「意味慎重」は間違いです! ミスしやすい四字熟語3選
【漢字クイズ】vol. 12
「意味慎重」は間違い?
では、ひとつめの問題。「意味慎重」の「慎重」は正解? 間違い? どっちでしょう?
正解は、
「意味深長」です!
「深長」の意味は、「奥深く含みがある」。そこから、言葉の意味が深いときや、ほかの意味も隠されている、というときに「意味深長」を使います。
【例文】
・彼女は、意味深長な笑みを浮かべていた
今は「意味深」と略して使うことが多いので、もとの四字熟語にすると、うっかり間違える可能性が高いようです。
ちなみに、スマホで「いみしんちょう」と入力したら、「意味身長・意味新朝・意味深超……」と謎変換されました。やはり、しっかり漢字を覚えておくのがベストです!
「異句同音」は間違い?
続いて、「異句同音」。この「異句」は合っていますか?
正解は、
「異口同音」です!
「異口同音」の意味は、「みなが口をそろえて同じことを言う、大勢の意見が一致する」です。
【例文】
・提案に対して異口同音に賛成する
・異口同音に反対を唱える
そもそも、辞書の見出しに「異句」はありません。ただ、ネットで調べると「異句」が出てくることも。正しい「異口同音」を覚えておきましょう!
「タントウ直入」の漢字は?
最後は「タントウ直入」。「短刀」、「単刀」、どっちでしょう?
正解は、
「単刀直入」です!
「単刀」の意味は、ひとりで刀をふるうこと。「単刀直入」は、「ただひとりで敵陣に切り込む」から、「前置きなく要点に入る」という意味になりました。
【例文】
・単刀直入に言う
・単刀直入に話を切り出す
「短刀」は、文字通り短い刀の意味。音だけでなく「刀」の部分も同じなのでうっかりミスをしやすいです。「単刀直入=ひとりで切り込んでいくイメージ」で覚えておくといいかもしれません。
以上、同音語のミスしやすい四字熟語3選でした!
参考資料:
・『広辞苑』(岩波書店)
・『日本国語大辞典』(小学館)