超豪華監督陣が“初めてのセックス”を描く ドラマ『初情事まであと1時間』
儚く、愛おしい初セックスを4人の監督でカラフルに描く。
マンガ『初情事まであと1時間』がドラマとして実写化される。二人の初めての時間を60分前から辿っていくストーリーだが、その監督陣がすごい! 『恋人たち』の橋口亮輔監督や『愛の渦』の三浦大輔監督、『勝手にふるえてろ』の大九明子監督、昨年のピンク映画ベストテン監督賞を受賞した谷口恒平監督が、各話ごとにメガホンをとる。その制作の裏側についてプロデューサーの木之内安代さんと大杉真美さんに聞いた。
「原作マンガを読んだ時、実写化するともっともっと面白くなると思ったんです。二人の初めてセックスという愛おしいものを本気で描くとどうなるのか、まずお声かけしたのが橋口監督でした。そこで橋口監督と、各話をお任せする監督を決めていきました。一番気持ちが揺れ動く時間を様々な監督の視点から描くと、よりカラフルになるなと。ストーリーは原作の中から監督に選んでもらったんです」(木之内さん)
「各話ごとにテンションもガラッと変わります。吹っ切れたコメディもあれば、涙ぐんでしまうようなしっとりとしたものも。現場では、ベッドインする時には男性と女性のどちらを上にするのかなど色々な試行錯誤をしながら丁寧に作っていきました。自分の初情事と重ねながら、楽しく見られるドラマだと思います」(大杉さん)
大九明子監督にインタビュー
マイナス思考な女の子がセックスのために奮闘する60分。
『勝手にふるえてろ』や『私をくいとめて』で、どこか一癖ある女性像を描いてきた大九明子監督だが、セックスを終着点とした人間模様を描くのは珍しい。
「私が担当した7話の主人公は、ものすごく不幸体質。男性といい感じになるに従って、不運な出来事が身の回りで起こっていく。最終的には避難をしないといけないほどの嵐に見舞われて…。でもそれって、私がこれまで描いてきた女性像とも遠くないと思うんです。そんな不幸体質なカップルが、目の前の苦難を乗り越えてセックスにたどり着くって面白おかしいじゃないですか(笑)。短編だし、徹底的にコメディに振り切りました。原作にはない部分も加えました」
大九監督は3話・7話・10話を手がける。未発表の出演俳優にも期待が高まる。
ドラマ“初情事まであと1時間”
甘くて、尊い時間を覗き見している気分に。
『初情事まであと1時間』 監督ごとに異なる初情事までのアプローチは必見。大九監督が“絶対に別れないカップル”という二人は第3話に登場する。1話30分で全12話。7月22日にMBSほかドラマ特区で放送開始。TVer & MBS動画イズム&GYAO!見逃し配信あり。TELASA、J:COMオンデマンドほかでは地上波未放送分の9~12話も配信される。www.mbs.jp/hatsu-jouji/ ©「初情事まであと1時間」製作委員会
『初情事まであと1時間』 様々なカップルたちの初めての情事までの1時間を描いたオムニバス恋愛コメディ。本当にありそうな高校生の二人から、勇者と魔法使いのようなファンタジーな組み合わせまで幅広い二人組が登場する。全3巻が好評発売中。ノッツ/KADOKAWA/各660円
※『anan』2021年7月14日号より。
(by anan編集部)