大切に長く使い続けられるものには、どういう特徴があるのでしょうか。タレント・井上咲楽さんがご自身の愛用しているサステナブルアイテムを見せてくれました。“捨てたくならない”モノ選びのコツがわかります。

洋服はお下がりのものをいただくことが多いです。大切に着て、また誰かに渡したい。

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私は何か必要なものがあったら、新しく買うより、今あるものにひと手間加えて目的に合うように作り替えたり、できるだけモノを無駄なく使いきったりするのが好きなんです。例えば食品用のラップは通常使い捨てになってしまいますが、ちょっとお茶碗にかけるくらいならもったいない。だから私は、手芸で余った布に蜜蝋をしみ込ませて作った自家製ラップを使っています。ほかにも、料理で使った卵の殻の薄皮を焼酎などに漬けて化粧水を作ったり、空き瓶をとっておいて手作りジャム入れにしたり…。

洋服もその一つ。新しい服を買うこともありますが、最近は人から譲っていただくことが多く、いま持っているものは7割くらいがお下がりです。事務所の先輩からもたくさんいただきましたし、あとは洋服好きのおしゃれな年上のお友達から。とくにイラストレーターの杉浦さやかさんや、文筆家の甲斐みのりさんには仲良くしてもらっていて、家に遊びに行くと、着なくなった服をよくくださるんです。グレーの格子柄のコートは、さーやさん(杉浦さん)からいただきました。レトロな雰囲気がかわいくて、サイズもぴったり。洋服って長年着ていると、飽きてしまったり、合わなくなってしまったりしますが、その人には不要でも、ほかの人にとっては素敵でまだまだ着られるということがありますよね。しかもそれが、大好きな人が大切に着ていた洋服ならなおのこと。私も大事に着て、いずれ誰かに譲りたいと思います。

私のこうした、モノをできるだけ活用する性分は、両親からの影響です。実家では何かモノが壊れると父がくっつけて直したり、使えなくなった洋服は、切って油拭きにしたりしていました。生ごみは、庭にコンポストがあるので、そこに入れておく。環境に負荷をかけないためというよりは、6人家族だったので、例えば生ごみだったらかさが減って、ごみを出す労力やごみ袋代の削減につながるなど自分たちにとってメリットがあったからです。一人暮らしを始めてしばらく経ちますが、最近、あの頃の生活が心地よかったと改めて感じるようになって…。私は今、両親がしていた暮らしの知恵を参考にしつつ、自分が楽しいと思える工夫を取り入れています。そういう自分を満たしてくれる行為が、結果的に地球にもやさしいということが、意外と多いんじゃないかなと思います。

いのうえ・さくら 1999年10月2日生まれ、栃木県出身。4月よりテレビ朝日系『新婚さんいらっしゃい!』のアシスタントを務めることが決定。テレビ東京『おはスタ』水曜にもレギュラー出演中。

※『anan』2022年3月30日号より。写真・田尻陽子 スタイリスト・前田かおり 文・保手濱奈美

(by anan編集部)

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