文/古賀令奈
肌はツヤと血色を仕込んで、ふんわりセミマット仕上げに
フォーマルシーンのベースメイクは、適度なマット感がほしいもの。しかし、マットにしすぎると老け見えしやすく、垢抜け感も失われがちです。クッションファンデーションなどで仕上げて粉を重ねないようなメイクは、フォーマルシーンに適しているとはいえません。
おすすめは、ツヤタイプのリキッドやクリームファンデーションでツヤを与えつつ、仕上げのフェイスパウダーでツヤを抑える方法です。粉を重ねることで必然的にマットに寄るので、そこまでの過程でしっかりとツヤを与えると若々しい印象を保ちやすいでしょう。
リキッドやクリームファンデーションを塗り終えたら、フェイスパウダーを重ねる前にリキッドタイプのチークやハイライトを仕込んでおきましょう。このひと手間で内側から輝くような発光感をプラスできます。
そこに仕上げのパウダーを重ねたら、上品なセミマット肌に。パウダータイプのチークやハイライトを重ねてもOKですが、そのままのほうが粉っぽくなりにくいと思います。
目元には血色感と引き締めカラーを合わせて上品に盛る!
入園式や入学式のような晴れやかな場では、あまりにナチュラルすぎると服装とミスマッチになりがちです。上品な印象を保ちながらも、普段よりもアイメイクを華やかで明るい印象に仕上げましょう。
ピンク系やローズ系で血色感を添えつつ、目のキワはパープルやネイビーなど深めの色合いで引き締めると、フォーマルシーンの雰囲気にふさわしい格式を感じさせる華やかなメイクになりますよ。
アイラインとマスカラはウォータープルーフタイプを使う
入園式や入学式はわが子の成長した姿を見て、感極まる場面も。涙でメイクが崩れたときに目周りが黒くなってしまわないように、アイラインやマスカラはウォータープルーフのアイテムを使うのがおすすめです。
ウォータープルーフのマスカラでも落ちるという方は、お湯で落ちるフィルムタイプのマスカラの方が崩れにくい可能性も。相性のよい方を使うことをおすすめします。
リップは主張しすぎないローズブラウンでバランスよく仕上げる
目元を華やかに仕上げたら、口元はやや控えめに。上品で落ち着いた印象を与えるローズブラウン系のリップは、目元とのバランスをとりやすいでしょう。
グロスのような輝きの強いツヤは、フォーマルシーンでは控えたいところ。やわらかなツヤを与えるリキッドリップなら、きちんとした印象に仕上がりつつも、ほどよい垢抜け感も出やすいでしょう。
セレモニーメイクでハレの日を彩ろう
入園式や入学式はわが子にとって大切な日。希望あふれる学校生活を祝して、明るく華やかな表情で彩ってみてはいかがでしょうか?
筆者情報
古賀令奈
京都在住の美容ライター。日本化粧品検定特級 コスメコンシェルジュ。お悩みに寄り添ったメイク方法を中心に、さまざまな美容記事を執筆。メイクテクニックやスキンケア方法、コスメレビューなど、気になる美容情報をわかりやすく解説。