井上咲楽、脱“太眉”の真相 「中途半端な自分にとても悩んでいた」

エンタメ
2021.10.09
anan×SENKA「すっぴん BEAUTY AWARD」とは? それは、いまの時代を軽やかに、自分らしく“すっぴん”マインドで生きている人に贈られるもの。チェンジ賞を受賞したのは、タレントの井上咲楽さんです。

選考理由:象徴だった“太眉”を細く整えることで見違えるような変化を遂げ、活躍の場を広げる井上咲楽さん。変化を恐れず、挑戦する勇気に拍手!

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眉を変えたら、世界が一気に広がった。

――昨年末、トレードマークの“太眉”を細く整え、生まれ変わった姿が話題を呼んだ、井上咲楽さん。

「デビューして6年、なんとなく仕事はあるけれど、特に売れるでもなくずっと低空飛行という感じでした。とはいえ、かろうじて認知してもらえているのは太眉のおかげだと思っていたので、眉を変えるなんて一切考えたことはなくて。でも1年くらい前から、何者にもなれない中途半端な自分にとても悩んでいたんです。もしかしたら自分は、太眉に囚われているのかもしれない、他者が“唯一無二”と思っているであろう部分を変えることで、この現状から抜け出せるのではないかと思い、思い切って細眉にしてみました」

――新しく、“細眉のすっぴん”を手に入れた井上さんの、その後の活躍は皆さんご存じの通り。コメンテーターや女優、フォトブックの発売など、仕事の幅が広がり毎日がとても楽しいそう。

「“井上咲楽は太眉だから、こういうものは似合わない”とか、そういう思い込み的な価値観から、確実に解放されたと思います。褒めてくれる人もいれば、“太眉のほうがよかった”、また、“まだ太い”という声もありました(笑)。以前なら、そういう意見に一喜一憂していた気がするんですが、今は耳を傾けつつ、自分がどうしたいか、私は何が好きかを優先できるようにはなれたかな」

――ポジティブになったとはいえ、落ち込むことももちろんある。そんなときは、手仕事をすることで“素の自分”に戻れると感じる。

「梅を漬け込んだり、いんげんの筋を取るとか…。気持ちが塞いでも手を動かして物を作っていると、生きてることを実感するし、自信を回復できる気がします」

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――自分を変えるのは、上手くいけばとても楽しいけれど、失敗することを考えると、なかなか踏み出す勇気が出ないもの。

「もちろん私もそうでした。もともと私はすごくネガティブで、失敗するたびに、“やっぱり自分はダメなんだ”と後ろ向きになるタイプ。だから、眉を変えてニーズがなくなったら…と思っていました。でも今は、自分を変えられるのは自分だけだから、ちゃんと向き合おう、と思っています。私は眉を変えたことで、見た目も気持ちも、“こんな私がいたんだ!”というたくさんの新しい自分に出会うことができました。例えば今日のような服を着させてもらう撮影は、以前の私なら絶対経験できなかったし(笑)。だから、何かを変える、トライするチャンスが目の前にあるとき、これからはとりあえず飛び込んでみようと思います。ダメだった、似合わないと思ったら、引き返せばいいんです」

――人生は長いとはいえすべてを経験できるわけではない。だからこそ、いま興味のあることは全部拾って生きていきたい、と井上さん。

「井上咲楽、いろいろやってブレてるって思う人もいるかもしれないけど、今はそういう時期かなって。変化を重ねて、好きなことを見つけながら進んでいった先に、“素敵なすっぴんの私”が待っていたらいいな、と思います」

いのうえ・さくら 1999年10月2日生まれ、栃木県出身。タレント。初のフォトブック『さよならMAYUGE』(幻冬舎)が発売中。また、『チュチュアンナ』の「運命のブラ」イメージガールも務める。

ブラトップ¥8,250(ヨー ビオトープ ランジェリー/ビオトープ TEL:0120・298・133) その他はスタイリスト私物

※『anan』2021年10月13日号より。写真・下村一喜 スタイリスト・山王丸久美子(KiKi inc.) ヘア・SHOTARO(SENSE OF HUMOUR) メイク・松井里加(A.K.A.) 

(by anan編集部)

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