ゆっきゅんの連載「ゆっきゅんのあんたがDIVA」。映画監督・山中瑶子さまとの対談を終えて…


山中さん、ビョークを歌ってくれますか?

やはり「あんたがDIVA」はDIVA同士の友情の発生を促進する連載になってきています。私は山中さんとの対談収録後、1月末に下高井戸シネマで『ナミビアの砂漠』アフタートークでもお話しして(大盛況ありがとうございました)、その数週間後には夕方からお茶をして夜にベット・ゴードン監督の映画『ヴァラエティ』を観て、終電まで喋り続ける仲になっていました。人と仲良くなることが好き。『ナミビアの砂漠』を初めて観た時、とにかく嬉しい気持ちになったことを覚えています。こんな映画、こんな女性が主人公の映画が制作、公開される事実に感動し、「全員観ろ」と強く思いました。そしたら本当に(私の周りでは)全員といえるくらいの人々が観て、しかもなんらかの感想を言いたくなっていて。パンフレットに「カナのこと応援してる」というレビューを寄稿できたことをありがたく思いました。私にとって2024年で一番面白かった映画は『ナミビアの砂漠』でしたが、今年になって観返すとさらに細部の演出に気づいて、計り知れねえ! と思わされました。これからの人生、私は何度も何度も、山中さんの最新作が楽しみで仕方ない時間を過ごすのだと思います。

山中さんとお茶していて、気付けば映画の話、仕事の話、人生の話、健康の話など、あらゆる話題を話してしまったように思います。その中で私の歌の話になって、とある曲を聴いてもらったら、「これ、まんまですか? バレませんか?」と尋ねられました。歌詞に登場するエピソード(?)はまんま実話ではないので笑って、「そうじゃないです」と返したのですが、自分の創作に関しては「実話ですか?」と聞かれたら“そんなわけないだろうがよ”と思うのに、人の作品に対しては思ったりするよね……という話になりました。私はなんかそれが嬉しかったんです。だって、山中さんも私も実話かと思うほどのリアリティを創作にもたらすことができるってことだと思ったから。作る側からしたら「まんまではない」けど、そう思わされる作品というのは、きっといい作品のような気がしたんです。実話ではなくても、実感がそこにあるもの、と言えばいいのかもしれません。

次はカラオケとか行ってみたいけど、山中さんの好きなDIVAは、ビョーク。果たしてビョークを歌ってくれるのかどうか。それとも私が、頼まれていないのにビョークを練習してカラオケに行くことになるのか。楽しみ。

Profile

ゆっきゅん

1995年、岡山県生まれ。2021年からセルフプロデュースで「DIVA Project」をスタート。セカンドフルアルバム『生まれ変わらないあなたを』のリミックスEP『生まれ変わらない私を!?』が配信中。

写真・幸喜ひかり 文・ゆっきゅん

anan 2439号(2025年3月19日発売)より

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