手柄を横取りされました… 新入社員に降りかかった「お局の陰湿な嫌がらせ」【前編】
些細なきっかけから先輩と関係が悪化
イベント企画会社に就職し、新入社員として働き始めた由依さん。同じ部署の“お局”である山本さんはベテラン社員の一人で、由依さんは入社研修のときからお世話になり、慕っていたそうです。しかし、山本さんが好意を寄せる男性社員のAさんに、由依さんが食事に誘われたことをきっかけに、あからさまに山本さんの態度が冷たくなっていったとのこと…。
「山本さんがAさんを気に入っているのは知っていたので、仕方がないとは思っていましたが…。ある日のこと、社内コンペで初めてイベントの企画を出すことになり、寝る間も惜しんで企画案を練ったんです。出来上がった企画案の内容に、我ながら自信がありました。
でも、信じられないことに、コンペ当日に山本さんが発表したのは私が考えた内容。ちょっと似ているというレベルではなく、明らかに私の企画をパクっていたんです」
丸パクリされたのが悔しくも抗議ができない日々
企画を練る段階で、山本さんから進捗を尋ねられ、何度も細かく報告を入れていたという由依さん。そのため山本さんは、由依さんの企画を詳細まで把握していたのです。コンペの場で、由依さんは用意していた別案を仕方なく発表したそうですが、結局、山本さんが発表した案が採用に。由依さんは、企画をパクられたことがどうしても許せなかったと言います。
「先輩だからって後輩の企画を丸パクリするなんて、絶対に許されるわけがありません。でも、どうやって抗議すればいいのかもわからなくて…。それに、山本さんとギクシャクしていたから、余計に関係をこじらせたくないという思いもありました。
初めは泣き寝入りして諦めようと思いましたが、やっぱり許せないという気持ちもあって、山本さんの顔を見るたびにモヤモヤしましたね」
年上の同僚との関係は、一度悪化するとなかなか修復が難しいこともあります。些細なきっかけで仕事にも悪影響が出てしまえば、出社をするたびに顔を合わせるのもストレスでしょう。問題が深刻化しそうなときには、ひとりで悩みを抱えずに、周囲の誰かに悩みを打ち明けてみるのもいいかもしれません。
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