少し背伸びして“いいもの”を! 経年変化も楽しめる“名刺入れ”4選

2023.1.16
いつもの持ち物にこそこだわりを。品格あるレディの必需品をご紹介します。

洋服やバッグなどのファッションアイテムはカジュアルが主流で、流行のサイクルも短い。でも、小物はトレンドの浮き沈みが少なく、気がつけば数年使い続けている人も多いのでは?

「だからこそ、小物は少し背伸びしてでも、自分にとっての“いいもの”を手に入れるべき。ここぞという時に自信をくれる、お守りにもなってくれます」と語るのは、エッセイストの柳沢小実さん。自身も20歳の時にお母様から贈られたダイヤのネックレスでシンプルかつ上質な小物の魅力に触れ、以来、小物は長く愛せること、リピートしたくなることを意識して選ぶようになったという。

「何気なく使っている持ち物には、実はその人の価値観が表れると思うんです。そして、案外、他人はそれを見ているもの。だから気が抜けないし、投資のしどころでもあるんですよね」

自分にとって必要なもの、持っていて心地いいものについて向き合いながら、少しずついいものを揃えていく。その過程も楽しみながら、大人の女性としての品格を身につけ、磨いていきたい。

名刺入れ

上質なレザー素材で経年変化も楽しむ。
名刺交換はビジネスシーンでは欠かせないもの。「初対面の挨拶をする一連の所作の中で、名刺入れは目に留まりやすいから、上質素材のものを選びたいところ。質感が良いレザーなら、使うほどに風合いが増し、手になじみ、自分だけの逸品に育てる楽しみもあります」

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1、兵庫県姫路市の伝統工芸品、文庫革のがま口。真っ白になめした牛革に型押しされたヘリンボーン柄がクラシカル。口金を開けて名刺を取り出す仕草はなんとも優雅。がま口¥12,100(水金の文庫革/エイチ・ピー・デコ TEL:03・3406・0313)

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2、まるで折り紙のように、2つのフラップが折り重なるデザインがモダンな2層式カードケース。オイルを含ませたしなやかなヌメ革は、使い込むほどに艶が出て、味わい深い色に。スラントカードケース¥9,900(イロセ TEL:03・6659・4046)

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3、ふっくらとしたシュリンクレザーの表情を生かし、金具を使わずにデザインしたミニマルさが魅力。Wマチ仕様なので収納力が高い。名刺入れ¥20,900(エポイ/エポイ 本店 TEL:03・5843・1621)

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4、一枚革を用いて立体成型した、丸みを帯びたシルエットが美しい。2パーツに分かれた無駄のないデザインで、片方をもう片方に差し込んで収納する仕様。モールディングカードケース¥14,300(フォート info@fot-forthings.com)

柳沢小実さん エッセイスト、整理収納アドバイザー。モノ選びの審美眼に定評があり、衣食住、収納、旅、台湾にまつわる著書も多数。最近はタイのカルチャーにハマり中。Instagramは@tokyo_taipei

※『anan』2023年1月18日号より。写真・市原慶子 スタイリスト・野崎未菜美 構成、文・野尻和代

(by anan編集部)