体の中に入れるものを理解するのが大事。
子どものミルクを買う時に、私は、“商品として売っているものだから大丈夫だろう”と思って、成分や入っているものを、そこまできちんと確認せずに買っていました。でも、ちゃんと調べてみると、カゼインやDHA、タウリンなど、さまざまな栄養素が入っていて、それぞれにどんな効果があるのかがわかったんです。単に“たまねぎは体にいい”と思うより、“たまねぎは血がサラサラになるから体にいい”と、その効果を意識しながら摂るほうが、体によさそうな気がしませんか? 筋トレをする時にも、“この筋肉に効いてる”と意識しながら鍛えるほうがいいといいますが、それに似ているように感じます。以前、施術を受けた美容鍼の先生は、肌に詳しいこともあり、栄養素や成分についての知識が豊富で、憧れました。自分の体の中に入ってくるものをしっかりとチェックして把握しておくと、自分の体の状態に合わせて、“今はこれを食べたほうがいいな”と必要なものもわかりますよね。“ビオチンが欠乏すると脱毛が起こりやすくなる”と知っておくと、対応ができます。それに、食べ物の成分を知っていると、会話のきっかけが生まれることもあるはず。管理栄養士やフードコンサルタントなど、食にまつわる仕事も多く、知っておいて悪いことはありませんよね。
まずは、食品のパッケージに書かれている原材料を意識的に見る習慣をつけてみてはいかがでしょうか。暇つぶし代わりに見ることで、“一番最初に書かれている原材料が一番多く入っているんだ”と、意外な発見ができることも。食べ物のほかに、化粧品の成分や服の素材をチェックするのも習慣が身につく一助になるはず。体を作るものだからこそ、しっかりと理解できるようになりましょう!
よこさわ・なつこ 芸人。“ちょっとイラッとくる女”のモノマネで大ブレイク。婚活で培ったテクニックをまとめた著書『追い込み婚のすべて』(光文社)が発売中。2月に第一子を出産。
※『anan』2020年10月14日号より。写真・中島慶子 イラスト・別府麻衣 文・重信 綾
(by anan編集部)