武藤潤×吉澤要人、原因は自分にある。は「集まったら最強。奇跡のグループだと思う!」
左から吉澤要人さん、武藤 潤さん。
武藤 潤さん(以下、武藤):僕らってほぼ同期?
吉澤要人さん(以下、吉澤):研究生時代に同じユニットで活動していた時は、僕は後輩だと思ってたけど、今はほぼ同期かな(笑)。
武藤:要人はバレエの経験者で体が柔らかいよね。難しいターンも普通にできちゃうし、イケボ。僕が持っていないものを持っていてカッコいい!
吉澤:僕こそ、潤くんがいてくれてよかったと思うことはよくあるよ。平和主義で絶対に誰も傷つけないし、僕が知っている人間の中で一番優しいと思ってる(笑)。しかもめちゃくちゃ面白い! 最年長の潤くんがいるからこのチームは回ってるんじゃない?
武藤:いや要人こそ、リーダーとしての責任感を強く持ってて素晴らしい。スタッフさんとの話し合いの中で、メンバーの意見が必要だと思ったら、1人ずつ丁寧に聞いて回ってるもんね。しかも電話で。
吉澤:1人ずつ電話するのはそこまで大変じゃないんだよね。でも普段あまり電話はしないから、突然のリーダーからの着信ってやっぱりちょっと緊張感あると思うの。だから、なるべく構えさせないようにと、話の入り口が大事だったりもして。
武藤:なるほど。いろいろ考えてくれてたんだね。
吉澤:潤くんとはよくごはんに行って、今のグループの状況なんかを共有し合っているよね。だからみんなで集まった時に僕が思っていることを伝える前に、空気を読んで潤くんが切り出してくれたりして。すごく助かってる! ただ、人一倍ふざけるから…。やりすぎの時は僕が怒ります(笑)。
武藤:あははは(笑)。怒られます。リハの時に走り回ってたりすると「今ちゃんと先生の話聞いてた?」って。でもみんな個性を上手に発揮できるようになってきたから、例えばここは(大倉)空人にMCを任せて、ここは笑わせたいから(小泉)光咲にパスして天然ふわふわ感出してもらってとか、場面ごとに得意分野を発揮できていると思う。みんなが魅力的だし、そして仲がいい。
吉澤:個々の能力がこんなに高いグループは珍しいよね。正直、1人でもやっていけるような7人だし、集まったら最強。奇跡のグループだと思う!
武藤:しかも、まだまだ成長中。特に去年の11月の“ぴあアリーナMM”ライブは、僕たちにとって最大規模の会場で。もっと多くの人に僕らを見てほしかったし、全員でいい景色を見るぞ、という目標があったからこそいろんな課題を乗り越えられた。そしてみんなの絆もさらに強まって。
吉澤:僕もあのライブは重要だったと思ってる。そして、確かに乗り越えられたというのは大きいけど、同時に悔しさを味わったり、新たな課題が生まれたりもして。一気にみんなのチーム感みたいなものが強まったよね。
武藤:そもそも僕らの強みといえば、音楽性の幅広さ。例えば5月にリリースした「Mania」と、7月にリリースしてアニメの主題歌にもなっている「P‐P‐P‐PERO」は、同じグループが歌っているとは思えないぐらい全く違う曲調で。初めて聴く人は、結構衝撃が強いと思います(笑)。
吉澤:あと、グループ名のインパクトの強さといったら(笑)。「原因は自分にある。」という名前に僕らは負けちゃいけないし、これを背負って進み続けるためにも、名前に相応しい、意味の深いグループに成長していきたい。
武藤:目標は、音楽番組に出演していろんな方に僕らを知ってもらうこと。
吉澤:そしてこの先もずっと7人で居続けて、僕らにとっても観測者にとっても、“げんじぶ”が一番の居場所であるべきだと思っています。
【武藤 潤】みんなで切磋琢磨し合ってここまできた。
「僕は“明るいパワー系”キャラ。いつも好き勝手におちゃらけているけど、周りのみんながちゃんと元に戻してくれるんです。最年長でも、手のかかる最年長。はい、自覚があります(笑)」
ムードメーカーとしてメンバーから慕われている武藤潤さん。
「これまでライブを重ねてきて、自分のモチベーションの上げ方を知り、本番でより良いパフォーマンスを見せられるようになってきた」と、最年長らしい発言が頼もしい。
「新曲のレコーディングまでに、いくつかの歌い方のパターンを準備しておきたいから、レコーディング直前に一人でカラオケボックスにこもって、いろいろな声色や抑揚を練習しています。もしそれらがレコーディングで使えなかったとしても、ライブでのアレンジを増やせるので無駄にはならないと思います。それに、同じ曲を同じように歌うのもいいけど、ライブではアレンジを加えたりすると、ファンの皆さんが楽しんでくれるのがわかります。いま自分に足りていないのは体の柔軟性。最近始めた筋トレでは主にお尻と脚など下半身の筋肉を鍛えつつ、毎日お風呂上がりに30分のストレッチがルーティン。これも力強く、時に美しいパフォーマンスを披露するため」
年々、チーム力が強くなっているのを感じているという武藤さん。
「デビューしてほどなくコロナ禍になり、ライブの演出や構成について、スタッフさんやメンバーとリモートで話す機会が増えて。そこでみんなで意見を交わすことで、ライブを自分たちで作り上げていきたいという強い思いに繋がりました。みんなで切磋琢磨し合ってここまできたんです。メンバーそれぞれの意見をちゃんと聞いて活かすということを、今後も大事にしたい。(長野)凌大と(桜木)雅哉は楽器をやっているので、今後は楽器を使ったパフォーマンスもいいですね。僕は、ドラムに挑戦してみたいです」
むとう・じゅん 2001年8月18日生まれ、東京都出身。ドラマや映画のほか、舞台『FINAL FANTASY BRAVE EXVIUS 幻影戦争 THE STAGE』に出演するなど俳優としても活躍。
中に着たシャツ¥30,800(FACTOTUM/Sian PR TEL:03・6662・5525) パールネックレス¥105,600(MARIHA TEL:03・6459・2572) シルバーネックレス¥9,460(Oyire/JOYEUX TEL:03・4361・4464) イヤカフ¥13,200(IVXLCDM/IVXLCDM六本木ヒルズ TEL:03・6455・5965) その他はスタイリスト私物
【吉澤要人】異色のグループとして、独自の道を歩み続けたい。
デビューから5年、これまでの活動を振り返ると「一筋縄ではいかないことばかりでした」と苦笑する吉澤要人さん。昨年、4年目を目前にしてリーダーに就任することになり、当初は戸惑うことも多かったそう。
「僕らはずっとリーダーを作らずにやってきたので、今さらなぜ、と反対するメンバーも多かったです。リーダーというとみんなを先導していく姿を想像しがちですが、僕はみんなが横一列で進んでいく姿を一歩引いたところから見守って、誰かが遅れそうになった時に寄り添うタイプです。なのでリーダーに頼るグループになるんじゃなくて、逆に支えるグループになろうと話し合い、今はみんなに支えてもらいながら、なんとかリーダーをやっています」
多くのグループが活躍する中、“げんじぶ”が目指すのは「異色であり続けること」。
「『原因は自分にある。』というグループ名を冠する以上、誰も見たことがない道を行くのが僕たちらしいと思うんです。自分たちの可能性を信じて、何にでもチャレンジしたい。そんな気持ちもあって、メンバーのほとんどがグループと並行して俳優もやっています。もちろんドームに立つという大きな目標はありますが、そこに至るまでにいろんな冒険をして、いろんな人に出会って、他にはない面白い道を突き進んでいきたいです。僕たちの曲は哲学的な歌詞が多くて、今までストレートなラブソングや応援ソングは歌ったことがなくて…。真っすぐにメッセージを届ける楽曲にも挑戦してみたいです。そうすることで僕たち自身の幅も広がるし、シニカルな曲とのギャップも一つの武器になるんじゃないかと思っています」
作詞に挑戦してみたいという夢も。
「“儚いものは美しい”という言葉が好きで、そういうテーマの曲をやってみたいです。リーダーとしては、言葉より行動でみんなを引っ張っていきます」
よしざわ・かなめ 2003年7月12日生まれ、東京都出身。「SUPER★DRAGONの田中洸希とは初ドラマで共演して以来の仲良し。僕が思ってるだけだけど、勝手にライバル視してます!」
チョーカー¥97,900 ロングネックレス¥62,700(共にPLUIE/PLUIE Tokyo TEL:03・6450・5777) その他はスタイリスト私物
げんいんはじぶんにある。 2019年デビュー。“2次元と3次元の架け橋的な存在”をコンセプトに、独自の世界観の音楽性を提示する7人組ダンスボーカルグループ。11月17日に、「原因は自分にある。AREANA LIVE 2024 白昼夢への招待」を開催予定。
※『anan』2024年9月18日号より。写真・山越翔太郎 スタイリスト・能城 匠 ヘア&メイク・GLEAM lnc. 取材、文・関川直子 若山あや 尹 秀姫 撮影協力・バックグラウンズ ファクトリー
(by anan編集部)