横浜流星が向井理の恋心を自覚させてしまうなんて! 『着飾る恋には理由があって』7話

文・釣木文恵 — 2021.6.8
着飾る女・真柴くるみ(川口春奈)とミニマリストの藤野駿(横浜流星)。毎日一緒に暮らしていた二人が、真柴の帰省によりわずかの時間ながら離れて過ごすことに。二人はどうなるでしょう?

真柴の実家に葉山が! 駿が!


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葉菜の残した店のことを、駿はどうする?(8話より)。©TBS


駿の「やりたいことは、やれ」の声に押され、母親がインスタで紹介していた海岸の廃棄物を使ったライトを見に行くため、実家に里帰りすることにした真柴。夢であるバイヤーとしての一歩でもあります。真柴の実家は熱海沖にある初島。明るく元気な母・すみれ(工藤夕貴)が出迎えてくれます。

ちなみに、真柴役の川口春奈も、長崎・五島列島の島出身。自身のYouTubeチャンネルでは帰省の様子や実家での母親とのやりとりをアップしたりもしています。真柴の設定は本人と重なっているわけです。

お目当てのライトを作る工房の主人には「ネットとかわかんないから」と冷たくあしらわれてしまいます。課長(飯尾和樹)からのアドバイスどおり葉山(向井理)に連絡してみたところ、なんと葉山が初島に来ることに! さらに、駿まで初島にやってきます。駿は、元恋人・葉菜(山本千尋)が、かつて自分がやっていた店を名前もそのままに今もひとりで営業しているのを見に行き、悩んだ結果、真柴に会いに来たのでした。


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葉山の前でも着飾らない自分を出しはじめている真柴。まだ葉山にも可能性が?(8話より)。©TBS


「自分にはできない」真柴の良さを知る駿

改めて資料を作り、工房に再度取引を依頼しに行く真柴ですが、やはりいい返事はもらえず。その結果、母親ともぶつかってしまいます。どうしても真柴のことを心配する母に、駿は「裏で一生懸命頑張ってるところ。いつもまっすぐ進もうとしてるところ。俺にはできない。ちょっと憧れます」と自分の目から見た真柴の良さを伝えます。最初は葉山との仲を疑っていた母も、藤野が真柴の恋人だとわかり、「くるみのこと、よろしくね」と信頼した様子。そのやりとりを陰で聞いていた真柴も、母の言葉にも駿の言葉にも心打たれます。

東京に戻る船で、母親とのしばしの別れ。サバサバとして娘に理解のある、でも娘を心配するあまりちょっとお節介を焼いてしまう母の雰囲気がとてもよく、船からようやく母に素直になれた真柴の姿が川口春奈自身とも重なって、かなりぐっと来るシーンでした。


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葉菜のことで悩む駿と真柴の間にすれ違いが……(8話より)。©TBS


駿がきっかけで自分の気持ちに気づく葉山

香子(夏川結衣)の元にはまたも元夫・礼史(生瀬勝久)が。復縁を願い香子に尽くしていますが、まだ香子の心は溶けません。陽人(丸山隆平)は彩夏(中村アン)からのキスの真意が掴めずしばらく避けていましたが、彩夏が以前関係を持っていた相手と一緒にいるところに遭遇し、思わず間に入ってしまいます。結果、陽人の勘違いだったのですが、これをきっかけに彩夏の想いがわかり、いい感じに……。


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彩夏と陽人の関係はいったいどうなる?(8話より)。©TBS


すべて円満に行きそうなところで、駿の元には葉菜が。そして恒例のエンディング、今回はなんと駿に「なんで初島に来たんですか?」と問われた葉山が真柴への想いを自覚するというもの……! 駿が聞かなければこうはならなかったかもしれないのに! 真柴のまわりはもう少しだけ、波乱が続きそうです。


文・釣木文恵
ライター。名古屋出身。演劇、お笑いなどを中心にインタビューやレビューを執筆。


https://youtu.be/cg6FcwDx2Kw

Information

『着飾る恋には理由があって』

脚本:金子ありさ
演出:塚原あゆ子、棚澤孝義、府川亮介
出演:川口春奈、横浜流星、丸山隆平、中村アン・向井理、夏川結衣 他
放送日:TBS系毎週火曜日夜10時〜