージから花道をまっすぐに疾⾛。バックステージまで駆けていくと、そこでもタオルをぶん回し、最後の最後までファンを楽しませた。客席だけでなくダンサーも⼀体となって⼤合唱した「Weep」、そして最後の最後に歌われた「時ヲ⽌メテ」まで、全⼒でステージに⽴ち続け、スタジアムを盛り上げた東⽅神起。20周年を迎えた今もファンへの感謝を忘れず、ファンに寄り添い続けたふたりの気持ちが伝わるコンサートだった。

    Profile

    東⽅神起

    とうほうしんき 2004年に韓国でデビュー。2005年4⽉27⽇に⽇本デビューを果たし、昨年でデビュー20周年を迎えた。⽇産スタジアムでの公演は、2013年・2018年以来3度⽬となる。新しくアレンジが施された「Share The World -RED OCEAN Ver.-」がデジタル配信中。

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    取材、⽂・尹秀姫

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