岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「憧れの時代」です。
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いまの時代、音楽ストリーミングサービスの普及で、自分が生まれる前の(時代の)楽曲に簡単に触れることができます。20年前だとか、それよりもっと前の曲がリバイバルでブームになることも多いですよね。いろいろな楽曲に接していると、その年代に僕が生まれていたらどんな感じだったんだろうと思うことがあります。この時代にミュージシャンとして活躍してみたかったな~と思うのはバブルのころ。世間が浮かれていてCDも売れに売れていた’80~’90年代です。その興奮をミュージシャン側で体感してみたかったなというのはあります。CDが売れていたということは印税もいまよりもっと多く入るはず……。そうしたら、すごい自宅スタジオとかを作れたのかなと思うと、ちょっとワクワクしますね。みんなの音楽の聴き方もいまとはちょっと違っていたんじゃないかなとも思います。主にCDで聴いていたわけで、いまのストリーミングサービスのように手軽に聴く感じとはまた違っていたと思う。音楽がすごく大事に聴かれていた最後の時代なんじゃないかなと思うんです。そういう時代の感覚もちょっといいなと思います。

でも、そうやって具体的に想像していくと、その時代に岡崎体育がメジャーデビューするのはなかなか難しかったかもしれないなとも思います。DTMなんて発想がまずない時代ですし、いまみたいに楽器を持たずに気軽に音楽を作れる環境はなかったわけです。作曲をするにも、才能や技術、資金力が必要だったわけで。それに比べるといまは、パソコン1台あればけっこう何でもできる。恵まれています。僕はやはり、いまの時代だからこそ日の目を見ることができたミュージシャンなんだなと思います。

いまの技術を持っていけるなら、戦国時代や江戸時代に音楽活動をするのもいいですね。江戸時代はまだ音階やスケールなど日本古来の伝統の中で音楽をやっている時代。そこにグローバルなジャズやポップスのコード進行を持ち込んだら「なんだこの天才は!?」と崇められるのではないかと思います。もはや“神”と呼ばれるのでは? 江戸時代に行って音楽の神になるのもいいですね! これは、もっとも売れる可能性があります。それこそバブル時代なんて比ではないのではないでしょうか。殿のお気に入りになったらすごい褒美がいただけそうです。

おかざきたいいく キャリア最多公演数となるワンマンツアー「JAPAN TOUR」の追加公演が、大阪、東京、沖縄で開催される。岡崎体育ワンマンコンサート「BASIN TECHNO」@さいたまスーパーアリーナのライブ音源が配信中。

※『anan』2023年1月18日号より。写真・小笠原真紀 ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND) 文・梅原加奈

(by anan編集部)

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