今思えば“家庭崩壊の前兆”でした…いずれ離婚する「夫婦の共通点」

文・並木まき — 2023.6.30
結婚当初はラブラブの夫婦でも、年月が経つにつれてすれ違いが起こり、離婚に至ることもあります。離婚をする夫婦には、夫婦関係が悪化する前に兆候が出ていることも。女性の心に寄り添うメンタル心理カウンセラーの並木まきが、離婚に至りやすい夫婦の共通点に迫ります。

日常におけるリスクの捉え方が違う

「結婚当初はラブラブでしたが、子どもが生まれてから夫婦仲が悪化。夫も育児や家事に積極的なタイプでしたが、私とはリスクの捉え方が異なるんです。私が『それは危険』『危ない』と思うようなことも、夫はなんの問題意識もなくやってしまうので、いつもハラハラしていて大きなストレスを感じていました。
そのうちに、そんな夫のことを頼りないと思うようになり、愛情も冷めてしまって…。その頃から離婚に至りそうな予感はありましたが、結婚前にちゃんと確認しておけばよかったです。私とはリスクの捉え方が違う男性に、いざというときに私や子どもを守れるのだろうかという疑問が生じてきたことから、結局は離婚しました。
今はシングルマザーで息子を育てていますが、夫がいたときよりも自分のペースで子育てができるせいか、大変なことはたくさんあるけれど当時よりストレスは減った気がします」(34歳女性/自由業)

夫の交際関係が許せない

「友人は、結婚して1年半が経った頃に夫と別居。理由は夫の交友関係がどうしても許せなかったからと聞きました。その夫には、結婚後も独身時代と同じようにお酒の席に誘う友人や、休日に妻が家にいてもアポなしで遊びにくるような人が多かったそうです。
友人夫婦は交際期間が半年と短く、交際中は仲が良かったようですが、結婚後に相手の生活環境を知り、合わないと感じたようです。
喧嘩も多かったみたいで、子作りをするような雰囲気でもなくなってしまった結果、3年弱で離婚に至っていました。
相手の交友関係って結婚後にも深く関係してきますし、私も相手の交友関係はきちんと把握しておかないと怖いなって思いました」(35歳女性/IT)

隠れマザコンを見抜けなかった

「姉は、夫のマザコンが発覚してからかなり苦労した挙句に離婚をしました。結婚前はマザコンの様子を少しも見せなかった義兄は、結婚して1年くらい経った頃に突然姑との同居を提案。
子作り前の同居は避けたかった姉がその提案を断ると、平日の夜だけでなく休日も義兄は自分の実家に入り浸るようになり、姉と食事すらとらなくなってしまったのです。
姉は交際中に『マザコンかもしれない』と思ったことはなかったそうで、これにはかなり参っていました。振り返ると、同居の提案をされた時点でマザコン具合がヒートアップする予兆だったのでしょうね。
夫婦関係の修復を試みたものの、義兄が姉をないがしろにする状況は変わらず、離婚に至りました。結婚前にマザコンの兆候がなかったかどうか、もっと真剣に観察するべきだったのではって思います」(35歳女性/通信)

結婚すると一緒にいることが日常になるので、考え方の違いがあると大きなストレスや不仲に発展しがちです。

いわゆる「価値観の不一致」にも発展しやすいだけに、結婚を考えた相手とは将来の結婚生活を想定した上で、相手の考え方を知っておいた方が賢明でしょう。

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