必要なモノだけを買い、見やすく収納する。
せっかく捨てても、また増えたら振り出しに戻るだけ…。増やさない心がけは必須。
「生活に必要なモノは既に持っていると認識して。新たに何かを買う時は、それが本当に必要か、買うことでどんなメリットがあるか吟味しましょう」
そして、持ち物がひと目でわかる収納を目指すことも大切。
「数が減れば、いま何を持っているか把握できるようになりますが、ぐちゃぐちゃにしまうと見落としも出てきます。収納を整えることで部屋の快適度もぐっと上がりますよ」
モノを増やさない12の心得。
買い物リストを作成して、リストになければ買わない。
食品や日用品はもちろん、洋服や家電などを買う時も欲しいアイテムの色や形、機能などをリストにし、合わない場合は手を出さない。
“安い”“期間限定”“ポイント2倍”を理由にして買わない。
買い物リストにないのなら、安い、期間限定といった理由で買うのはNG。「お店側の戦略に惑わされてモノを増やさないで」
1ジャンル1アイテム、ストックは1個まで。
同じジャンルのモノをいくつも持たず、1ジャンル1アイテムを基本に。「靴ならパンプス、スニーカー、サンダルで1足ずつという感じです。日用品や文具などもこの法則にあてはめ、ストックを買うとしても1個までに。買いだめは禁物です」
見やすく使いやすい収納で増やさない。
ダブり買いを防ぐためにも洋服、食品、日用品は何がどれだけあるか見える収納を。「背の低い順から立てて並べるなど工夫して」
使い切れるサイズを買う。
一人暮らしなら、調味料は使い切れるサイズを買うのが鉄則。「大容量がお得に思えても、余らせたら食品ロスになりお金も無駄に」
容量を決めて、入る分だけを持つ。
クローゼットの引き出しや収納ボックスに入る分だけなど、持つ上限を決めよう。「服はオールシーズンで30着まで、のように数を決めるのもおすすめです。上限を超えそうになったら何かを処分し、それ以上増えないように管理しやすくなります」
買うことで得られるメリットを考える。
高額品を買う時は特に、お金や時間が得られるか、何か減らせるかなど費用対効果を見極める。「ドラム式洗濯機なら時短ができる、パソコンなら副業を始めるモチベーションになってお金も生み出せるなど、持つ恩恵があるか熟考しましょう」
ひとつ買ったら、ひとつは手放す。
1 in 1 out、できれば1 in 2 outをルールに。「何かを手放しても買うメリットがあるかという視点を持つことも大切です」
衝動買いをしそうになった時は時間と距離を置く。
お店やネットで衝動買いをしそうになったらその場を離れ、1週間以上冷却期間を置こう。それでも欲しければ費用対効果を考え検討を。
自分の労働時間との対価を考える。
欲しいアイテムがある時、その金額を稼げる労働時間に換算してみよう。労働を差し出して買う価値があるか、冷静にジャッジできる。
二軍を持たない!
まだ着られるけどイマイチな二軍の服を部屋着にするのは避けて。「二軍を持つと捨てる際の選別が甘くなり、増えやすいです」
単独使いを避け、多機能のモノを選ぶ。
多くの用途に使えるアイテムを選ぶと、全体量を減らせる。「たとえば洗剤は家じゅうを掃除できるマルチクリーナーを、手帳や腕時計はスマホで代用する、フライパンで煮たり茹でたりするなど、なるべく単独使いしないことがポイント」
ミニマリストTakeruさん 捨て活と節約や投資で豊かな人生を実現した経験をYouTubeで発信。著書に『貯まらない生活はもうやめよう』(KADOKAWA)など。
※『anan』2023年5月24日号より。イラスト・加納徳博 取材、文・熊坂麻美
(by anan編集部)