ダンスグループs**t kingzが「見るダンス映像アルバム」をリリース!

s**t kingz(シットキングス)後列左から時計回りに、NOPPO、shoji、kazuki、Oguri。
−−アルバムならぬ“見るバム”『FLYING FIRST PENGUIN』1月27日リリース、おめでとうございます! ダンサー集団であるs**t kingzがアルバムを作るというのがまず予想外でしたが、作ろうと思ったきっかけは何ですか?
shoji 発端は、一人ひとりの特徴が出るような映像作品を作ろうというソロの映像プロジェクトがはじまりでした。それぞれが自分のやりたいダンスを表現するために、アーティストの方と一緒に音楽を作って、映像を撮ろうというところから企画がスタートしました。
s**t kingzは今までたくさんの作品を作ってきたけれど、そのすべてを公開することができないという問題があったんです。ダンスって音楽ありきのものなので、著作権などの権利の問題があって、映像を残すことが難しくて。
だったら自分たちが表現したいものを表現できる音楽を作って、自分たちのパフォーマンスを形に残していこうというプロジェクトでソロ曲を作っていたのが、いつしかグループでも毎月新しい曲を出すことになり、それを“見るアルバム”としてまとめようということになったのがこのアルバムです。だから、ソロ曲を作っていた時はまだアルバムを作ろうとまでは考えてなかったんですよね。
−−ソロ曲を制作している時はおたがいの進捗は完全に知らなかったのでしょうか? 他の人の作品が気になったりは?
Oguri 完全に秘密っていうほどしっかり隠していたわけでもなかったんですけど、なんとなく見ないようにしておこう、みたいなところはありましたね(笑)。(ソロ曲の)路線がかぶらないようにしないと、というのは思っていたので、みんなのやりたい曲が自分とかぶってないかみたいな探りは入れつつ、「どんな曲やるの?」とか、「ダンスを見せて」とかは言えなかったですね。
shoji 知っちゃうと変に意識してしまうので。一人ひとり自分が撮りたいものを撮ろうっていうコンセプトではじめたのに、周りの人があれやってるから自分はこっちにしようってなったら、結局誰かが我慢することになってしまうし。
Oguri でもほんと、うまくかぶらなかったよね。
NOPPO 完成披露会で映像を見るまで、誰が何をやるのかまったく想像もできていなかったな(笑)。
kazuki ちょうどライブもやっていたので、みんながどんな曲を踊るのかはリハーサルで聞いてはいたんですけど、どんなストーリーでどんな映像作品を撮るのかっていうのはまったく知らなくて。だからお披露目会で僕たちも初めて見ました。


shoji 1984年10月24日生まれ、神奈川出身、172㎝、A型。 2020年にはTBS日曜劇場『半沢直樹』原田浩平役として出演、NHK テレビ小説『エール』にも初田役として出演した。
−−作品を見て、一番意外だった人は誰ですか?
shoji うーん、でもみんな結構、キャラがよく出てたと思います(笑)。
Oguri shojiくんの作品は、最後にとあるキャラクターが出てくるんですよ。それが一番衝撃だったというか、一番…。
NOPPO&kazuki ゾワッとした(笑)。
Oguri 鳥肌が立ったよね(笑)。
kazuki この新しいプロジェクトにもせが家のお母さん(※)が登場するんだっていうね(笑)。
(※せが家お母さん:s**t kingzが制作するダンスドラマ『ぼくらのYeah!!』に登場するキャラクター。ツイッターアカウントは@segamamayo)
Oguri 実は作品公開前から伏線を張っていて、お母さんがツイッターのアカウントで「パートでも行こうかしら」ってつぶやいてたんですよ。当時「NAMA! HO! SHOW!」っていうオンラインのライブショーをやっていたので、それに関する何かだと思ってたら、まさかソロ曲のMVで出てきたので(笑)。あの感じはちょっと忘れられないですね。
shoji ホラーでしょ(笑)。
Oguri ホラーを見た感覚に近いドキドキ感がありましたね(笑)。
−−これはshojiさんとしては狙いどおりだったんですか?
shoji はい、一番最後に何かオチがほしいなと思っていたので、ここはお母さんだと思って。
NOPPO コンセプトもね、ただどっちのお菓子を買うか迷うだけなのにね(笑)。
−−あれは誰しも一度は悩んだことだと思うので、すごく共感できました。
Oguri 共感しました!? じゃあ今度どっちのお菓子買うかで迷ったら踊ってください(笑)。


kazuki 1986年9月24日生まれ、大阪出身、168㎝、B型。木村拓哉さんの東京・⼤阪LIVE『Go with the flow』演出、テレビ東京×avex オーディション番組『ヨルヤン』審査・出演など。
−−kazukiさんの作品も共感する人が多いと思いました。
kazuki ほとんどの人はたぶんあの曲で表現した2者の間にいると思うんですよ。サラリーマンと、イッちゃった人との中間。俺ももちろんそうですし。だからこそ、そこを極端に振り切って表現したらエンタメとして面白いんじゃないかっていうのが、一番こだわったところですね。
メイクも衣装もそうですけど、監督にもちゃんと理解してもらったうえではじめないと、ただサラリーマンがカッコつけて踊ってる風に見えてしまうので、中途半端にならないよう、その辺はすごく気をつけました。
Oguri あのサラリーマンの日常とか見てみたいですよね。普段どんな生活なんだろうって。それを見たら、それは自分を変えたくなるよねって思いそう。
−−あの両面性はkazukiさんの中にあるものだったりするんですか?
kazuki ありますね。テンション上がったらグイグイ行ける時もありますし。それは女の子に対してとは限らずですけど。逆に、あれ(サラリーマン)ぐらいネクラな時もありますし。家の中では普通にぼーっとしてるので。どちらも自分の中でなんとなく想像できるキャラクターではあるんですけど、あそこまで極端ではないなとは思いますね。ただ、どっちにもちょっとした憧れはあるんですよ。今回やってみて気づいたんですけど、自分はちょうどこの真ん中にいるんだなって感じでしたね。
−−kazukiさんは4人の中では唯一、共演者がいますよね。
kazuki そうですね、4人には特に許可も取ってないです(笑)。好きにやっていいというのが今回のコンセプトでもあるので。
Oguri それこそ4人だとなかなかああいうことってできないもんね。ひとりだからこそああいう見せ方ができるよなっていう。
kazuki 4人組だと女性と1対1っていう関係性が作れないんですよね。4対1か、4対4になっちゃうから。これまで意外にやってこなかったと思って、これを機にちょっとやってみようかなと。
−−衣装もどちらも似合ってました。
kazuki 意外にサラリーマンの衣装で踊っている姿がすごく好評でした。俺はもう、どんだけダサくなるかっていうつもりでやってたんですけど、何が受けるかわからないものですね(笑)。
Oguri ダンスがカッコいいからなー。


Oguri 1987年1月6日生まれ、東京出身、172㎝、A型。宝塚花組『BEAUTIFUL GARDEN −百花繚乱−』振付、ブロードウェイミュージカル『West Side Story season3』ベルナルド役の予定だったが、残念ながら新型コロナウイルスの影響により中止。
−−Oguriさんは撮影のために大島に行かれたんですよね。
Oguri 監督さんがをロケ地を探してくれて大島になったんですよ。曲を聴いた時、ビーチとかリゾートみたいなものを想像しやすいとは思ったんですけど、曲的にそういうハッピーな感じよりは、「太陽、なんで行っちゃうの。行かないで」な感じというか。ちょっと退廃的というか、廃れた感、やさぐれ感がほしいと伝えたんですよ。
極端な話、廃虚とか、そういうきれいじゃないところで撮りたいと。なので、海じゃなく山で。緑というよりは土、石ころ、砂利みたいな。そんなイメージでお願いしたら、どんぴしゃなところを見つけてくださって。
−−映像だけ見たら、ハワイの火山のようにも見えました。
Oguri 日本で唯一の砂漠らしいんですよ。こういう時期だったんですけどギリギリ都内だし、船で2時間くらいで行けるし。ものすごく速い船があって、もはや飛んでるみたいな。波にもあまり影響を受けず、船酔いもせず、心地よかったですね。
−−現地でのエピソードはありますか?
Oguri 島に着いてまずロケをしたんですよ。砂漠で撮るのは決まってたんですけど、他にどういうところがあるのか探そうと。実は一箇所、目星をつけていた廃旅館があったのでそこに向かったんですけど、途中、なぜかやたらエンストするんですよ。車を2台借りたんですけど、どっちも止まっちゃって。
いざ着いたらガチすぎる廃墟で、スリッパとかもそのまま落ちてるし、鏡は割れてるし、ものすごく寒気がして。それで「ここでは絶対撮れないね」って。戻る時は一切エンストしなかったので、やっぱり何かあったんでしょうかね。もしくは、単純にその車を貸してくれたお爺ちゃんが全然手入れをしていなかったか(笑)。
shoji こわっ。
Oguri ちょうど梅雨明けの初日だったので、天気もめちゃくちゃよくて。朝方はモヤがかかっていて、不思議な空間でした。同じ場所なんですけど、朝に行くとまた全然、雰囲気が違っていて。もはやちょっと遭難しそうになるくらい。太陽が登る前に山に行かなきゃいけないので、ホテルを2時過ぎぐらいに出発して、真っ暗な中を行くんですけど。周りが何も見えなくて、このまま遭難するなという恐怖を覚えつつ、命がけで行きました(笑)。ロケーション的には一番ハードでしたね。
−−4人の中で撮影のために遠出をしたのはOguriさんだけですか?
shoji そうですね。
kazuki 俺ら3人は同じ日に撮影したんですよ。1日の中で午前、昼、夜に時間を割ってやったので、クルーが大変でしたね。
shoji 想像を絶するよね。


NOPPO 1986年8月19日、神奈川出身、188㎝、A型。Eテレ『天才てれびくんHello’』バックドアーズ役出演中、TBS 『K2 – キワドいふたり』第3話出演。
−−NOPPOさんの作品はまた3人とは違った方向性というか、まるで映画を見ているようでした。
NOPPO 俺は映像作品を作る際に、曲を大事にしようと思って、まずは曲から作ったんですよ。シンガーソングライターの大石晴子さんに歌詞と曲を作ってもらったんですけど、その前に大石晴子さんと2人でお話しして、俺のパーソナルを知ってもらうところからはじめました。
俺は言葉が下手で、何を考えてるかわからないってよく言われるんですよ、みたいなことをいろいろお話しして、そういうところも歌詞に反映していただいて、自分自身に重なるような曲になりました。でも、よくよく考えたらああいうスローテンポな曲でダンスを作るのが実は一番苦手で(苦笑)。スタジオに入ってみて、全然浮かばなくて、もう他の曲で振り作っちゃう? って思い詰めたぐらい(笑)。
全員 (笑)
NOPPO そこでヒントになる映像をいろいろ見ていた時、ハンバート ハンバートさんの「虎」っていう曲のMVを見たんですね。そのMVにピースの又吉さんが出てるんですけど、ずっと真顔なんですよ。たまに真顔のまま踊ったりもするんですけど、その真顔に食らってしまって(笑)。
「虎」っていう曲も「お前はダメでもいいんだよ」みたいな、ダメな時の自分の背中を押してくれるような曲で、そういう曲のMVに出ている又吉さんの真顔が悲しくもなく、「この人って一体何を考えてるんだろう?」と思わされるというか。そういう感覚って、相手に何かを考えさせるということだなと思って、すごくヒントになりました。
そこから、踊らないのもアリかなと思って、サビの最初を数秒、踊るのをやめてみました。表情も、つらい、悲しいとかあんまり入れすぎないようにして、「この人、何を思いながら踊ってるんだろう?」と見ている人に考える余白を与えることを意識しながら作りました。
−−たしかに、表情が読めない分、見ているこちらがいろいろと想像する部分が大きかったように思います。
NOPPO 歌詞も、そういう距離感を大事にしようと思って書いてもらったんですよ。歌詞の中で「恋人よ」と言ってるんですけど、私生活で“恋人”という言葉はあまり使わないじゃないですか。普段は言わない言葉だけど、歌にするとちょうどいい距離感になる、素敵な言葉だよって大石晴子さんが教えてくださって。言葉も大事なんだなって感じました。
−−『FLYING FIRST PENGUIN』というアルバムタイトルも素敵です。名前の由来は?
shoji どう猛な生き物がいるかもしれない海の中に一番最初に飛び込んでいくペンギンを「ファーストペンギン」と言って、道を切り拓いていく人、チャレンジする人、先駆者という意味があるんです。その言葉に、さらに飛べないペンギンが空を飛んでいく、つまり不可能を可能にする、新しいチャレンジをしていくんだという思いを込めて、このタイトルを付けました。
−−とても素敵な名前ですよね。名付けたのはどなたですか?
shoji スタッフさんも含めてみんなで打ち合わせをしながら最初にファーストペンギンっていうワードが出てきて、すごく素敵だけどそこで止まっちゃダメだね、みたいなところで、たぶんOguriが「フライング」って言いだしたんじゃないかな。既存のものじゃ足りないって言い出すのはだいたいOguriなんですよ(笑)。
Oguri ちょっと中二病感のあるワードが好きなんです、ファイアーとかサンダーとか(笑)。そういうノリでフライングをつけたら、意外とハマりましたね。
shoji 最初はみんな笑ってたけど、コンセプトにも合ってるし、すごくいいねってことで決まりました。

−−今回のアルバムには他にもいろいろなアーティストからの楽曲提供があり、それぞれ異なるダンスが見られるんですよね。
shoji 今回のアルバムは楽曲自体、まずはみんなで何を踊りたいかを決めて、どんなs**t kingzを見せたいかっていうのを話し合って決めました。
それからそれぞれのソロ曲を去年8月から公開しはじめて、続いて9月に切なくてぐっとくる「Haze feat.Shin Sakiura×ぷにぷに電機」を公開しました。10月はs**t kingzの結成記念の月なので、s**t kingzの歴史が詰まった「I’ll be there feat.S.N.A」を公開して、過去を振り返ったs**t kingzから今のs**t kingzという流れで、普段は出さないダークサイドを見せた「Oh s**t!! feat.SKY-HI」を11月に公開し、さらにこれからのs**t kingzのアンセムになるであろう「FFP feat.C&K」を12月に公開しました。
1曲1曲、見せたいものをしっかり表現していこうというところで、この4曲を作っていった感じですね。
kazuki 12月に公開したばかりの「FFP feat.C&K」はC&Kとのコラボなんですけど、C&Kとは今回の曲で出会ったわけではなく、もともと知り合いだったり、おたがい応援しあっている仲だったので、念願のコラボなんですよね。他のどの曲よりも一番打ち合わせを重ねたし、C&Kも「せっかくs**t kingzとやるんだから」と言ってくれて、こだわりを持って臨んでくれて、僕らも特に熱が入った曲です。
−−SKY-HIさんとのコラボ曲「Oh s**t!! feat.SKY-HI」は今までにないs**t kingzさんの姿が衝撃的でした!
Oguri 本当にストレス発散! みたいな雰囲気がありましたし、逆にダンスは本当につらかった(笑)。
kazuki 怒りをダンスで表現するのは大変というか、それだけ体もただでは済まないですよね。
Oguri SKY-HIとは歳も同じですし、付き合いも長いので、トラックもみんなで日高の家に行って作りました。その場で日高がトラックを作っていって、僕らが「もっとこういう音がほしい」といった要望を言いながら一緒に作っていった感じです。
あのリリックも、まずは俺らの溜まったうっぷんを全部送ったんですよ、箇条書きでね(笑)。それを、ユーモアを交えてリリックに落とし込んでくれて、ただの愚痴ではない、ちゃんとした作品に昇華してくれて、センス抜群だなってあらためて思いましたね。
shoji たぶん彼自身、s**t kingzが不満に思っていることに共感してくれたんだと思うんですよね。彼も普段からダンサーのことを考えてくれていたり、s**t kingzのことをs**t kingz以上に考えてくれていたりするので(笑)。そういう意味で、この曲も共感して作ってくれたんだなっていうのを感じました。だから言葉にパワーがあるんですよね。
−−「Haze」は4曲中、一番最初に公開された曲ですよね。
shoji 「Haze feat.Shin Sakiura×ぷにぷに電機」は一昨年の年末にトラック作りに行ったんだっけ?
Oguri 一昨年の5月くらいだね。
shoji そんなに!? けっこう前だね。Shin Sakiuraくんの家に僕たちが行って、こういう曲がいいんだっていうのをその場で話し合いながら、その場で打ち込んで曲を作っていって。初めて一緒に音楽を作ったっていうのがこの曲でしたね。
実はソロ曲よりも先にこの曲は、というかトラックはあったんですよ。その時からs**t kingzとして映像を残したいという思いはあって、曲を作りたいっていうところで一番最初に動き出したのがこの「Haze feat.Shin Sakiura×ぷにぷに電機」だったんです。
ただ、その時は誰に歌ってもらうか決まってなくて、「この人だ!」という人に出会えてなくて、先延ばしになってたんですよね。それが後にぷにぷに電機さんと出会い、彼女の声に打ちのめされまして。この曲で表現したいものを短いストーリーにまとめたものを彼女にお渡しして、それをもとに歌詞を書いていただき、歌っていただいてこの曲が生まれました。
NOPPO 「この声で生まれてくれてありがとう!」って思ったよね(笑)。
shoji 歌い方とかも含めて、声に色気があるんですよ。
NOPPO 女の人もフゥ! ってなるようなね。少し男前というか、絶妙なラインの声。
Oguri 悲しげだしね。曲に合わせてくれたっていうのもあるんだろうけど。儚さもありつつ、いろいろな色気が詰まっている声です。
−−ではs**t kingzの歴史が詰まっているという「I’ll be there」についてはいかがですか?
shoji 「I’ll be there」はもともと舞台「The Library」(2018年9〜11月上演)のために作った曲で、s**t kingzが初めて4人で踊った時の振り付けが入っていたり、s**t kingzのはじまりから今日までの歴史を順々に追っていったパフォーマンスになっているんですけど、それをあらためて振り付けを作り直したものです。
ずっと映像作品に残したかった曲なんですよ。今回は、映像として見て面白いものにしようということで、過去の衣装を引っ張り出してきたり、それと似たものを用意したりして、s**t kingzの歴史を感じてもらえるような作品になったかなと思います。
すごくお気に入りの曲だったので、世に出さないのはもったいないなと思ってたんですよ。舞台を作ってる時、本当に最後の最後に追加でできた曲なので、アルバムにも入ってなくて。舞台を収録したブルーレイの中にしか残せてないんですよね。
ある意味、世の中にまだ存在させられていなかった曲というか。なので、1人でも多くの人に見てもらいたいという思いがあって、この“見るバム”のプロジェクトが走り出した時、この曲を残すべきだなと思って、映像にこだわるチャンスだったのもあり、今回あらためて収録しました。
Oguri 前より良くなったよね。
shoji 「The Library」のPVも撮ってくださった、大好きな針生悠司監督が映像を撮ってくださったんですけど、CGにも強い方なので、面白く見せてくれました。

−−ダンサーがこういうスタイルのアルバムを作るというのは初めてのことですが、これがきっかけとなり、後に続くダンサーが出てきたら面白いですよね。これまでにもダンスに留まらず絵本を出版されたり、常に新しいことにチャレンジし続けているs**t kingzさん。実は前回、この質問をした時に「ない」と言われたのですが…。あえてもう一度お聞きします(笑)。これからチャレンジしたいことは?
shoji ないです(笑)。また新しい出会いを楽しみにしている感じですね。今回、この企画が動き出したことで本当に素敵な出会いがたくさんあったんですよ。クリエイターの方もそうだし、映像を撮ってくださった監督、チームもそうだし。いろいろな方と出会えたので、2021年はまた新しい出会いがあって、その人たちと新しいことをはじめるんだろうなと思います。
Oguri 振り返ってみると、これがやりたくていろいろやってきたんだ、と思うことが、実はあんまりなくて。今回のプロジェクトも、それぞれソロで映像を撮ってみよう、というところからはじまって、じゃあアルバム出しちゃおうよって、突然生まれたりするものが多くて。絵本なんかもそうですけど。
それが形になった時によかったなって思えるんですけど、最初からイメージできていたわけではなかったし。何かひとつをはじめたから全容が見えたのかなって思うと、今見えてることは可能性の中のごく一部なんだなと思うので、アンテナだけは常に張って…。
shoji 5Gだね(笑)。
Oguri アンテナを張りまくって、面白そうなことをキャッチできるようにしていたいとは思います。どんどん感度を上げていきたいですね。
shoji 面白いことをしたい、楽しいことをしたいっていうだけなんだと思うんですよね。それをやり続けていたら、いろいろな方に「新しいことやってますね」って言っていただくようになったけど。既存のものに飽きちゃうんで、何か新しいものを見つけると、どうしてもやりたくなっちゃう(笑)。
『FLYING FIRST PENGUIN』=FFPならぬ、「フライング ファースト パンダ」=FFPの動画はこちら!
shoji
アウター ¥96,800(Personal Effects/MACH55 Ltd. 03-5413-5530)カーディガン ¥96,800(FRANK LEDER)シャツ¥28,600(saby/HEMT PR 03-6721-0882)パンツ¥31,900(JHON MASON SMITH)
Oguri
ジャケット¥41,800パンツ ¥30,800(ともにADANS/Sakas PR 03-6447-2762)シャツ¥28,600(WIZZARD /TEENY RANCH 03-6812-9341)シューズ¥74,800(Paraboot /Paraboot 03-5766-6688)
kazuki
アウター¥316,800シャツ ¥42,900(ともにFRANK LEDER /MACH55 Ltd. 03-5413-5530)パンツ ¥27,500(SHAREEF /Sian PR 03-6662-5525)シューズ¥71,500(Paraboot /Paraboot 03-5766-6688)
NOPPO
アウター ¥132,000シャツ ¥30,800パンツ¥23,100(以上SEVEN BY SEVEN /Sakas PR 03-6447-2762)シューズ¥79,200(Paraboot)
※全て税込み価格
写真・大内香織 動画撮影・千葉 諭 スタイリスト・ 岡本健太郎 ヘアメイク・佐藤貴行 文・尹 秀姫
Information
見るバム『FLYING FIRST PENGUIN』特設HP
https://shitkingz.jp/news/mirubam/