ネオVシネ四天王・本宮泰風&山口祥行 『日本統一』は「僕ら二人に萌えを感じて」
実はお二人、俳優になる前の15~16歳の頃に出会い、以来公私ともに仲良くしてきた、大親友。いわゆる“怖い人たち”が登場するドラマの取材にもかかわらず、笑いが絶えない&ほのぼのムードな時間と相成りました。
――お二人は、もともとお友達でいらしたそうですね。
本宮泰風:はい。この『日本統一』は、僕が演じる氷室蓮司と山口さんが演じる田村悠人の、任侠二人のバディものなわけですが、僕ら本当に知り合って長いので、お互いのことをこんなに理解し合っている二人もいないんじゃないかって感じなんです。作品にも、その空気感は出ているんじゃないですかね。
――9年前、1作目で共演することが決まったときは…。
山口祥行:嬉しかったですよ。
本宮:僕も、こんなに一緒にいて楽な人間はいないので、そういう相手と作品を作れるのは、嬉しかったです。
山口:葬式のときには、泰風に喪主になってくれって言ってるの。
本宮:そう、いつも言うよね(笑)。
――お互いの好きなところは?
山口:すごく頼りになるんです。僕らの周りの人間は全員、泰風を頼りにしてます。キャプテンですから、我らの。
――キャプテンとは?
本宮:野球チームをやってまして、そのキャプテンなんです(笑)。
山口:あと、アジアスターに匹敵するイケメンですし背も高いし…。
本宮:そういうのやめて(笑)。えーと山口さんの好きなところはいっぱいあるんですが…、明るいところかな。人並み外れた明るさの持ち主です。『日本統一』の現場の、ビタミンCって呼ばれてます。
山口:そういうのやめて!!(笑)
――Vシネマとして始まったこの作品ですが、9年目で初の民放地上波の放送です。いかがですか?
山口:真面目な話をすると、最初はこんなに続くと思ってなかったんですよ。5本から10本くらい作れれば良いねって感じで。
本宮:Vシネマって、2~3本撮ってみて運が良ければ4~5本、上手くいけば10本みたいな世界なんです。でもありがたいことに人気が続いて制作が継続になり。でも、10本目を過ぎた頃に「ぼちぼち終わるか」的なムードになったんですよね。ただ、なんかやめちゃいけない気がして。僕がメーカーさんに直談判をし、続けられることになったんです。
――なぜ、「やめちゃいけない」と思われたんでしょうか…?
本宮:僕もよくわかんないんですけど、勘? 霊的な勘(笑)。
山口:泰風の霊的な勘って、仲間内ですごく信用されていて。泰風が「行こう」と言ったら、全員1ミリも疑わず、ついていきますよ。
本宮:根拠ないのにね。
山口:だって、キャプテンだから。そりゃついていくでしょ。
――あの、お二人は本当に仲良しなんですね。
二人:(しばし見つめ合い…)
山口:50歳になって、「仲良し」って、ねえ…。
本宮:恥ずかしいね…。
――弊誌の読者は20~30代の女性がメインです。どんなところを見てもらいたいですか?
本宮:山口さんが演じる田村でしょう。田村は女性の心をくすぐるキャラクターなんで。
山口:マジかよ(笑)。
本宮:いや、ホントです。僕、実は女性ファンを獲得するために、いわゆる“萌え”みたいなものをものすごく勉強したんです。なので、心をくすぐられると思います。
山口:泰風演じる氷室は?
本宮:氷室? それに比べたらつまんない男ですよ…。
山口:(爆笑)
本宮:でも、そんな田村と氷室が一緒にいるバディ感は、たぶん好きっていう人、多いと思うよ。
――確かに、男の人がキャッキャしている様子、好きな人多いです。
本宮:そう、それも実は勉強したんです。なので、みなさんが僕ら二人に萌えを感じてくれたら、してやったりです。ぜひ僕らをそういう目で見てください(笑)。
『日本統一 北海道編』 今作の舞台は北海道。根室の食品会社支社長が暗殺され、調査依頼が氷室率いる侠和会に。事件の裏には薬物の密輸、ロシアとの関係が…。北海道文化放送にて放送中。また日本映画専門チャンネルでも配信予定。詳細は公式サイトで。https://nihontouitsu.jp
もとみや・やすかぜ(一枚目写真左) 1972年2月7日生まれ、東京都出身。俳優。ドラマ、映画に加え、Vシネマでも活躍。ネオVシネ四天王の異名も持つ。総合格闘チーム「本宮塾」塾長でもあり、RIZINではセコンドを務めることも。
やまぐち・よしゆき(一枚目写真右) 1971年8月6日生まれ、東京都出身。俳優。ドラマや映画など、幅広いジャンルの作品に出演。本宮さん同様、ネオVシネ四天王の一人。現在ドラマ『ファーストペンギン!』(日本テレビ系)に出演中。
※『anan』2022年10月22日号より。写真・内田紘倫(The VOICE) スタイリスト・荒川小百合 猿田恵里 ヘア&メイク・坂口佳那恵
(by anan編集部)