結婚式の打ち合わせに…新妻の優しさにつけ込んだ「義母の身勝手すぎる行動」【前編】

文・mimi — 2022.1.30
「とんでもない結婚をしてしまった」と語る陽子さん(仮名・38歳)。結婚式の準備段階で、義母のとんでもない性格に気づいてしまったそうです。いったいどのような目に遭ったのでしょうか。

お母さんができる喜び

「夫との出会いは職場恋愛でした。3年間のお付き合いを経て、彼からのプロポーズを受けて結婚が決まった時、これまでの人生で一番幸せだと感じたことを覚えています。私にとって『家族ができる』ということは、特別な意味がありました。というのも、私は母親を早くに亡くしていて、夫と人生を共に歩めることはもちろん、新しい家族ができることがとても嬉しかったのです。その門出の日であ“結婚式”。どのようなドレスや髪形にするか、どのような式場にするかあれこれ夢見ていました」

式場選びに同行する義母

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「日本ではまだ、本人同士ではなく、家同士の結婚という意識が少なからず残っていると思います。とはいえ、今になって思うと、義母の行動は常識の範囲外でした。まず、式場選び。義母が同行したがるのです。なんで…と思いながらも、『お義母さんに気に入られたい』という思いや、義母に対する夫の態度があまりに冷たかったので、かわいそうだなと思い、義母の同行を受け入れたのです」

「さまざまなところへ見学に行き、私は、チャペル併設のオシャレなハウスウェディングを希望していました。しかし、義母から『格式高いホテルでの結婚式にしてほしい』とひと言。私たちの結婚式なのに…と思う一方、新しく家族になる義母の願いも叶えてあげなきゃと思い、その希望を受け入れることにしました。しかし、これだけでは終わらなかったのです」

結婚式の日程は…

「結婚式の日程は、参列者の予定を加味しながら、最良の日を夫と2人で決めるつもりでした。ところが、式場が決まった後の結婚式に関する打ち合わせにも常に義母が同行するのです。このあたりから、ちょっとおかしいのでは? と思い始めるようになりました。そして、なんと結婚式の日は、義母自身の結婚記念日と同じにさせられてしまったのです。ありえないと思いつつ、私はまた我慢してしまいました。というのも、夫の父親であり、義母の夫である義父も随分前に亡くなっているのです。義母は特別な日を、ひとり息子の門出の日にしたいのだと思い、グッと堪えました」

誰のための結婚式?

「日程も決まり、細かな打ち合わせになれば義母の同伴は終わるかと思っていました。しかし、仕事が忙しい夫の代わりにと義母が打ち合わせについてくるのです。息子さんと2人で決めますから…とはどうしても言えず、なんと楽しみにしていた招待状のデザイン選びや引き出物の内容、さらには食事のメニューまで『格式の高いものにしてね』と全て義母が決めてしまったのです」

義母によって壊された夢

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「一番楽しみにしていたウエディングドレスやヘアスタイルも、全て義母の言いなりになってしまいました。私が良さそうと思って試着したものは、『デコルテや背中が大きく開いて、ふしだらだ』『デザインがとにかく下品だ』とケチをつけられ、義母が勧める肌露出の少ない、地味なウェディングドレスになってしまいました。せめて、アクセサリーやブーケだけでもと思っていましたが『レンタルのティアラは貧乏くさいから生花に』『下に垂れるブーケはだらしない印象だから、丸っこいデザインに』と全て義母が決められてしまいました。夫と2人で作り上げたかった結婚式は、全て義母に取られてしまいました。ところが、この時、まだ私の心のどこかで『義母の願いを叶えてあげたい』という気持ちがあったのも事実です」


家族の縁を切りたいと決定づけた【後編】義母のありえない行動はこちらをどうぞ。
https://ananweb.jp/anan/396767/

一生に一度の晴れ舞台。楽しみにしていたドレス選びなど、全て義母に決められてしまった陽子さん。『義母の願いを…』と思ったことが、後々までわだかまりとなる結果になってしまいました。

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