日本は“グラフィックデザイン”が豊富! 文字によるデザインの奥深さを体感する企画展

エンタメ
2023.11.27
ポスターや商品のパッケージといった、平面の媒体に用いられるグラフィックデザイン。写真やイラスト、文字などを配して、必要な情報を伝達するデザインのことだが、とくに“文字”に注目すると、日本のグラフィックデザインのバリエーションは非常に豊か。漢字、ひらがな、カタカナ、アルファベット、縦組み、横組みと表現方法が多岐にわたり、文字をレイアウトするうえで様々な選択肢があるからだ。

日本の“文字”によるデザインの多様さを体感しよう。

21_21 DESIGN SIGHTで開催される「もじ イメージ Graphic展」は、そんな日本のグラフィックデザインを、文字とデザインの関係からひもとく企画展。近年のグラフィックデザインの歴史を探りながら、とくにパソコン上でデータ制作を行うDTPが主流となった、1990年代以降のデザインにスポットを当てる。展覧会ディレクターを務めるのは、グラフィックデザインに関する著書を手がける編集者の室賀清徳と、グラフィックデザインの研究を行う後藤哲也、グラフィックデザイナーの加藤賢策の3人。

展示は、佐藤可士和、祖父江慎+コズフィッシュ、立花ハジメ、平林奈緒美ほか、国内外の約50組のグラフィックデザイナーやアーティストによるクリエイションが中心となる。ポスターや書籍、看板の実物展示、壁面を使った大型出力展示など、その数250点以上。街で見かけたことがある作品にも出合えるかも。

ディレクターの一人である室賀は、バリエーション豊かな日本の文字について、「図像と自在に融合するレイアウトデザインにもつながっている」と言う。そんな視点を持つと、普段は何気なく見ていたグラフィックデザインの遊び心や奥深さ、多様さを、改めて感じられるはずだ。

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大日本タイポ組合 「トイポグラフィ」(2007)

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BALCOLONY. 「『魔法少女まどか☆マギカ』1完全生産限定盤 Blu‐ray」(2011) ©MagicaQuartet/Aniplex・Madoka Partners・MBS

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寄藤文平 「東京メトロ マナーポスター『家でやろう』」(2008)

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大島依提亜 映画「ヒッチコック/トリュフォー」(2016) イラストレーション:和田 誠

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投票ポスタープロジェクト 「投票ポスター」(2022・抜粋)

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山田和寛 書籍「作字百景 ニュー日本もじデザイン」(2019)

もじ イメージ Graphic展 21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1&2 東京都港区赤坂9‐7‐6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン 11月23日(木)~2024年3月10日(日)10時~19時(入場は閉館の30分前まで) 火曜(ただし12/26は開館)、12/27~1/3休 一般1400円ほか TEL:03・3475・2121

※『anan』2023年11月29日号より。文・保手濱奈美

(by anan編集部)

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