BOYNEXTDOOR、初コンサートツアーの日本公演を完走! 大熱狂の2時間半をレポート

エンタメ
2025.03.01

韓国発6人組ボーイグループ・BOYNEXTDOORが、日本全国6都市を巡るツアー「BOYNEXTDOOR TOUR 'KNOCK ON Vol.1' IN JAPAN」のファイナル公演を2月22日(土)~24日(月・祝)の3日間にわたって、パシフィコ横浜 国立大ホールで開催。ここでは、1日2回公演が行われた23日から、夜公演の模様をレポートします。

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2024年12月の韓国・仁川公演を皮切りに、日本を含むアジア13都市で行う初のコンサートツアー「BOYNEXTDOOR TOUR 'KNOCK ON Vol.1'」を開催中の彼ら。今回の日本ツアーはその一環として、東京、愛知、大阪、宮城、福岡、神奈川の全6都市で開催された。

暗転した会場にライブの幕開けを告げるノック音が響く。客席から歓声が上がる中、メンバーを紹介するVTRが流れ、ステージ中央から黒のツイードジャケット姿の6人が登場! 「横浜、Make some noise!」(WOONHAK)、「声出せるのか!?」(JAEHYUN)と煽り、2024年7月にリリースした日本デビューシングル『AND,』から「Earth, Wind & Fire (Japanese ver.)」を披露。同曲はサビから始まる疾走感のある楽曲で、ONEDOOR(ファンの総称)からは「BOYNEXTDOOR!」と息の合った掛け声が飛ぶ。

2曲目は、20歳を迎える悩みや葛藤を表現した3rd EP『19.99』から「Dangerous」をパフォーマンス。ラスサビ前には銀テープが放たれ、リーダーのJAEHYUNがコール&レスポンスで一体感を生み出すなど、序盤から会場は大盛り上がりとなった。

ここで本日1回目のMCタイム。LEEHANは「2月となり少しずつ2025年に慣れてきていますが、こうしてコンサートで会えると本当に実感が湧いてきますね~!」とファンに語り掛け、SUNGHOは「今年の12月になっても忘れられないような公演にしたいと思います」と意気込みを語り、TAESANも「今日は特に気合が入っています。横浜が日本公演の最後の都市ですが、僕は最初と同じくらい最後も本当に大事だと思っています」と続けた。

今回のツアータイトル「KNOCK ON」は、韓国語で「楽園」を指す「낙원(ナグォン)」の韻を踏んだダブルミーニングになっており、「ONEDOORと共に楽園の扉を叩く」という意味が込められている。「Vol.1、Vol.2と積み重ねてVol.400までやっていきたい」(TAESAN)、「みなさん、一緒にスタジアムまで行きましょう!」(JAEHYUN)とはやる気持ちをそのままに、「But I Like You」「l i f e i s c o o l」「OUR」を3曲続けて披露し、この日もデビュー時から貫いているハンドマイクで華麗なステージを繋いでいく。

その後、コージーなカジュアルスタイルに衣装チェンジした6人は、疲れた人に寄り添う歌詞が印象的な「Call Me」で、会場を温かく包み込む。続いて、RIWOOのアカペラからミディアムテンポのナンバー「20」へ。「落ち着いた雰囲気に少し変えてみましたが、こうした雰囲気を一緒に感じるのもいいですね」とSUNGHO。アカペラでの歌い出しは緊張しないかという質問に、RIWOOは「大丈夫です。自信があります!」とキラリとした笑顔で答え、メンバーと会場からアンコールのコールが上がると、「みなさんからのお願いはもちろん可能です!」とリクエストに応える一幕も。

「今年必ず守りたい約束」についてトークを展開する場面では、「僕たちがいつも準備しているものがありますよね?」とカムバックを匂わせるSUNGHOに、「ありませんよ?」「一人でなにをそんなに準備してるんですか?」「(カムバックは)秘密ですよ?」とメンバーから茶々が入ったり、突然指名されたWOONHAKが「腹筋! 今年作ります……400%ウソです!」とたじたじになったりと、6人の飾らないやり取りに笑いが起こる。

続いて披露されたのは、今年1月6日に韓国でリリースされ、同月31日に日本語バージョンも発表された話題の新曲「今日だけ I LOVE YOU(Japanese Ver.)」。曲紹介では、ONEDOORがサビ部分を歌うも韓国語版と日本語版の歌詞が混ざってしまい、JAEHYUNから「韓国語ですか!? 日本語ですか!?」とツッコまれ、会場が笑いに包まれた。2度目は日本語バージョンでの合唱が大成功し、お待ちかねのパフォーマンスへ。会場の熱気が再び上昇していく。

「ABCDLOVE」では、各自がメンバーをモチーフにした公式キャラクター「プネクド」のマスコットを持ってキュートな魅力を振りまき、「Amnesia」ではメンバーがステージから客席に降りて、ファンと一緒にハートマークを作ったり、ファンが書いたメッセージボードを掲げたりと、超至近距離で触れ合いながらの歌唱! ほぼ1曲丸々“ゼロ距離”でのパフォーマンスに悲鳴にも似た歓声が上がった。メンバーたちもエネルギーを充電したようで、LEEHANの「僕は今日一日ONEDOORのおかげで、まじでGOOD DAYでした♡」という言葉から「GOOD DAY」「Fadeaway」を披露した。

ライブは後半戦に突入し、6人はビジューがきらめくデニムスタイルに衣装チェンジ。「Crying」「But Sometimes (Japanese ver.)」「Gonna Be A Rock」とクールな魅力が際立つ楽曲を一気に披露した。TAESANいわく「一番かっこよくて、一番きついパート」だそうで、会場のみんながゆっくり10秒を数えている間に息を整えるという微笑ましい一幕もあった。

「今回、ほとんど編曲せずに原曲中心にお届けしています。何よりも、初めてのコンサートではBOYNEXTDOORのオリジナリティをお見せしたかったんです」とツアーに込めた想いを語ったJAEHYUN。ラストパートでは、ステージ上にドアのセットが置かれ、BOYNEXTDOORとONEDOORの出会いの扉を開くきっかけとなった楽曲「One and Only (Japanese ver.)」をパフォーマンス。「Who's there? BOYNEXTDOOR!」のコール&レスポンスとともにイントロが流れ出すと、会場のボルテージは最高潮に。メンバーは歌とダンスで、ONEDOORは掛け声で、お互いが持つすべてのエネルギーをぶつけ合うようなステージとなり、「SKIT」「Nice Guy」まで披露して本編は終了した。

アンコールはグッズのフーディーを着用したラフなスタイルで登場し、「Serenade」と初のファンソング「400 Years」を。メンバーたちが曲中に何度も「大好き!」とファンに愛を伝える姿が印象的だった。残り1曲となったところで、最後の挨拶へ。

TAESAN

TAESANは「コンサートの主人公は僕たちだと思うかもしれませんが、僕は反対で、ここに来てくれているみなさんが主人公だと思います。それくらい公演というのは観客の存在が大事で、ONEDOORのみなさんは、雨の日も雪が降っている日も僕たちの歌を一緒に歌って、応援してくれて、そのおかげで力がない日でも力が湧いてきます」とファンへの感謝を語り、「次回にまた来る時は、僕も日本語の勉強をたくさんして、みなさんともっと円滑なコミュニケーションがとれるようにしたいです」と目標を語った。

SUNGHO

「いつもこの時間になると、楽で平穏な気持ちになります」と話すのはSUNGHO。その理由は「僕たちのコンサートが初めてという方も、この段階に来るとなんだか親しくなれたような気がするから」。「なので、この時が来ると……愛しています♡」とちょっぴりシャイに愛を伝え、「僕たちこれからもっと大きな会場に立つことになったとしても、または、もっと小さく、道端でパフォーマンスをすることがあったとしても、今と同じように楽しんでくれたらうれしいです。いつもありがとうございます」と語った。

JAEHYUN

JAEHYUNは「僕はBOYNEXTDOORの中で日本語担当ですが、デビューの前は本当に日本語が下手でした。でも、ONEDOORのみなさんとコミュニケーションがしたくて毎日毎日勉強しました」とオール日本語で感想を。「最近つらい人いますか? 体がだるい人いますか? 僕もつらい時がありますよ。でも、ONEDOORのみなさんがいるから全然大丈夫。僕がみなさんのエネルギーになります。つらい時は僕を見てください」とコメントし、「いやいやいや、僕だけを見てください♡」とかわいく訂正を入れてみんなをときめかせた。

LEEHAN

LEEHANは「みなさん、準備できましたか?」と呼びかけ、日本公演の名物となったスローガン投げを披露。1階の後方まで飛ばす見事なスローイングで会場を盛り上げた。「今日は特にONEDOORの目がキラキラしているのがよく見えます。いつも僕たちをキラキラと輝く目で見つめてくださって本当にありがとうございます。幸せでいてください。ONEDOORのみなさん、大好き。ONEDOORのすきぴ、LEEHANでした」と挨拶した。

RIWOO

RIWOOは、ツアー前に周囲の人から「絶対に変わらないものがある。それはBOYNEXTDOORだ」と言われたことが印象に残っていると明かし、「新しいステージや新しい地域に行ってツアーを行ってきましたが、僕たちはいつも初めてステージに立った時と同じ気持ちでパフォーマンスをしてきました。各地域、各公演で初めていらっしゃってくれるONEDOORもいましたが、ONEDOORの愛は変わらないと感じました」と、ツアーを通じてもう一つ“絶対に変わらないもの”を発見したと語った。そして、「よこはま ここがアツイです はぁ また会いましょう」と「横浜」であいうえお作文をプレゼントした。

WOONHAK

ラストのWOONHAKは、「今日2回公演なので僕の体力が大丈夫か心配しました。でも、オープニングでLEDのパネルが上がってONEDOORの目が一人ずつ見えてきたら、僕のパワーがアップしました。今日も全力でできました」と達成感いっぱいの表情。「これからもかっこいいアーティストになります! まだ日本語が上手じゃないけど、日本語ももっと上手になります!」とも誓い、ところどころ通訳のサポートを受けながら日本語と韓国語を交えて元気いっぱいに話す姿に、会場全体がきゅんとしていた。

RIWOOに続いて「横浜」であいうえお作文を披露しようとしたWOONHAKだったが、メンバーたちの無茶ぶりで「神奈川」にお題を変更。あたふたしながらも「かっこいいじゃないですかぁ! なんでぇ! がんばれぇ! わたしいつもONEDOOR愛してる!」と見事な着地を決め、客席からはもちろん、メンバーたちからも熱い歓声が上がった。

最後の曲「So let’s go see the stars」では、メンバーがスマートフォンのライトを点けるように呼びかけ、会場全体がまるで星空のような空間に。JAEHYUNがRIWOOをお姫様抱っこしたり、SUNGHOがWOONHAKをバックハグしたりと、ステージを自由に楽しむ微笑ましい光景がたくさん見られた。「すぐに会いましょう!」「ごはんたくさん食べてください」と別れを惜しみつつ、「僕は400年一緒にいるつもりですよ! 以上、BOYNEXTDOORでした。ありがとうございました!」(JAEHYUN)という言葉を残して、公演は幕を閉じた。

「隣の少年たち」という意味が込められたグループ名を体現するように、親しみやすいサウンド、心に真っすぐ届く自然体の歌詞が持ち味の彼ら。そこにコール&レスポンスやシンガロングによってBOYNEXTDOORとONEDOORの交流が生まれた約2時間半のライブは、間違いなく楽園だった。日本公演を大成功に終えたBOYNEXTDOORは、3月から4月にかけてシンガポール、マニラ、バンコク、台北、香港、ジャカルタでも「BOYNEXTDOOR TOUR 'KNOCK ON Vol.1'」を開催する。

PROFILE プロフィール

BOYNEXTDOOR(ボーイネクストドア)

HYBE MUSIC GROUPレーベルのKOZ ENTERTAINMENT初のボーイグループとして、2023年5月30日に1st Single『WHO!』で韓国デビュー。SUNGHO、RIWOO、JAEHYUN、TAESAN、LEEHAN、WOONHAKの6人で構成され、グループ名には親しみやすく、自然な魅力で人々の心に寄り添っていくという意味が込められている。2024年7月にJP 1st Single『AND,』で日本デビュー。新曲「IF I SAY, I LOVE YOU」が日本、インドネシア、タイ、ナイジェリア、ロシア、トルコなど12の国/地域のiTunesトップソングチャートにランクイン、Billboard Japan Hot Shot Songs1位を獲得するなどヒットを記録中。

取材、文・轟 友貴

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