組み合わせて食べることでチョコレートのおいしさを増幅させたり、味の個性がさらに際立ったり、意外な発見につながることも。「まずは素材や香り、コクなど、なにか共通項を探してみましょう。食べる際はペアリングするもの同士の温度を揃えることを意識して。そうすることで味の余韻を感じ、マリアージュを楽しむことができます。先にチョコレートを口の中で溶かしておき、合わせるものを加える方法がおすすめです」。下のペアリング3か条のような大まかな法則性はあれど、自由な発想で楽しむのがポイントだそう。
【ノンアルコール】
コーヒーや紅茶は基本的にチョコレートの種類を問わず合うが、味の余韻を意識して選ぶとより多様なマリアージュが楽しめる。煎茶やほうじ茶なども最近人気のペアリングだとか。温度が高いホットドリンクの方が香味を感じやすい。
【アルコール】
チョコレートとのペアリングとして代表的なウイスキーやブランデーに加え、クラフトビールや日本酒など、コクや旨味の特徴がはっきりした醸造酒も比較的組み合わせやすい。もちろん、ワインや焼酎も選び方次第。
【パン】
食パンならミルク系、長時間発酵バゲットならコクのあるタイプと合う。パンとチョコレートは硬さが異なることが多いため、パンを温めた余熱で溶かしたり、ガナッシュタイプを合わせるなど一工夫加えるとさらにおいしく。
ペアリング3か条
1、素材の味を合わせる
ホワイトチョコレートとミルクティーなど、同系統の素材や原料を使っているペアリングはどれも好相性。シンプルだが間違いのない法則。
2、香りを合わせる
近しい系統の香りを持つもの同士を組み合わせる。たとえばナッツが香るアーモンドチョコレートと、樽熟成由来の香りを感じるウイスキーなど。
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3、コク(風味)の強弱を合わせる
軽い食感のチョコレート菓子と浅煎りコーヒーの組み合わせやブラックチョコとエスプレッソの組み合わせ等、コクの重さや軽さのレベルを揃える。
藤原成一さん 明治 カカオ開発部。1996年の入社以来、チョコレート開発に携わる。プライベートでもチョコレートのアレンジレシピやペアリングの探求に余念がない、根っからのチョコレート愛好家。
※『anan』2020年1月22日号より。イラスト・SANDER STUDIO 取材、文・宮尾仁美
(by anan編集部)