人生の先輩的女性をお招きし、お話を伺う「乙女談義」。ソウルシスター、鈴木聖美さんをお迎えした4回目。つらいときにどんなことを助けとしていたかのお話と、そして最後に歌を上手に歌いたい人へのアドバイスも!
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あなたが好きだと思うこと、友だちはそれで十分。

私の歌手人生は、弟の歌手・鈴木雅之が大きな支えになっていますが、プライベートなどを含めなにかつらいことがあったときに助けてくれるのは、やっぱり女友だち。悩みがあるときに聞いてもらったり、若いときはよく落ち込んでいる人がいるとパーティを開いて騒いで、それで嫌なことは忘れちゃう、みたいなことをしていました。転んだとき、一人では立ち上がれないもの。人生は一人では絶対に生きていけないものだから。男も女も友だちは、あなた自身が「この人素敵」と思えたら、それで十分。相手に求めすぎるのはよくないと思うんです。両思いでなくったっていい。あなたが好きだったら、友情は十分に成立するものだと思います。

友だちでも恋人でも、すべてがバッチリ合う人って、人生でそんなにたくさんは出会わない。だからこそ、相手に多くを求めないこと。私にとっては求めすぎないことが、いい人間関係を築く最も大事なポイントね。

上手く歌うには、歌詞の内容より、リズムが大事。

20代の人が、カラオケで「ロンリー・チャップリン」を歌ってくれると聞いたことがあるのですが、本当?(笑) 本当だったらとても嬉しいわね。で、上手く歌うコツは、歌詞の意味を考えすぎるより、リズムを大事にすること、でしょうか。表の拍ではなく、裏の拍でリズムを取って歌ってみると、R&Bっぽくなるような気がします。それの一番の近道は、踊りながら歌うこと! 体でリズムに乗って、ダンスしながら歌ってみてください。

あの曲、女性にとっては少しキーが低いの、私にとってはちょうどいいんですけれど。私は昔からこのハスキーボイスで、小学生のときは男の子より声が低かったくらい。小さい頃外で遊んでいると、女子が「キャー」と言う中で、私は「うぉー」みたいな声だったんですって。野太い声が聞こえると、母が「あ、聖美が近所にいる」って確認していたそう。その声のおかげで今も歌が歌えるんだから、ありがたいです(笑)。

すずき・きよみ ミュージシャン。1952年生まれ、東京都出身。弟は歌手の鈴木雅之氏。’87年、鈴木聖美 with Rats&Starとしてデビュー。35周年記念ベストアルバム『I've Got Soul』(ソニー・ミュージック)が好評発売中。

※『anan』2023年9月6日号より。写真・中島慶子 ヘア&メイク・チチイカツキ(beausic Inc.)

(by anan編集部)

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