肌の調子が悪い…花粉が原因かも?【皮膚科医監修】この時期肌あれする人のNG習慣&対処法

ビューティ
2024.02.20

文・椎原茜

花粉飛散シーズンが今年もやってきました。肌にかゆみが出たり、肌あれを起こしたりしていませんか? もしかしたら花粉が原因かもしれません。皮膚科医の日比野佐和子さんに、花粉による肌あれを助長させるNG習慣を伺いました。

花粉による肌あれって?

花粉 肌荒れ 花粉症 スキンケア

冬から春への季節の変わり目は肌あれや肌ゆらぎが起こりがち。日比野さんによると、原因は乾燥や寒暖差、花粉によるものだといいます。特に保湿剤や加湿器を使って保湿を十分に行ってもかゆみが出るのであれば、花粉が原因の可能性があるそうなのです。

日比野さん 花粉が肌に付着すると、肌に悪影響がおよび肌内部の水分の蒸発を防ぐバリア機能が低下します。すると細胞の並びが乱れ、角質層の隙間から水分が蒸発し、肌の水分と油分のバランスが崩れることで肌あれを引き起こします。

肌に花粉が付着することで起こる花粉肌あれに関しては、花粉症ではない人にも生じる可能性があります。

花粉肌あれを悪化させかねないNG習慣3選

ーー誰もが起こり得る花粉肌あれ。日常的に予防策が必要なのだそう。日比野さんに花粉肌あれを悪化させかねないNG習慣を教えていただきました。

NG1. 花粉が肌に付着していることを知らずに対策しない

日比野さん 花粉飛散時期は、外出時に肌に花粉が付着します。マスクや眼鏡などで顔を覆い、できるだけ花粉を肌に付着させないようにすることが必要です。

マスクは自分に合ったサイズで、通気性がよいものを着用しましょう。大きすぎても小さすぎてもNG。大きすぎると肌とマスクに隙間ができ、角質層や肌内部の水分が蒸発し、乾燥が進みやすくなりますし、小さすぎるとワイヤー部分が肌を締めつけることで摩擦がおこり、肌を傷つける原因です。

花粉をガードするクリームの塗布や花粉よけスプレーも使いましょう。クリームはUV効果のあるものがおすすめです。

NG2. 帰宅後、すぐに洗顔しない

日比野さん いくら花粉対策を行っていても、多少は花粉が肌に付着します。帰ってきたら、メイクをしていなくても、できるだけ早めに洗顔して付着した花粉を取り除きましょう。

この時期は肌が敏感になっていることも多いため、できるだけ低刺激のクレンジングを選ぶとよいですね。

NG3. 保湿を怠る

日比野さん 花粉により肌のバリア機能が低下すると、肌の水分が蒸発しやすくなり、乾燥が進みやすくなります。この時期はスキンケアでたっぷり保湿をしましょう。素肌と同じ弱酸性など、肌への刺激の少ないものがおすすめです。

スキンケアをより浸透させるために、導入美容液を使うのも良いでしょう。選ぶなら美容成分とともにオイルを含むタイプがおすすめです。オイルが角質層をやわらかくほぐし、肌を整えてくれます。

花粉肌あれ対策には肌の免疫力を高める栄養摂取を

ーー日比野さんによれば、肌の免疫力をカラダの内側から高めるのも大切とのこと。主な栄養素や成分を教えていただきました。

ビタミンA・ビタミンC・ビタミンE

日比野さん 抗酸化を促す3大ビタミンといわれるビタミンA、ビタミンC、ビタミンEは美肌に欠かせません。互いに助け合って働くため、3種ともバランスよく摂取することで、相乗効果が期待できます。

ビタミンAは緑黄色野菜に多く、ビタミンCは果物に多く、ビタミンEはアーモンドなどのナッツ類に多く含まれます。

オメガ3脂肪酸のDHA・EPA

日比野さん DHAとEPAはサバやサンマなどの青魚に豊富に含まれるオメガ3脂肪酸と呼ばれるもので、体内の炎症を抑えて細胞の再活性化を促します。細胞や組織を再生・修復する役割を持ち、免疫力に関わる幹細胞を活性化する働きも確認されています。

乳酸菌

日比野さん 腸内環境を整えることはカラダの免疫力を高めることにつながります。主にヨーグルトに含まれる乳酸菌は腸内の働きを活発にし、悪玉菌を抑制することで腸内環境を整えます。ヨーグルトは軽く電子レンジなどで温めると、乳酸菌を活発な状態のままで腸内に届けることができるのでおすすめです。

花粉シーズンに使いたいスキンケアアイテム3選

ーー最後に、ライターがリサーチして見つけた花粉シーズンに使いたいスキンケアアイテムを3つご紹介します。

1. 美容成分とオイルを含む低刺激な導入美容液

NEcCO「ネッコ ブースターセラム」

NEcCO「ネッコ ブースターセラム」30mL(約1ヵ月分)¥5,401(税込)

豊かな栄養成分を持つ自然素材ユーグレナの「免疫や老化細胞に関する研究」から着想を得たバイオナチュラル・スキンケアブランドの『NEcCO(ネッコ)』の導入美容液は、オイル層とローション層に分かれており、肌にやわらかく浸透。次に使う化粧品の浸透効率のよさを感じさせてくれます。

オイル層は5種のオイルを配合し、ローション層は温泉水をベースに19種の美容成分を配合。肌にすっとなじみ、ほぐし、必要なものをぐんぐん引き込んで、なめらかなハリつや肌へ導きます。

4種のユーグレナと発酵美肌成分を配合しており、肌が本来もっている潜在覚醒力と角層細胞の入れ替わりをサポートするのも特長です。

<商品情報>

NEcCO
「ネッコ ブースターセラム」
30mL(約1ヶ月分)
¥5,401(税込)

2. 肌に必要なビタミンCをたっぷり浸透!

Vitabrid C12「ビタブリッドC フェイス ブライトニング プラス」

Vitabrid C12「ビタブリッドC フェイス ブライトニング プラス」3g(約1ヶ月分)¥6,820(税込)

美肌に欠かせないといわれるビタミンC。このアイテムは長時間、継続的にじっくりと角質層まで浸透できるパウダータイプで、いつものスキンケアにプラスするだけで、純粋ビタミンCパックが手軽にできます。

一般的にビタミンCは水や熱などによる刺激に弱いところがありますが、この製品はビタミンCの最もフレッシュな状態を保てるパウダー状にすることで、その効果を引き出しているのだそう。

数日使用してみたところ、肌がワントーン明るくなった気がしました。

保湿やハリを叶える3種のペプチドや美容施術でも話題のグルタチオン、CICA成分マデカッソシドなども含まれます。

花粉や乾燥、紫外線などが気になるこの時期だからこそ、肌に栄養補給を積極的に行うのも一案です。

<商品情報>

Vitabrid C12
「ビタブリッドC フェイス ブライトニング プラス」
3g(約1ヶ月分)
¥6,820(税込)

3. 手軽に飲んでうるおい肌を目指す

ROOTINA

ROOTINA 【左】「ルーティナ タイムチューンショット サン」100mL ¥334(税込)、【右】「ルーティナ タイムチューンショット ムーン」100mL ¥334(税込)

「美しい、は生きている」をブランドフィロソフィーに掲げる資生堂の新しいインナービューティーブランド「SHISEIDO BEAUTY WELLNESS」より、第一弾として発売された3ブランドのうちの一つ『ROOTINA (ルーティナ)』は、カゴメとのコラボによる、野菜・果実の持つ力を美容科学でひも解いた野菜美容学に基づくブランド。

野菜と果実の生命力が詰まった朝と夜の2種類の美容ドリンクには、β-カロテン、ビタミンC、ビタミンB6、ビタミンE、食物繊維、ヒアルロン酸、GABAなど美容に嬉しい成分が複数含まれます。

どちらも脂質ゼロ、砂糖不使用で続けやすいのも魅力です。

<商品情報>

ROOTINA
「ルーティナ タイムチューンショット サン」
100mL
¥334(税込)
「ルーティナ タイムチューンショット ムーン」
100mL
¥334(税込)

ぜひこの機会に花粉肌あれ対策を行い、花粉シーズンはトラブル知らずで過ごしましょう。

Information

<教えてくれた人>

日比野 佐和子(ひびの さわこ)さん

日比野 佐和子さん

皮膚科医。医療法人社団康梓会 Y'sサイエンスクリニック広尾統括院長、大阪大学大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学特任准教授、医学博士。アンチエイジングの第一人者として国際的に活躍するほか、テレビや雑誌などにも数多く出演。

※今回ご紹介した商品は、編集部が選出したものであり、医師が勧めるものではありません。

<筆者情報>

椎原茜
ライター。記事を通して、読者の方々に役立つ情報を知ってもらい、ハッピーかつ快適な生活を送っていただきたいという思いで執筆中。

(C)polkadot/AdobeStock

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