ハダカのコクハク【Epi9-1】「ヴァージンなのに、○○!?」

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Pink eye’s

セクシュアリティについて

樹里さんがいう「セクシュアリティ」って?

簡単に説明すると、英語のsexual(性的な)の名詞形で、sexuality(性的なこと)

「性的なこと」と一言で書いちゃいましたが、個人のセクシュアリティは、じつに様々。そこで、セクシュアリティを構成する主なものをご紹介します。自分のセクシュアリティを再確認してみてくださいね。

1.性的指向

恋愛&セックスの対象、つまり性的魅力を感じる性別がどうなのか。無意識に決定されていて、以下のように分けられます。

・異性に恋愛感情・性的欲求を抱く「異性愛者(ヘテロセクシュアル)」
・同性に恋愛感情・性的欲求を抱く「同性愛者(ゲイセクシュアル)」
・異性・同性の両方に恋愛感情・性的欲求を抱く「両性愛者(バイセクシュアル)」

あまり知られていませんが、以下のような人もいます。
・恋愛感情、性的欲求を抱かない「無性愛者(Aセクシュアル)」
・恋愛感情は抱くが、性的欲求を抱かない「非性愛者(ノンセクシュアル)」

2.生物学的性

身体的な性別がどうなのか。私たちは、ペニスがついていたら「男」、なければ「女」と認識しています。でも人間って、胎児のときはすべて女性器から始まり、成長過程で男女の性器に別れていくため、きっちり二分されるものではないみたいです。

中には「インターセクシュアル(半陰陽、ふたなり)」という、男性と女性の特徴を持ち、男女の区別がつかない中間性もあります。例としては、卵巣と精巣の両方を持って生まれる「真性半陰陽」。出産時などに、性器形成手術が行われていることが多いそうです。

3.性自認

自分は「男性だ」「女性だ」「どちらでもない」などの、性の自己認識のこと。大多数は、生物学的性と性自認は一致しています。しかし、性別に違和感を持つ人もいて、「性同一性障害」、「トランス・ジェンダー」などと呼ばれています。中でも、身体の性と、性自認に強い不一致感があり、性別適合手術を望む人を「トランスセクシュアル」といいます。

4、社会的性役割

社会的に期待された性別の役割のこと。例えば「男は、強く」「女は、おしとやかに」。このような作られた性差の役割にしたがっているとき、社会的性役割を演じているといえます。

「僕は男だけど、スカートをはいて出社するのだ!」、「私は女だけど、坊主頭にするのだ!」と、社会的性役割を無視して自分らしいセクシュアルを貫くのもありだと思いますが、「おかま」「おかしい」「ありえない」などと非難されてしまうことがあるので、なかなか難しいのが現状です。

この他にも、なにで性的興奮を得るのかといった「性嗜好」(SM、ロリコン、露出など)、勃起、オーガズムといった「性的反応」、「生殖能力」なども、個人のセクシュアリティを構成する要素といえます。