娘が「いい加減にしなよ」と一喝… 号泣する不倫夫が辿った「悲しい末路」【後編】
夫の不倫の証拠
「私は、離婚に向けてどうすべきか本格的に考えるようになり、ネットを使って調べました。まずは不倫の証拠集めが必要だということで、探偵に調査を依頼することに。
すると1週間後にはもう、不倫の証拠となる資料が私の手もとに届きました。調査によると、夫の不倫相手は職場の部下。若い女性だったので、昔からの付き合いではないようです。おそらく、ここ数年で関係を持ち始めた相手だろうと思いました」
娘からの言葉に背中を押され
「証拠が揃い、離婚に向けて話し合いをしようと思ったものの、改めて不安が湧き上がりました。もし離婚をして経済的に不安定になった場合、娘の進学に関して支障が出るのではないか…。自分のことはともかく、娘に関する問題が気がかりだったんです。
しかし尻込みしている私を見て、娘は察したようでした。すぐに、“私のことは気にしなくていいから”と言ってくれたのです。“だからお父さんと早く話し合って”と背中を押してくれました」
目に涙を浮かべる夫に…
「次の休日、娘が出かけているとき、夫に不倫の証拠を突き付けました。最初は何のことやらと資料を見ていた夫も、途中から目が泳ぎ始めて、完全に狼狽えていました。何か言い訳を探そうとしていたのかもしれませんが、証拠は完璧です。言い逃れはできないと思ったのか、“ごめん”と謝罪の言葉を口にしました。
そこで私が離婚について切り出すと、夫が“えっ!”と驚いたような顔をしました。まさかそこまでの話だとは思っていなかったのでしょう。夫は言葉を失い、目に涙を浮かべて泣き始めてしまいました。
そして夫は、娘のことが心配だと言い出しました。娘のことが1番の気がかりであるのは私も同じです。夫の発言を受けて、娘のことが頭をよぎりました。泣き出した夫を見て私も動揺してしまい、“やはり離婚は思いとどまったほうがいいのではないか”と決心が揺らいでしまって……。そこからはお互いに沈黙の状態が続きました」
不倫の報い
「そんな状況が続いていると、突然部屋に娘が入ってきました。娘はいつの間にか帰宅し、こっそりと話を聞いていたようです。そして娘は、夫に向かって“いい加減にしなよ!”と一喝。娘の毅然とした態度を見て、私も気持ちを立て直すことができ、改めてハッキリと“離婚したい”と告げました。
それでも、夫は経済的な問題などをあげて、離婚したくないという姿勢を崩しません。引き下がる夫に対し、娘は“お父さんに頼らなくても私がなんとする”と言い放ちました。その娘の姿に成長を感じて、思わず感動してしまいましたね。おそらく、夫も同じ気持ちだったのでしょう。娘の発言を受けて、そこからはすんなりと離婚を受け入れました。
離婚が成立したあと、私は娘と二人で新たな生活をスタートさせました。夫とは連絡を取り続けていて、生活費や学費などの面はしっかりサポートしてもらっています。ただ、娘は“お父さんには会いたくない”と言い続けています。会うことを完全に拒否されていて、これまでしてきた裏切りの報いだと思いますね」
“娘が夫の不倫に気付き、離婚を決意した妻の告白”をご紹介しました。
娘のひと言によって、離婚が決定づけられたようです。娘の成長を頼もしく思ったことでしょう。これからは母と娘の二人で、幸せで平穏な日々を送ってほしいものです。
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